- Webマーケティング
- 2021.07.25
突撃フリーランスインタビューでは、現役で活躍しているフリーランスのリアルや意外な素顔に迫っていきます!
初芝賢(@hatushiba_ken)
東京フリーランス編集長。
現在はシステム開発のPMや新規事業に携わる一方で、フリーランスライターとして出版・キャッチコピー・WEBメディア連載などを手掛けている。
東京フリーランスではインタビュアーや司会進行を務めることが多い。
- 1. サイト制作に打ち込んだ中学生時代
- 2. 「会社員という発想がなかった」
- 3. 勉強させようとした先生のある一言が、逆にエンジニアへの道を押し進めることに。
- 4. mixiの日記をきっかけに、リモートワーク人生がスタート。
- 5. 「こういうのありなんだ」と気づき、直営業に動き出す。
- 6. 入社した会社が潰れ、フリーランスに。
- 7. 「あぁ、フリーランスってそんな世界なんだな」と実感
- 8. フリーランスに大事なのは「やりきる力」
- 9. オンラインサロン「commew(コミュ―)」立ち上げの経緯
- 10. プログラミングの面白さとは、「素直な人との会話」?
- 11. 仕事の規模は?取り方は?勉強法は?
- 12. 炎上案件もおかまいなし!?
- 13. フリーランスに役立つ”ドMライフハック”とは?
- 14. フリーランスへのメッセージ「目の前のことを当たり前の選択肢として受け取らず、自分で道を切り開こう!」
サイト制作に打ち込んだ中学生時代
そんなむちょこさんがプログラミングを始めたのはいつ頃からでしょうか?
その時はHTML・css・javascriptを使っていました。
プログラミングを始めたきっかけはなんでしたか?
それで知らない人とよく話してたんですけど、ずっとやってて仲良くなった人たちがいて。
その人たちの間でサイト作りがブームになったんです。
専門学校生の人とか。
そういう人たちと一緒にサイト制作をしていました。
チャットとか掲示板サイトみたいのも流行ってたり。
もともとみんなでわちゃわちゃやるのが楽しいので、サイト作りはとても楽しかったですね。
「会社員という発想がなかった」
「キリバン踏んだら掲示板に報告お願いします!」とか、テカテカのサイトにMIDIの音楽が流れてたりとか(笑)
それからエンジニアに興味を持ったんですか?
もともと家で働きたいなと思っていたんですね。
それで、「プログラミングなら家でできるな」と将来を考え始めました。
イメージが湧かないというか。
よく、「親が経営者だと子どももそれに影響されて経営者になりやすい」と言われますが、それに近いと思います。
勉強させようとした先生のある一言が、逆にエンジニアへの道を押し進めることに。
そしたら、中学生くらいのときには「将来はエンジニアになるぞ!」と決めていたんですか?
進学校にいたということもあって、最初は薬剤師も考えていたんですよ。
それで、学年でもいい順位取れるくらいには頑張っていたんですね。
「これじゃ成績足りないよ!」
と言われて。
それで「こんなに頑張ってるのに足りないんだ!もう無理!」
ってなって(笑)
それから一人で本を片手にプログラミングを勉強し始めました。
先生もきっと、「お前ならもっと上を目指せる!もっと頑張れ!」的な発奮の言葉をかけてくれていたのだと思いますが、まさか逆効果になるとは思ってもいなかったでしょうね。
この記事を見たら「え!俺のせいか!」ってなるかもしれません(笑)
最近、エンジニア志望の高校生に「大学に進むべきか、専門に進むべきか、それとも学校に通わないか」などの進路相談をされることがあるため、とても気になります。
もともと独学してたんですけど、やっぱり一人だと難しいところがあったんですね。
この業界って学歴関係ないところがあるので、だったら大学じゃなくて先生にひたすら質問できる環境の方がいいなと思って。
その時はどんな勉強の仕方をしていましたか?
それで、当時流行ってたmixiに「こういうこと勉強しましたー」って勉強記録を書いてました。
そしたら、ひょんなことからそれが仕事に繋がったんです。
どういことですか!?
mixiの日記をきっかけに、リモートワーク人生がスタート。
そしたら「アルバイトしませんかー?」ってメッセージがきて。
それで「しまーす!」って返事しました(笑)
今はTwitter転職みたいなのが流行ってますけど、それの走りみたいなエピソードですね。
それでアルバイトに誘われてから、どうしたんですか?
創業者のアパートの一室にみんなで集まって仕事していました。
高校の時から色々大人の人とお仕事する機会があったから場慣れしていたというのもあって。
(※普通は知らない人のところへいきなり行くのは危険なので、注意してください!)
「こういうのありなんだ」と気づき、直営業に動き出す。
「来ても場所ないから」って言われてリモートワークでの仕事でした。
それから営業を始めました。
ネットでサイトを調べては、「こういうこと勉強しているんですけど、お仕事くれませんか?」って連絡をしていたんです。
受託開発の企業でしょうか?
そうすると小さい会社だから会ってもらえて、会ったらだいたいOKもらえました。
当時って学生エンジニアってまだ珍しかったんです。
それでベンチャーの社長さんも若いから、「頑張ってるから仕事上げようかな」ってなってくれたんだと思います。
それにしても、学生の時からその行動力と積極性はすごいですね。
「全然できます!」って感じを出してましたから(笑)
でも、かえってそれが良かったのかもしれません。
入社した会社が潰れ、フリーランスに。
リモートで複数の案件を受けていたりしたら出席日数が足りなくなって。
それで、当時インターンとして働いていたところから「正社員になって」と言われたので、「副業OKリモート可なら大丈夫です!」と言って就職しました。
それから今まで、フルリモート専門でのフリーランスを10年続けています。
「あぁ、フリーランスってそんな世界なんだな」と実感
それだけ続けていると色んな経験をされていると思うのですが、フリーランスとして働いていて転機になったような出来事はありましたか?
フリーランスになってすぐ、高熱になって仕事するのがしんどいときがあったんですね。
どうしても体調的に辛くって。
「がんばってください」とだけ言われたんです。
理解はしていましたが、「あぁ、フリーランスってそんな世界なんだ」って改めて実感しました。
僕もインフルエンザで倒れそうになりながらも仕事していたことがあります。
そんな事情、お客さんにとっては知ったことではないし、泣き言言って投げたら次から仕事もらえなくなりますしね。
フリーランスの人にお仕事を依頼すると「これこれこういう事情だからできなかった」って言われることがあるんですけど、お客さんが期待しているのは仕事をやりきってもらうことだけで。
人それぞれ事情を抱えているからこそ、やりきったときに信頼が得られるものだなと。
フリーランスに大事なのは「やりきる力」
やりきることについて言及するようになったのはどういった経緯からでしょうか?
web系フリーランスに必要なのは、スキル云々よりやりきる覚悟じゃないかなー。
独立を目指す人はたくさんいますが、肌感覚としては、とても人手不足で未だにブルーオーシャンです🙆♀️
その理由は、途中で投げ出す人がめちゃめちゃ多いから。食らいつく覚悟のある人は現時点で低スキルでも重宝されます✨— むちょこ@webエンジニア (@aya_lachelier) 2019年3月19日
私、超低スキルからリモートで働いてましたが、その頃は連日20時間くらい働いてました。
私が言ってる"やりきる覚悟"ってそういうことです。。フリーランス楽そうだからという理由で会社員やめるのはオススメしません😔💦
大変は大変です。ただ、その見返りとして全てを自分で決められる自由がある。— むちょこ@webエンジニア (@aya_lachelier) 2019年4月27日
私は学生時代にエンジニアのアルバイトをさせていただいたのがスタートで、最初からリモートでした。なので実績もキャリアも不要と思っていて、必要なのはやりきる覚悟とそれをお客様に信じてもらうことかなと🙆♀️
1つ1つの案件を着実にこなすことで、リピーターやご紹介が増え自然と安定します◎ pic.twitter.com/vi1MBsQRSP— むちょこ@webエンジニア (@aya_lachelier) 2019年4月20日
それまではやりきるなんて当たり前だと思ってました。
でも、最近はそういう「やりきらない人」の話を聞くことが多くなったんです。
フリーランスの世界だとそれが多いみたいで。
私も発注側としてやってるんですけど、本当に多いです。
やれない理由を探すより、やりきることだなと。
独立したいけどうまくいかなくて困っているという人が本当に多いので、最近はそうやって自分のことを噛み砕いて発信しています。
オンラインサロン「commew(コミュ―)」立ち上げの経緯
フォロワー数も10000人近くいますし、質問箱やオンラインサロン「commew(コミュ―)」もやっていますし。
ちなみに、コミュ―はどういったきっかけで始めたのでしょうか?
現在約120名くらいが在籍している(2019年4月29日現在)。
WEB系フリーランスチームのラシュリエというのをやっているんですけど、それの運営がとても大変で。
受託案件の管理とかお金の管理とかをたくさんしなきゃいけなくって。
そのラシュリエのためのサービスのが欲しかったんです。
もともと知らなかったんですけど、たまたま会った人がオンラインサロンにハマってて。
「オンラインサロンってすごく面白いよ!」って熱弁されたんですね。
それからラシュリエのメンバーに「みんなでオンラインサロンやってみる?」って言ってみたらみんな乗り気だったので、そのまま始めた形ですね。
オンラインサロンはどんな雰囲気でしょうか?
他のサロンのことは知らないんですけど、知っている人曰く雰囲気が違うらしくて。
「目的に向かってガツガツいくぞ!」というのではなく、フリーランスというのを軸にゆるく集まっている感じなので。
「フリーランスを目指さなくても、会社員でもいいんじゃない?」というスタンスですね。
プログラミングの面白さとは、「素直な人との会話」?
むちょこさんはリモートワークを10年やっていますけど、何かコツはありますか?
仕事が楽しいなら大丈夫なんじゃないでしょうか?
プログラミングってすごく楽しいですしね!
Twitterを見ていても好きなのが伝わってきます。
プログラミングの面白みってどこにあるのでしょうか?
人と会話するのって難しいと思っていて。
本心と違うことを言うこともありますし。
でも、プログラミングは伝えたら素直に返してくれる。
それがとても楽しくって。
要件定義とかももちろんしますけど、サービスをゼロから考えて作るというより、プログラミングそれ自体が楽しくて。
みなさんの意見を聞きながら、わいわい作るのも楽しいんですけどね。
それにしても、本当にプログラミング大好きなんですね。
仕事の規模は?取り方は?勉強法は?
でも、チームの規模感は1~3人くらいのものが多いです。
今は既存のリピーターの方がほとんどです。
正社員なら長い目で見てもらって会社で鍛えてもらえますが、フリーランスだと結果だけが求められるため独学が必須になりますよね。
仕事の相談が来ます⇒勉強します⇒納品します という形です。
なので、私の場合は今から古めの技術を勉強することも多いです。
逆に、最新の技術だと案件あまりなかったりするので。
最近の技術の話題などはコミューを初めてからよく知るようになりましたね。
その案件で求められているスキルをピンポイントで学んでいっているんですね。
炎上案件もおかまいなし!?
とても間に合わなくって人手不足だったり、バグ対応に追われていたりとか。
むちょこさんは案件が大丈夫なものか見極めようとしたとき、いつもどこを見ていますか?
だから炎上案件もいっぱいやってます(笑)
炎上だからどうのっていうのはなくって。
プログラミングできれば楽しいので。
それにしても、炎上案件でも気にしないというのは驚きです。
むしろ、それこそ避けるべきものかと思っていたので。
納期が厳しいときもあるけど、自分ができるものを受けていますし。
そもそもできないことは受けていないです。
逆に、リモートワークで困ったこと、フリーランスで困ったことは何かありましたか?
例えば、人と会わないで困ることとかありませんか?
夏なんかはまったく会わないです。
普段も月1くらいしか会わなくって。
最近は子供の送り迎えの時だけ出ていて、家でパジャマで過ごしていることが多いです。
フリーランスに役立つ”ドMライフハック”とは?
なんだかんだ、技術的なものもコミュニケーション的なものも、人に指摘されて成長していくものなのかなと思っていて。
フルリモートだとその指摘を受ける機会が減るんじゃないかと考えています。
ここだけの話、私の"ドM"はライフハックの1つでして🙊
フリーランスになると人からダメ出ししてもらえる機会が激減する
→ドMだと「厳しいこと言ってください!!」ってお願いしやすい挑戦が大事だけど、失敗が怖い
→ドMだと失敗もご褒美自己洗脳がわりと得意なので、意図的にドMになりました☺️
— むちょこ@webエンジニア (@aya_lachelier) 2019年4月21日
「上の立場だと下からフィードバックが受けられなくなる。だから、ドMだとみんなに言うことで指摘をもらうようにしている」と。
それで「なるほどな」と思って、自分もそうするようにしたんです。
でも、フリーランスになってからは「厳しいことを言われないな」と思うようになって。
だから意識的にフィードバックをもらえる状態を作っています。
自分は言ってほしいけど、人には言えないんですよ。
「この人厳しいこといったら傷つくかな」と思って甘やかしちゃうんです。
昔は言ってたんですが、ひどく落ちこんじゃう人が多くって。
結構みんな傷つきやすいんだな、と気づいてからは言わないようにしています。
どうしても言わなければいけないときには別ですけど。
私は「最悪自分でサポートすればいい」とクライアントワークをコミュニティで回していましたが、そのサポートが多くて「それはできないな」と思うことが増えました。
なので、コミューで発注するときは、自分がクライアントになってゆるーくやっています。
肉体的にも、精神的にも。
フリーランスへのメッセージ「目の前のことを当たり前の選択肢として受け取らず、自分で道を切り開こう!」
今ってフリーランスになりやすい雰囲気がある時代じゃないですか。
学習環境も仕事の受発注環境も整っていますし。
ああいったサービスを使わなければいけないということはありませんし、直接営業する方法はたくさんあります。
目の前のことを当たり前の選択肢として受け取るんじゃなくて、自分で道を切り開いていってください!
むちょこ(@aya_lachelier)
とことん自由に働くwebエンジニア。フルリモート専門で10年くらいやってるフリーランス。
web系フリーランス集団«ラシュリエLLP»代表。
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