- Webマーケティング
- 2021.07.25
今回は、オンラインプログラミング学習サービスを運営するProgateの元共同創業者兼CTOである村井さんに、東京フリーランスで独占インタビューをさせていただきました。
初心者でも簡単にプログラミングが学べるような教材を作って世界を変えたい…。
こういった想いから生まれたプログラミング学習サービスの「Progate」ですが、サービス立ち上げの背景には一体どんなストーリーや困難があったのでしょうか。
そして、オンラインでプログラミングを学習する場合、何に気をつければ良いのでしょうか。
Progateとは?
Progateとは、「初心者から、創れる人を生み出す」という理念のもと、Web上でプログラミングが学べるコンテンツを提供するオンラインプログラミング学習サービス。
イラスト中心の解説スライドを見て知識を習得し、実際にコードを打ち込みながらアウトプットのできるレッスンが特徴的であり、2019年8月時点で92万人を超えるユーザーがProgateを利用している。
そこで今回は、Progateを創業した村井さんから、Progate元CTOとしての心の内や、「プログラミング学習の極意」についてを余すことなく伺ってきました!
プログラミングスクールの創業者から、プログラミングの学習方法を直接聞けるのは超貴重です!
- なぜProgateを創業したのか
- Progateを運営していく上で苦労したことや感動したこと
- プログラミング初心者が必ず陥る罠やその対策法
- プログラミングの学習で挫折しないために必要なこと
などについて迫っていくので、
起業に少し興味がある…。
プログラミングを覚えて世界を変えたい!
未経験からプログラミングを習得して転職したい!
と考えていた方は、是非最後まで読み進めてみてください!
初芝賢(@hatushiba_ken)
東京フリーランス編集長。現在はシステム開発のPMや新規事業に携わる一方で、フリーランスライターとして出版・キャッチコピー・WEBメディア連載などを手掛けている。東京フリーランスではインタビュアーや司会進行を務めることが多い。
Progateを創業したきっかけは「野心」と「悔しさ」
出典:Progate
詳しく聞かせていただけますか?
学生時代に起業を志すも、挫折の連続…。
当時は「起業して世界を変えてやる!」とモチベーションも最高潮だったんですが、本当に何もできなくて、苦しい挫折ばかりを味わいましたね。
そこで優秀な人をたくさん集め、みんなで一緒に勉強していける環境を作ったんですが、プログラミング初心者だった僕たちでも受託の開発を受けられるようになり、その経験を経て人生が変わったんです。
プログラミング一つでスタートアップの中心人物にもなれる
だって、自分で何か新しいものを生み出せるスキルなんて中々ないじゃないですか。
だけど、できるようになったら「是非ウチで手伝ってよ!」と言われるようになったし、プログラミング一つでスタートアップ企業の中心人物にもなれたんです。
最初はプログラミングができず悔しい思いもしたけど、できるようになるとすごく楽しくなって、見える世界も変わったんですね。
「作るのって、意外と難しくないじゃん」とも思うようになったんです。
「プログラミング教育を変えたい」という想いがProgateを作らせた
「教科書的な学習」は挫折しやすい
そんな勉強の仕方だと、「とりあえず一通り言語はわかったけど、結局自分でアプリを作るにはどうすりゃいんだ?」と悩んでしまうんですよ(笑)
言われてみると確かに…。
プログラミングは情報の非対称性がかなりある
例えば、無限にif文をやり続けて、if文の迷路に迷い込んじゃったりとか(笑)
自分たちがプログラミングの勉強を経験して苦しかった部分や悔しかった部分を踏まえ、「自分たちのサービスでそれを排除していこう」と強く誓ったんです。
苦労の方が多かったProgateの立ち上げ
肝心なコンテンツを外注しちゃうと、自分たちが苦しんだ教材と変わらなくなっちゃうし、それじゃ意味がないと考えたんです。
一歩も外へ出ず夜中の3時まで仕事をしていたことも。
Progateは学べる言語がとにかく豊富で、自分の目的別にコースを選択できる点も魅力。
一歩も外へ出ず、夜中の3時までひたすら作業するような生活を繰り返していたんです(笑)
起業当初は貯金を切り崩しながら生活する日々だった…。
2年くらいはほぼ収益化していなかったので、給料13万円とかでやりくりして、足りない分は受託で稼いだり、貯金を切り崩したりしながら生活していました。
今じゃそんな生活、全く考えられないですね。
土日もずっと働いてたし、もうほんとに何やってんだろうって…。
半分鬱になりかけてましたよ(笑)
とにかくプロダクトのバリューを上げることに注力していた
有料化するとユーザーが離れてしまうんじゃないかってすごく怯えてて。
そこで、「ここまでやって売上が月5万とかだったら辞めよう」と腹をくくりました。
今では90万人を超えるユーザー数を抱えるようになったProgateですが、過去にはそんな波乱万丈の立ち上げエピソードがあったんですね!
Progateのユーザー数は90万人を超え、今では世界100ヶ国以上に及ぶ国々でコンテンツが提供されている。
「見えない世界」に飛び込む為にProgateのCTOから退任することを決意
それよりも、一か月後にどうなっているのかわからないような状態の方が好きなんですよ(笑)
そんな挑戦を常にやり続けたいんです。
感動を求めてインターネットの世界を超えたくなった
だからこそ、利用ユーザーに満足してもらえることが一番の喜びでしたし、高評価をいただくと素直に感動していましたね。
フリーランスこそ繋がりを大切にして戦っていくべき
僕は一人でいるのが好きだから、仕事も一人でできると思ってたけど、実際やるとマジでつまらなくて…。
案外エモさの部分が生きていく意味にも直結するし、プロダクトの成功にも関わってくるんですよ。
確かに合理主義でいれば仕事の効率は良くなるかもしれないけど、必要最低限の範囲でしかプロジェクトに携われないような働き方もつまらなくないですか?
会社に守られていないからこそ、人に信頼されることが大事ですし、仲間を大切にするべきなんですよね。
プログラミング学習で挫折しない為に必要なたった一つのこと
結構プログラミングの勉強方法について悩まれてる方も多いと思うのですが…。
目標を持つことこそ、プログラミングを勉強する上で絶対に必要です。
目標があれば勉強はとても楽になる
目標があれば、「いつまでに何をやるか」という具体的なプランが決まるので、必要なものと不要なものの両方が見えてくるようになります。
他にも、色んなコンソールの書き方を覚えたり、色んなwhileの書き方を覚えたりしちゃう人もいるんですが、それって凄く効率が悪いし、時間がもったいないんですよ。
まずは明確な目標を立てよう!
例えば、「Facebookのようなサービスを作る!」とか「10万円分の受託を受ける!」とかでもいいですし。
コードを書くよりまずは人に会え
人と会うことで初めて道が開かれる
if文をいくらやったとしても、メルカリへの入社には繋がらないですからね(笑)
「初心者の方ならこういう人をウチは採用している」といったことを教えてくれるわけですよ。
積極的に聞いていけば、「自分が具体的に何をすれば良いのか」を先に知れるんです。
目標がない人はどうしても盲目になりがちで、同じ場所をぐるぐると何度も学習してしまいますよね。
プログラミングを「暗記学習」で終わらせてはならない
プログラミングの習得においても、多くの人が暗記してナンボのような「受験勉強」をしてしまうんですが、暗記学習で満足せず、どんどん人に会って話して、アウトプットしていって欲しいんですよ。
プログラミングだけできても、業界じゃうまくはいかないし。
本当に活躍できる人は、行動力があってコミュニケーションも上手だし、プログラミング以外の部分が優れているんですよ。
でも、自分が天才じゃないと思うなら、プログラミングだけしててもダメだし、とにかく行動した方がいいんです。
さいごに:もっともっと、アウトプットを増やそう。
何も傷つかないし、失うものもないし…。
だけど、そこで終始しているのはすごくもったいないです。
プログラミングは自分のアイデアを形にできる凄いスキルですが、それに合わせてリアルでの行動力が掛け合わさるとかなり強いと思います。
自分で行動しなければ、どこかで運任せとなってしまいますから。
Progateでは、環境構築が不要で初心者でもすぐにプログラミングの基礎知識を習得&実践していくことが可能です。
イラストの図解が分かりやすく、レベルを上げながらゲーム感覚で学習を継続させられるので、プログラミング初心者の方であれば、ココから始めれば間違いはありません。
気になる方は、是非Progateを使ってみてください!
村井さん(@wyvernMurai)
東京大学在学中にプログラミングを独学し、受託開発を経験。
その後オンラインプログラミング学習サービスのProgateを共同創業し、CTOとしてプロダクト開発、経営に携わる。
2018年末にてProgateを退職し、現在はフリーランスとして複数の会社を手伝いつつ、次の会社の創業に向けて準備中。