「動画編集者としてフリーランスになる。」
今、多くのクリエイターが「動画」を創る仕事で独立しています。ネット環境の急速な普及によって、私たちの生活に動画媒体はもう切っても切れない関係となりました。
みんな、当たり前のようにYouTubeで動画コンテンツを消費するようになり、企業もネット広告を文字や画像だけでなく「動画」で打ち出すようになったのです。そういった背景もあり、今動画を”クリエイト”できる人の需要が高まりつつあります。
とはいえ「動画編集を仕事にするって言っても、一体どうすればいいの?」って思いますよね。
そこで今回は、プロの動画クリエイターとして活躍するかもさん(@eizou_world)に、動画編集の仕事についてや案件の取り方について根掘り葉掘り伺ってきました!
かもさんはクラウドソーシングでの売上が5年間の累計で1,000万円超という実績があり(※2021年4月時点)、ランサーズで年に一度開催される「ランサーオブザイヤー2021」にも選出されています。
そんな彼に、クラウドソーシングで動画編集の仕事を取る際のポイントも伺ってきました!これから動画編集者としてフリーランスを目指していきたい方は、ぜひ参考にしてみてください!
初芝賢(@hatushiba_ken)
2016年に早稲田大学政治経済学部卒業後、日本IBMにITスペシャリスト職として入社。チームリーダーとしてプロジェクト推進・提案活動に従事。その後2018年にWebデザインベンチャーにマーケターとして参画。2019年に合同会社東京フリーランス立ち上げ後はマーケティング戦略の立案からWebメディアの編集、広告運用のディレクション、LPOなどマーケティング業務全般を行っている。
広告の映像制作ってどんな仕事なの?
早速ですが、自己紹介をお願いできますでしょうか?
現在はノマドフリーランスとして、主に広告の映像制作を手掛けています。
企業の商品やサービスのプロモーションをするための動画を作るのですが、映像の尺は短くて15秒、長くても1〜3分くらいのものが多いです。
例えばこんな感じのもの▼
ズバリ聞くと、映像制作って大体どれくらいの単価になるんでしょう…?
3分程の動画であれば50〜60万円くらいの単価になることもあります。
めっちゃ高単価ですね!
広告の映像は尺こそ短いですが、企業の売上に大きく関わるものとなるので、重要度が大きい分単価も比較的高めなんです。
「会社を離れて独立したい」という想いで始めた動画編集。
以前はとある専門商社で営業をしていましたが、自分は組織で仕事をするのがどうも向いてないなと感じるようになりました。
「これをしろ」「あれをしろ」と言われるがままに動くのは嫌だなと感じて、いずれ100%自分の裁量で仕事がしたいと思うようになりました。
では、そこからフリーランスを目指そうとなった時に、なぜ「動画編集」を選択されたんですか?
毎回イベントが開催されるたびにその様子を映像に記録したり、次回の開催に向けて映像を編集したりしていたんです。
すると次第に「もしかしたら、これは仕事になるんじゃないか」と思うようになって…。
そこから本格的に勉強を始めましたね。
どうやって動画編集のスキルを手にしたのか
そこから、どうやって動画編集のスキルを習得されたんですか?
毎日平均5〜6時間の猛勉強を重ねる日々。
アフターエフェクトとは?
アフターエフェクト(Adobe After Effects)は、Adobeが販売している映像のデジタル合成やモーション・グラフィックス、タイトル制作などを目的としたソフトウェアのこと。
まだYouTubeの動画編集ブームが始まる前ですね!
実際に1日どれくらい動画編集の勉強をされていたんでしょうか?
会社で働きながらそれだけ勉強できるのはすごい…。
「動画編集で独立」を実現するべく会社を退職…
会社が忙しくて勉強する時間もあまり取れなかったので、思い切って会社を退職し、バイトで時間を確保していました。
すごい行動力ですね!
それで最初の1年程は完全独学で猛勉強してましたが、その後は2年くらい映像の制作会社に入社しました。
なんで制作の会社に入ろうと思われたんですか?
独学じゃ分からないこともたくさんあるし、もっと映像業界に入り込んで色んな経験を積みたいなと考えていました。
今はオンラインで体型的に学べる動画編集教材が整ってますが、制作会社に飛び込んで現場で仕事をするのも貴重な経験になりそうですね!
基本自分で勉強してましたが、勤めていた会社にかなりプロフェッショナルな人がいて、実際に案件をこなす中で技術的な面をアドバイスいただいたりしましたね。
ただ、結局は自分で考えて学習方法を選択しながらスキルを磨いていくことが重要だと思います。
動画編集で独立し、クラウドソーシングで累計1,000万円超の売上を作る。
制作会社で2年間経験を積んだあと、本業以外の仕事の収入が3ヶ月連続で15万円を超えた段階で独立を決意しました。
広告の映像制作って案外リピートの案件が少なかったんですよ…。
しかも僕が取引していた案件はクラウドソーシングがメインで、ずっと単発の案件を受けてました。
なので仕事が途切れる心配もあって安心感は少なかったです。
クラウドソーシングが主戦場だったんですね。
他にもTwitterやブログ経由だったり、既存クライアントの紹介経由だったりで仕事をいただくこともありましたが、クラウドソーシング経由の仕事は全体の6割を占めていますね!
では、クラウドソーシングで結構実績を積まれてるんじゃないですか…?
2021年4月時点で、クラウドソーシングでの売上は5年間の累計で1,000万円を超えています。
やばいですね!!
https://twitter.com/eizou_world/status/1370641819961200641?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1370641819961200641%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=http%3A%2F%2Feizou-world.com%2Faftereffects-motiongraphics-howto-work%2F
これって誰でも表彰もらえるわけじゃありませんよね?
確か毎年選ばれるのは数人だったはず…!
幸いにも選んでいただいたことに感謝しています…!
クラウドソーシングで動画編集の仕事を取る際のポイント
初心者こそまずはレスを早めよう。納期を守ろう。
僕も最初にクラウドソーシングで仕事を取った時はそこまでスキルが高くありませんでしたし、素人に毛が入るくらいのレベルでした。
あと、周りでどういった人たちが提案してるのかを調べれば、自分がどの部分を押し出せばいいのか分かるようになります。
クラウドソーシングのサイトは”1日3回”見ろ!
多い時には1つの案件に100人ほどの提案が集まりますが、とにかくいつも提案している人たちの提案内容を分析することが大事です。
いつも提案している人を見ておくことが大切なんですね!
例えば僕は新規の案件を探すためにクラウドソーシングを1日3回くらい見ていました。
ずっとクラウドソーシングを見ていると案件が上がってくる大まかな時間帯が分かったりするんです。
急ぎの案件だと締め切りが早いし、スピード勝負になりそうですね!
それもあって、1番に提案できるのはかなり強力なアドバンテージになると思いますね!
クラウドソーシングでは「実績数」や「評価」が資産となる
とにかくその2つを最優先で考えた方が良いです。
しかし、そこで無理に報酬金額を取りにいったり、強引にプロジェクトから撤退しようとしたりすると、相手から悪い評価をつけられる可能性もありますし、プロジェクトの完了率も下がってしまいます。
目先の採算よりも自分の実績や評価を守る方が大切だったりするんですね!
これから動画編集をやるなら「アフターエフェクト」もおすすめ!
僕はアフターエフェクトを使った「アニメーション案件」が取りやすいと思っていますね。
アニメーションの映像制作はまだまだ競合相手が少なく、チャンスがたくさんあります。
それがゆえに、アニメーション案件をこなせる人材は貴重ですし、今後も需要が高まってくるのではないかと思っています。
アニメーションの映像制作だと、1本あたりの単価ってどんな感じなんでしょうか…?
1本10万円以上の案件もあったりするので。
YouTubeの編集もいいですが、比較的単価の高い広告動画やアニメーション制作を組み合わせていくのも良さそうですね!
さいごに:「日々の積み重ね」こそが動画編集で独立するための最短ルート
いきなり勉強を始めて明日に仕事が取れるということはありません。
そうではなく、大事なのは継続です。
なので3〜6ヶ月くらい毎日継続して勉強していれば、クラウドソーシングで仕事は取れるようになると思います。
今はクラウドソーシングの普及でかなり仕事が取れやすい環境になっていますしね。
最近は動画編集の学習環境も整ってきたし、独学での勉強でも仕事を取っていきやすくなってるとは思いますね!
ただ、独学だと「どうやって勉強していけば良いのか」でつまづく人も多いんですよね…。
そこで、「他の方に同じ失敗をして欲しくない」という想いも込めて、最近は動画編集に関するブログも書き綴るようになりました。
かもさん、本日はありがとうございました!
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もちろん、ただ編集の技術を学ぶだけではありません。実案件を意識したカリキュラムがちゃんと組み込まれています。
- 実案件を意識したカリキュラムが組まれている
- 受講後すぐ副業として仕事を取れるレベルになる
- プロの動画編集者の添削が受けられる
- 案件獲得のためのポートフォリオも作れる
- 実案件で使えるヒアリングシートや営業分テンプレももらえる
基礎から始まり応用まで、動画編集で仕事を獲得するために必要なことが詰め込まれています。「これから動画編集を副業にして稼ぎたい」という方は、ぜひチェックしてみてください!
かもさん(@eizou_world)
映像制作でノマドをするフリーランス動画クリエイター。会社員から独学で映像制作を学び制作会社へ転職。その後はフリーランスとして独立し、場所に囚われないノマドワークを実現している。これまでクラウドソーシングを使い累計1,000万円以上の売上を記録。AEとCinema4D好き。365日宿暮らし。