こんにちは!Webエンジニアのショーヘーです。
いきなりですが、僕は最近北海道の下川町という人口3000人の田舎町への定期移住を決めました!
きっかけは「田舎に第二の拠点を作りたい」と思ったことです。
それで以前滞在したことがあった下川町に拠点探しに行ったんですが、そこであることに気づいてしまいました。
あまりにも気に入ったので、
「もっと多くの人に下川の魅力を知って欲しい!国内にもこんなにいいところあるんだよ!」
というのを伝えたいと思い、急遽下川町タウンプロモーション推進部の方々にインタビューさせてもらいました!
下川町役場 森林商工振興課主幹、下川町産業活性化支援機構タウンプロモーション推進部統括。
下川町の地域振興や産業振興、また移住された方の仕事や暮らしのサポートをされています!
北海道すらいったことがない中、下川町の地域おこし協力隊に着任。
タウンプロモーション推進部の一員として下川町の広報などを行うかたわら、「灯台もと暮らし」というWebメディアの編集や、ゲストハウス「andgram(アナグラム)」の運営もされている半フリーランスです!
結論から言うと、下川町は自然豊かなただの田舎町なんかではありません。
経済合理性もめちゃくちゃ高い移住先進地域です!
地方暮らしに興味があるという方はもちろん、
「仕事が多いのはやっぱり都会でしょ」
「地方より都会の方が住みやすいに決まってる」
「移住するなら日本より海外じゃないの?」
と思っている方、この記事を読む3分間だけ時間をください!
今日から地方を見る目がガラッと変わりますよ!
下川はフリーランスや起業家の楽園!?暮らしやすい環境と区切られた商圏
僕はこれが2度目の滞在ですが、1度目は下川町のすごさを全然わかってませんでした。今回も「下川なら涼しそうだし、夏場に涼みに来るにはいいかな」くらいの気持ちで来たってのが正直なところで^^;
でも、住環境を調べていくうちに「これはフリーランスが住むにはピッタリな町だ」とビックリしました。
僕はつい最近までタイのバンコクを第二の拠点にしてたんです。バンコクは家賃も物価も安いしご飯もおいしいので、世界中のフリーランスから人気のスポットなんですよ。実際に僕も住んでいましたが、とても快適な町でした。
でも、下川に来てみて「バンコク並みに暮らしやすい場所を国内に見つけた!」と思いました。灯台下暗しですね(笑)
いつ来ても美しい大自然の絶景が楽しめる
都市部だと仕事だの人間関係だの日々の決断が多くて、自分の方向性について考えたりする時間ってなかなか取れないじゃないですか。時間を取ったとしても、日々の生活の中では深いところまで考えられないし。
だから、下川みたいな場所にきて、日常から離れてゆっくり方向性を考えてみるってすごくいいと思うんです。
【2019年 猛暑日・真夏日・熱帯夜の日数比較】
■東京23区
35℃以上猛暑日:12日
30℃以上の真夏日:52日
25℃以上の熱帯夜:28日■下川町
35℃以上猛暑日:0日
30℃以上の真夏日:10日
25℃以上の熱帯夜:0日出典:https://weather.time-j.net/Summer/SummerDayList/2019
(2019年9月24日現在)
なんにせよ、夏も冬も美しいし、いつ行っても大自然が癒してくれるってのは下川町の良さですよね!
月10万円以下でも十分に暮らせる!?東南アジア並みに安い生活費!
試しに3LDKで比べてみたら、僕がいま住んでる横浜で15万円、バンコクで3〜5万円、下川町は4〜5万ってところでした。
これ見てバンコクの家賃相場とあんまり変わらないなってw
というか、地方だとわりとどこもこんな金額だと思いますよ!
ちなみに実咲さんの1月の生活費ってだいたいどんなもんですか?
11月〜5月はストーブ代や除雪代がかかったりするので、冬場は3万プラスの月9万ってとこです。
まだ収益化できてないけど起業に挑戦したいという方や、地方で新しい取り組みを探したいという方も、下川に移住してきてもらえば利用可能です。
僕がバンコクで暮らしてたときの生活費と変わらないです(笑)
駆け出しフリーランスや起業家が住むにも向いてるよなぁ。
冬は雪かきしなきゃいけなかったり、雪国ならではの大変さもありますけど、それでも都心で高い家賃を払いながら暮らすよりも、新しいことに挑戦しやすい環境だなとは思います。
Wifiも快速!Web系なら仕事場に困ることはなし!
僕みたいなデジタルフリーランスとしては、下川町は無料でコワーキング利用ができるスポットが多くて助かっています。
人口3000人の小さな町に3ヶ所もコワーキング利用できる場所があるって、考えたらすごいなとw
私もWebメディアの編集やライターもやってるんですけど、下川にきてからも仕事環境で困ったことはありません(笑)
最近では廃業してしまった焼肉屋さんをコワーキングスペースに改装しようという動きも出てて、新たなスポットも追加されそうです。
どんどん充実していく!
最大450万の開業資金!?起業家を応援する「起業家促進事業」!
起業家の方にも強力な後押しをしています。
「起業家促進事業」という起業支援制度があるのですが、2度の審査をパスすれば必要な開業資金の最大50%、最大250万円までの補助を受けられます。また、200万までの融資を受けることも可能です。
下川町に住民票がある方で、町内での起業を志す方であれば誰でも使える制度ですよ!
僕も下川に移住したらやってみたいことがあるんですけど、支援してもらえますかね?
でも、基本的に下川で新しい挑戦を始める人は応援しようって雰囲気や風土はありますよ。
地方= 仕事が少ないは間違い!地方にこそブルーオーシャンが転がっている!
ちゃんと仕事さえ持ってこれたら、フリーランスにとっても起業家にとっても最高の環境ですね!
でも、実は下川にも仕事はいっぱいありますよ。
その数社も休業中だったり忙しかったりで、下川や下川近郊の需要に対して供給が追い付いていない状況なんです。
しかもそれってお願いされる仕事だけでそれだけあるってことですよね?
ちゃんと営業して需要喚起すれば、まだまだ仕事ありそう!
デザイナーさんの手が回ってないだけで、掘り起こせば仕事はまだまだあると思います。「何年前からこのデザインなの…?」ってイベントチラシを擦り続けてる商店さんもあったりしますから。
でも、それだけ仕事が余ってるなら外部のデザイナーさんが営業に来たりしないんですか?
ただ、このへんは田舎色が強いなと思うんですが、技術が優れてるから仕事をお願いされるってわけでもないんです。どれだけ技術が高かろうといきなり外から来た人に「おたくのデザイン改善しますよ」って言われてもやっぱり頼まないじゃないですか。
ビジネスの土台として信頼関係がすごく大事で、逆に地域に根ざして活動してる人のことはすごく興味を持って応援してくれますよ。
なので、プレイヤーは常に募集していますよ!
よし!定期移住したら色んなところに顔を出して自己紹介してみよっと!
注目度第一位の”今一番アツい町”!?なぜ、下川町は全国から注目されているのか?
「下川町が注目されている」ことは知ってるんですけど、これほど注目されている理由はよく分かってなくて。
移住マッチングサイトでもネット関係人口スコアランキング全国一位という大人気の町になっていますよね。
【関係人口とは】
「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。
『ふるさと納税』などもその一例です。
雑誌の特集でも移住したい町として挙げられたり、実際に「下川に住みたい!」という方からの問い合わせがあったり。
日に日に下川町への注目が集まっているなと実感しています。
生活費の安さや起業支援金などもそうですが、下川にはもっとたくさんの魅力がありますよ!
日本政府、自治体、大手民間企業からも期待の集まっている先進的な町!
2008年の実施初年度に、全国で6都市だけが選ばれたモデル都市に下川町も選ばれたんです。
何が評価されてモデル都市に選ばれたんでしょうか?
それで環境モデル都市に選ばれたんですが、神奈川県横浜市や福岡県北九州市などの100万都市に混じって、人口3000人の下川町が選出されていたんです。その並びだけ見ると「え!?この横浜や北九州に並ぶ下川ってどんな町なの!?」ってなりますよね(笑)
それがきっかけで、「下川ってところがなんか凄いぞ!?」と地方創生界隈ではわりと注目されるようになりました。
下川町の人口は1000分の1じゃないですか!そりゃ注目されますね(゚∀゚;)
【SDGs未来都市とは?】
「SDGs(エス・ディージーズ)」とは、持続可能な社会を作るために国連が定めた17の目標のこと。
その目標に沿った先進的な取り組みを行なっていると日本政府から認められた自治体が「SDGs未来都市」です!SDGsの詳しい解説:国際連合広報センター「SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは?」
「下川町は環境について先進的な取り組みを行なっていると日本政府からも認められる自治体」なんですね!
こうして注目されるようになったことで、何か変わったことはありましたか?
三井不動産と連携協定を結んでの共同商品開発や吉本興業との下川町を舞台に映画作りをはじめ、さまざまな企業との共同プロジェクトが行われています。
(これだけ注目されていて自治体側も協力的な町だったら、これからますます盛り上がっていきそう…!🤔)
中学生まで医療費無料!?超充実の福祉制度を支えるカラクリは、驚異の”地域熱エネルギー自給率50%”!!
あれを受賞してから、インターネットで検索して知ってくださった20代〜30代の移住者の方も増えましたね(笑)
どういった福祉制度があるんですか?
まず、中学生以下は医療費は無料です。
また、保育料もかなり安くて、町営の認定こども園(幼保連携型)の保育料は国の基準額の60%オフです。
その他にも、2歳以下のお子さんには町内のほとんどの店で使える商品券を毎月3000円分プレゼントする制度などもあります。
いや・・・めちゃくちゃすごくないですか( ;゚Д゚)
でも、そのお金はどこから持ってきてるんですか?
下川町がなぜ福祉制度を充実できるのか。
それは先ほど話した「環境モデル都市」に選ばれた理由と関係してくるんです。
下川町は町面積の9割が森林で林業が盛んなのですが、その林業で出た商品価値の低い木材などをバイオエネルギーに変えて有効活用しています。
学校や町営住宅、役場周辺地域など、下川町の様々な施設に木質ボイラーを導入し、熱エネルギーの生産を行なっています。
そのおかげで下川町の熱エネルギー自給率は49%です。
このバイオマス事業のおかげで年間1700万~1900万ほどの費用削減を実現できているんです。
その浮いたぶんお金を、子育て支援などの社会福祉に充てています。
「ゆるい移住」をしやすい町だからこそ、下川に来る人が増え続けている。
「下川のことを好きって言ってくれる方であれば、移住してくれなくても全然ウェルカム!」という想いを持っています。
関係人口を言い換えると「その町のことを好きで関わってくれる人たちの数」だと思ってるので、ただ数を増やすことを目的にしないようには心がけてますね。
その例として、下川では他の自治体さんに比べてふるさと納税にこだわっていません。
ふるさと納税は「その地域に住んでない人が地域に納税してくれる制度」ですよね。地方自治体としてはぜひ獲得したい関係人口のあり方です。
でも、それが形だけの関係になってしまったら意味がないと思うんですよ。
定期居住やボランティアへの参加、ビジネスでの関わりなど、実際に下川で暮らすことに魅力を感じて欲しいんです。
そうして下川の魅力を肌で感じて、この町を好きになってくれる人を増やすのが私たちの仕事です。
ガツガツ移住誘致するわけでもなく、ふるさと納税を促すわけでもなく、下川町を好きな人たちはみんな大事にする。だからこその「関係人口スコア日本一」なんですね。
たしかに僕も移住勧誘されてませんけど、いつの間にか下川を好きになって移住決めていました(笑)
地方というと閉鎖的なイメージがあったりしますが、下川町には町全体として「外の人を歓迎する」という温かさを感じます。
28年度が3人、29年度が11人、30年度が32人
と、右肩上がりで増えています。
これは私たちが移住サポートした方のみの人数なので、全体だともっと多いです。
外から人がたくさん来ているからこそ、閉鎖的な空気は全然なく、町全体も活気があります。
定期移住のように、「ゆるい移住」をしやすい町だからこそ、人が集まるというか。
なんだか北風と太陽みたいですね!
「この町を残したい!」人が去っていく寂しさを知る町民が、今の下川の立役者に!
昔からこうした先進的な取り組みをされているのでしょうか?
それどころか町がなくなりそうになったことさえあります。
そうしたら人口減少率が一気に日本4位にまでなって。
「町の存続さえ危ういのでは!?」と戦々恐々としていました。
でも、子どものころにそうした想いを経験した方々が、いま役場などで管理職として活躍される世代になっています。
町がさびれていく寂しさや悔しさを知っている人たちだからこそ、「この町を盛り上げたい!」という熱量がとても強くなっているんだと思います。
平成の大合併の時も、合併するか独立を守るかの町民選挙で、70%もの町民が「合併したくない」と答えたことがありました。
自分たちの力で自分たちの町を守りたい。
そうした想いをもとに町民一体となって森林資源事業の推進、森林バイオマスによるエネルギー生産、移住しやすい制度作りなどの町づくりを進めてきた結果、いまの下川町があるんです。
まるで映画みたいだ…!
移住先進地域・下川町に聞く「地方で活躍できる人材」とは?
この記事を見て地方移住に興味を持つ読者もいるはずなので、最後に下川町サイドのお二人が思う「地方で活躍できる人材」について教えてもらってもいいですか?
これはもしかしたら地方で活躍できる人材というより、「下川で活躍できる人材」かも知れませんが。
いま都市部では「ゼネラリストよりスペシャリストを目指せ!」「あれこれ手を出すよりもまずは一つに絞れ」って働き方が主流ですけど、下川町だと真逆なんですね!
代わりに「何でも柔軟にやろう!」っていう気構えを持っていることはすごく大事です。
その気構えさえあれば、駆け出しフリーランスの方とかでも全然需要あると思いますよ。
下川に興味を持ってくださるのはありがたいことなんですけど、「アイデアマン」は本当にたくさんいるんですよ。なので、おもしろい案を出すだけじゃなくてそれを責任持って実行に移していける行動力のある人を求めてます。これはどこの地方も一緒だと思いますね。
特に下川町みたいに注目度の高い自治体だと、いろんな人が無責任にあれこれアイデアだけ口出ししてきそうw
下川の人は外から来た人に抵抗もないですけど、わりと自由放任主義というか。拒絶もしないけど「ようこそいらっしゃいました!」って出迎える感じでもないです。でも気にはなってるんですよ(笑)
だから自分から絡みにいくと好奇心を持って接してくれますよ。
逆に、どこの地方もそうだと思いますが、受け身過ぎる人だとあんまりおもしろくないかも知れません。
いろんなことを教えてくれるし、下川で暮らすのが楽しくなるはずですよ。
下川での定期移住生活がますます楽しみになりました!
まとめ:仕事は”もらう”ものじゃなく”つくる”もの。そう思える人は下川で暮らせばきっと楽しい
下川町のおもしろさ、伝わったでしょうか?
「仕事をするなら絶対に都会」「移住するなら海外のほうがいい」そんな固定観念を持っている方に「地方暮らしいいかも!」と思ってもらえてたら幸いです。
フリーランス・起業家向けに、下川町の特筆すべきポイントをまとめておきますね。
- 下川町は生活費が安い!新しい挑戦を始めるにはうってつけ。
- 起業支援制度も充実。最大450万円の開業資金が得られる。
- 実はかなりのブルーオーシャン。地域に根ざした仕事はたくさんある。
- 極めたワンスキルより幅広く対応できる器用さ。駆け出しフリーランスでも活躍しやすい土壌がある。
高原さん・実咲さんへのインタビューを通して感じたのは「もらえる仕事は都会の方が多い。でも、”つくる”仕事が多いのは地方のほうだ」ということでした。
プロフェッショナルなスキルはなくても、「何でもやってみよう!」という柔軟さと行動力さえあれば活躍できる。
そんなチャレンジ精神旺盛な人にとって地方暮らしは楽しいでしょうし、そういう人をサポートする土壌が下川町には揃っていました。
最後に高原さんがポロッとこんなこと呟かれてたので載せておきますね。
だから、僕らに「やってやるか」と思わせるだけの熱意ある人たちに来て欲しいです。
みんなでこの制度つくってもらいましょう(笑)
僕は先に行ってますので、ぜひ我こそはというフリーランス仲間をお待ちしてます👋
大事なお知らせ①下川タウンプロモーションからフリーランス向けに・・・
なんと❗️この記事の公開に合わせ、「フリーランス向け下川町体験ツアー」を企画してくださいました!
ご飯やレジャー参加まで無料の2泊3日の体験ツアーに10名限定でご招待👍
かかるのは最寄り駅までの交通費と朝食代くらいです。
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フリーランスや起業家にとって最高の環境じゃん( ゚д゚)