- Webマーケティング
- 2021.07.25
プログラミングを独学で学ぼうとしている方は、次のような不安を感じているのではないでしょうか。
「難しすぎて挫折してしまったらどうしよう……」と。
実際、プログラミング学習は「9割が挫折する」とも言われています。
出典:侍エンジニアブログ(外部サイト)
掲載元:PR TIMES(外部サイト)
ただ、それは挫折した人たちが適切な学習方法を知らなかったからかもしれません。
そこでこの記事では、7年前に独学でプログラマーに転職し現在も活躍されている、とだこうきさんが、独学でも挫折せずにできる学習方法を解説します!
プログラミングを独学しようと思っている方は、ぜひご覧ください。
挫折する原因は「楽しくないから」
そもそもプログラミングの学習で挫折する原因は、ズバリ「楽しくないから」です。
多くの初学者が以下のような負のサイクルに陥って挫折してしまいます。
- 達成感がない学習方法で、モチベーションが上がらない
- 学習効率が下がり、成長が鈍化する
- 「自分には向いていない」と思い込み、学習を諦める
プログラミングは本来、「楽しい」活動のはずです。
これだけ自由度が高く創造性を発揮できるものは、ほとんどありません。
ただ、すぐにできるようになるわけではないため、学習を継続していく必要があります。
その結果、挫折してしまうというわけです。
間違った学習方法で挫折するパターン
具体的に言うと、間違った学習方法で挫折するパターンとしては、大きく2つあります。
- 学習の順序が適切でない
- 基礎ばかり学んで作りものに着手しない
順番に解説します。
学習の順序が適切でない
プログラミング学習で陥りがちな挫折パターンの1つ目は、学ぶ順序が適切でないことです。
いきなり難易度の高いことから始めようとすると、力不足を感じてモチベーションを失ってしまいます。
例えるなら、数学の授業で、数学Ⅰをやったことがないのに、いきなり数学Ⅲから始めようとするようなものです。
プログラミングにも、HTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンド言語から、サーバーサイド言語、データベースといったように、学んでいく順番があります。
基礎ばかり学んで作りものに着手しない
2つ目の挫折パターンは、基礎ばかり学んで作りものに着手しないというものです。
プログラミングの楽しさは、実際に手を動かしてコードを書いたり、アプリを作ったりしなければ感じられません。
基礎的な知識を学ぶだけでなく、実践するからこそ、スキルが身につきます。
「できた」という達成感がないと、学習を続ける原動力がなくなって挫折してしまいます。
独学で挫折しないプログラミング学習方法
それでは、独学で挫折しないプログラミングの学習方法についてお話しします。
結論、以下のステップで学習を進めていくのがおすすめです。
- 学習の範囲と順序を調べる
- 基礎は軽くさらっと学ぶ
- 簡単なものを作りながら背景の理論を学ぶ
- 作ったものをカスタマイズしてみる
順番に解説します。
ステップ1:学習の範囲と順序を調べる
まず最初に、自分が作りたいものを作るために、何をどのような順序で学習すればよいかを調べましょう。
なぜなら、作りたいものによって必要な技術が異なってくるからです。
例えば、
- Webアプリ開発
- スマホアプリ開発
- ゲーム開発
など、一言でプログラミングと言っても、様々な分野があります。
こうして自分が学ぶべき技術や順序を明確にすることが、実は一番重要です!
ステップ2:基礎は軽くさらっと学ぶ
次に、ステップ1で明らかになった学習範囲のうち、基礎的な部分をさらっと学習しましょう。
例えば「Webアプリを作りたい」となった場合は、HTMLやCSS、JavaScriptなどフロントエンドから学んでいくことになります。
以下は、Webアプリを開発する際に必要な基礎学習の例です。
- フロントエンド言語(HTML、CSS、JavaScript)を学ぶ
- サーバーサイト言語(Ruby、PHP、Javaのいずれか)を学ぶ
- SQLを学ぶ
- UNIXコマンドを学ぶ
教材は、Progateがおすすめです。
プログラミングについてスライドを使ってわかりやすく説明してくれるサイトのこと。図や絵を使った説明だけでなく、学習した内容が実際にどのように反映されるかを確認できる機能も用意されている。そのため、初心者でも「こう動くんだ!」と具体的にイメージしながら学習を進めやすい。
ここで大切なのは、基礎の全てを完璧に理解しようとしすぎないことです。
基礎だけを学んでも、それが何に役立つのかが実感できず、モチベーションを保てず挫折してしまいます。
そうならないために、この段階はさらっと軽く学ぶ程度にしておきましょう。
徐々に点と点がつながります。
ステップ3:簡単なものを作りながら背景の理論を学ぶ
さらっと基礎を学習したら、今度は簡単なWebサイトやアプリなどを実際に作ってみましょう。
その過程で、なぜそれが動くのかといった理論を同時に学んでいきます。
その際は、Udemyにある動画教材のうち、評価の高いものを使うのがおすすめです。
動画教材を売ったり買ったりできる学習サイトのこと。プログラミングの技術を使って制作物を作る一連の流れを学べる教材が販売されている。
そうした動画教材に沿って学習を進めながら、分からない概念が出てきたらその都度AIに質問してみましょう。
作りながら学ぶことで、抽象的だった理論が具体的に理解できるようになります。
ステップ4:作ったものをカスタマイズしてみる
何か簡単なアプリが作れるようになったら、今度はそのアプリに自分なりの機能を追加してみましょう。
例えば、タスク管理アプリを作ったとしたら、
- 「保存機能をつけたい」
- 「リマインド機能があったら良いな」
などと考えるはずです。
そうしたアイデアを自分で考えて実装していくと、さらにスキルアップできます。
実装方法を考えるコツは「既存の知識を応用できないか」を考えてみることです。
実は、プログラミングの機能は、データの保存や検索、削除といった共通する概念の組み合わせで成り立っています。
どうやって組み合わせたら、やりたいことができそうかという視点で考えてみてください。
この思考力がプロとして働いていく上でとても重要です。
まとめると、プログラミング学習の進め方は以下になります。
一つ一つ段階を踏んで学習を進めていきましょう!
ただし、AIに丸投げするのはおすすめしません。
なぜなら、AIによるコード生成に頼りすぎてしまうと、自分の成長につながらないからです。
あくまでAIは、理論や原因を探るための補助として活用することが大切です。
補足:学習を継続するには仲間のいる「環境」も大切
こうした学習ステップを踏んでいけば、プログラミングを独学で継続的に学習していけるはずです。
ただ、それでも学習が辛くなってしまうときはあるかもしれません。
そんなときは、勉強会やコミュニティに参加して、一緒に学ぶ仲間を見つけるのがおすすめです。
例えば、connpassというプラットフォームを使えば、いろいろな勉強会を探すことができます。
イベントやIT勉強会の開催など、エンジニアをつなぐITEM勉強会支援プラットフォームのこと。「みんなのITもくもく会」をはじめ、さまざまな勉強会が開かれている。
自分と同じように学習に励む仲間がいれば、モチベーションを保ちやすくなります。
未経験からプログラマーを目指す人を歓迎するコミュニティは、意外と多いです。
まとめ:挫折しない方法を知って効率良く学習を進めよう
プログラミングの独学は、正しい方法を知らないと挫折しやすくなってしまいます。
しかし、この記事で解説したように、
- 学習の範囲と順序を調べる
- 基礎は軽くさらっと学ぶ
- 簡単なものを作りながら背景の理論を学ぶ
- 作ったものをカスタマイズしてみる
こうしたステップを踏んでいけば、プログラミングの楽しさを感じながら、着実に学習を進められるはずです。
プログラミング学習に行き詰まったときには、この記事を参考にしてみてください。
適切な学習方法と環境を手に入れて、楽しみながらプログラミングを学んでいきましょう!
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とだこうきさん(@cohki0305)
株式会社デイトラの運営者。未経験から独学でプログラミングを学び、独立。実体験と取材で得たIT業界の知識やNoCodeの技術について、YouTubeやInstagramなどを通して発信している。