【いまさら聞けない】Webコーダーにピクセルパーフェクトは必要?

コーディングを学習する中で「ピクセルパーフェクト」という言葉に出会ったことのある方は多いのではないでしょうか?

ピクセルパーフェクトとは、デザインカンプから1px(ピクセル)もズラさずにコーディングする考え方のことです。

ネット上では「ピクセルパーフェクトを目指したほうが良い」「ピクセルパーフェクトは不要」と両方の意見があり、どう考えたら良いのか迷う方もいることでしょう。

そこでこの記事では、Webコーダーはピクセルパーフェクトを目指すべきなのか、現役コーダーの対談をもとに解説します!

ピクセルパーフェクトに対するコーダーの見解が知りたい方は、ぜひご覧ください!

■動画で内容を確認したい方はこちら!
はにわまんさん
【講師プロフィール】
はにわまんさん(@haniwa008
Webコーダー。コーディングを中心にディレクションからサイト運用・保守まで、Web制作全般の仕事に400件以上携わった経験あり。デイトラのマネージャーも務めている。
Yutaさん
【講師プロフィール】
Yutaさん(@_Code_Yu
Webコーダー。LPやWordPressを用いた企業サイトのコーディングをメインに活動中。デイトラWeb制作コースのメンターも務めている。

結論:ピクセルパーフェクトを目指すべき!

結論として、Webコーダーはピクセルパーフェクトを目指すべきです。

Webコーダーは、Webデザイナーが作ったデザインカンプをWebサイトとして完璧に表現する役割を担っています。

よって、「ピクセルパーフェクトを目指す」という姿勢は、プロのWebコーダーとして当たり前に持っておきたい考え方です。

はにわまんさん
ぼくは発注者側でもありますが、始めからデザインカンプを再現しなくて良いと考えているWebコーダーには依頼しづらいと感じます。
1pxもズラさずにコーディングするかどうかという点は検討の余地があるものの、仕事をするうえでの姿勢として、まずはデザインをしっかり再現するという意識は持っておきましょう!

発注者がWebコーダーに求めるポイント

発注者は、Webデザイナーが作成したデザイン通りにコーディングしてもらえることを期待しています。

デザインカンプからかけ離れたコーディングがされていると、発注者側は修正の指示を出す手間がかかってしまいます。

「デザインを再現する姿勢のないWebコーダーだ」と思われ、今後依頼がもらえなくなる可能性もあるでしょう。

はにわまんさん
ぼくは発注者として、100%までいかなくてもピクセルパーフェクトを目指す意識を持ってコーディングしてくれるWebコーダーには、安心して仕事を任せられるなと感じますね。

Web制作は、コーディングまでに多くの工程があります。

クライアントへのヒアリングに始まり、方向性を決めるために何度もミーティングを重ねたうえでデザインを作成。そしてコーディング作業に移っているのです。

前工程のことも考えて、集大成としてコーディングがあると考えられるWebコーダーは、Web制作のことを理解している人材だと感じてもらえるでしょう。

デザインカンプに問題点があるときはどう進める?

ピクセルパーフェクトを目指す姿勢が重要とはいえ、デザインカンプ自体がコーディングしづらいものである場合もあります。たとえば、次のような場合です。

  • 小さいウィンドウのパソコンでサイトを見たときに、表示が崩れてしまう数値を使っている
  • 問い合わせフォームの入力欄に、スマートフォンで入力していると画面が拡大されてしまう数値を使っている
  • 保守性を考えると数値を変えたほうが良い

このような場合は、Webコーダーの考えだけで変更するのではなく、まずはWebデザイナーに確認や提案をすることが大切です。

デザインカンプはWebデザイナーが意図をもって作成しているため、良かれと思って勝手に変更してしまうとトラブルにもつながりかねません。

良いサイトを作ることを共通の目的としてコミュニケーションを取るようにすると、WebデザイナーとWebコーダーのすれ違いは解消されていくでしょう。

はにわまんさん
これはデザイナー側にも言えますが、「コーディングしづらいところがあったら相談してください」「この表現を変えると今後管理しやすくなると思うのですがいかがですか」などのように、視野を広げてお互いに歩み寄っていくのが理想ですね。
Yutaさん
ぼくもWebコーダーとして、Webデザイナーから「コーディングが難しいものがあれば相談してください」と声掛けしてもらえると心強いです!
一緒に良いものを作ろうという気持ちにもつながるので、互いに歩み寄る姿勢は大切だと思います。

クライアントが求めるピクセルパーフェクトの基準

Webコーダーはピクセルパーフェクトを目指すべきではありますが、クライアントによってその基準は異なります。

たとえば、A社はデザインカンプに忠実にコーディングしてほしい、B社はそこまでピクセルパーフェクトにこだわっていないというように、現場ではピクセルパーフェクトの基準が幅広いのです。

だからといって、ピクセルパーフェクトの基準がゆるい会社とだけ仕事をしたり、手を抜いたりするのはWebコーダーとしてあってはなりません。

どのようなクライアントでも、デザインの再現度を担保するのはコーダーの重要な役割なので、自分の中で一定の品質を守れるように、ポリシーをもって業務にあたりましょう。

Yutaさん
ぼくは、ただピクセルパーフェクトでデザインを無理やり再現すれば良いという考えではなく、「もっとこうしたら保守性が良くなる」という部分があれば積極的に提案して進めていくスタンスで臨んでいます!
はにわまんさん
「品質を高める」というのは姿勢の問題でもあります。
手を抜いていることが伝わると信用を失ってしまうので、自分の中での基準を作ることが大切ですね!

まとめ:基本はピクセルパーフェクトを目指そう!

ピクセルパーフェクトは賛否両論ありますが、品質担保に関わる部分なので、基本は目指すべきです。

デザインカンプを忠実に再現することはWebコーダーの重要な役割であり、自分の考えだけで変更するのは望ましくありません。

ただ、経験を積んでいくなかで保守性の観点から、デザインカンプと違う数値でコーディングしたい場合も出てくるので、都度Webデザイナーとコミュニケーションを取ってすり合わせることも必要になります。

ピクセルパーフェクトはクライアントによって求める基準が異なるため、自分なりの水準を持って品質を担保できるようにしましょう。

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