- Webマーケティング
- 2021.07.25
突撃フリーランスインタビューでは、現役で活躍しているフリーランスのリアルや意外な素顔に迫っていきます!
初芝賢(@hatushiba_ken)
東京フリーランス編集長。
現在はシステム開発のPMや新規事業に携わる一方で、フリーランスライターとして出版・キャッチコピー・WEBメディア連載などを手掛けている。
東京フリーランスではインタビュアーや司会進行を務めることが多い。
とだこうき(@cohki0305)
東京フリーランス運営メンバー。
営業から転職し、6ヶ月でリードエンジニアになったフルスタックエンジニア。
その後半年でフリーランスとして独立し、ブロックチェーン・機械学習の案件に携わる。
現在はフリーランスエンジニアの経験を活かして、「ゲスエンジニア」という名前でSNS・ブログ・YouTubeにて情報発信をしている。
Daiさんとは以前からの知り合い。
- 1. 大学時代は教師を目指していたが…?
- 2. どん底の時に観たある映画との出会いが進路を変えた
- 3. 「卒論で出会える出会い系アプリ」!?
- 4. とださんへの相談
- 5. 人生の転機となったアプリ、「〇〇博士」
- 6. 一日で一万人以上が登録する大バズに
- 7. Aidemy石川社長との出会い
- 8. フリーランスになったきっかけとは?
- 9. フリーランスになって生活はどう変わった?
- 10. マーケター視点に見る、これからのフリーランスに必要なこととは?
- 11. 「誰に何をどのように届けるのかを決めること」。これがマーケティング
- 12. Daiさんが今後目指すもの
- 13. 『独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本』絶賛発売中!
大学時代は教師を目指していたが…?
もともと先生になりたかったんですよ。
アクティブラーニング的な授業をしたかったんです。
英語の先生で、過去問だけ渡して40分間グループディスカッションさせるって授業があったんですよ。
ひたすら答えの根拠を話し合って、最後の20分に答え合わせをするみたいな。
論理的に説明する機会を作る授業で、僕にとってそれがすごく良かったんですね。
教育とテクノロジーを組み合わせたEdtech(教育×IT)系企業で四年間インターンもしたりと、教育への関心が強かったんですね。
けど、大学三年の冬に介護等実習を最後に、教師を目指すのはやめました。
なので教壇には立っていないんです。
どうして教師を目指さなくなったんですか?
学校の先生になると、「ゴール」が見えなくなるんじゃないかと。
間違ったところに最適化しちゃう。
めちゃくちゃ優秀な人をたくさん集めて、合格実績を作って、それでまた優秀な人を集めるというサイクルにしようとする。
でも、それだと母集団形成をしくっている場合にも、「東大合格だー」って突っ込ませるみたいなことが起きるんですね。
財政的な話になるので。一介の教師じゃ難しい。
そこで次に「学問の力で変えよう」と教育社会学を東大の院で学ぶことも考えたんですが、政治でも変えるのに時間がかかるなと。
人事のコンサルティングサービスとか、組織を活性化させる会社を受けて。
どん底の時に観たある映画との出会いが進路を変えた
それで人事系の会社に就職したんですか?
大学四年の七月に「なんか違うな」と感じ初めて。
もっと他の業種も見たくなって。
ということは四年の夏から就活再開ですか?
とても苦労しました。
「君、なんで売れ残ってるかわかる?態度が悪いよ」とか言われたりして。
それで「もう就活やめよう」と病んで映画ばかり見ていた時期がありました。
それで一気に「ITいいな」と興味を持つようになって。
そこからIT系の会社を受けて、ワークスアプリケーションズというメガベンチャ―の内定をもらいました。
「卒論で出会える出会い系アプリ」!?
それまでIT系は未経験ですか?
でも、興味を持ってからはプログラミングを始めて、実際に自分でサービスを作りました。
ちなみに何を作ったんですか?
「卒論をもとに出会える出会い系アプリ」をみんなが卒業旅行しているときにリリースしました。
好きじゃないと書けない。
なら、それだけ自分が好きなことで繋がったら上手くいくんじゃないか?と。
自分と新一年生で。
とださんへの相談
入ってからはどうでしたか?
コーディングができないことがこの時期の悩みでしたね。
どうしても書きたくって社内ツールを作ったり、クラウドソーシングで案件を受けたりはしてたんですけど。
「プログラマーになりたいんですけど、どうすればいいでしょうか?」って。
とださんはそれでどう答えたんですか?
僕のところへの相談はめっちゃ来るんですけど、会ったのはDaiさんが初めてでしたね。
女の子じゃないのに。
プログラマーになれることはわかっていました。
むしろ、会って「なんで悩んでんの?」って言って(笑)
かつて自分が尊敬するフリーランスの先輩にしてもらったのと同じことをしたんですね。
とださんがフリーランスになったときの話はこちら↓
人生の転機となったアプリ、「〇〇博士」
そうなんですが、その前に人生の転機となる出来事がありまして。
あるサービスを作ってみたら、それがとんでもないことになったんです。
そうしたらそれがめちゃくちゃバズって。
それがきっかけで人生が大きく変わりました。
その話、詳しくお願いします!
一日で一万人以上が登録する大バズに
それでLINEBotを作ろうと。
で、スケベAIを作ろうという発想に至ったんですね。そうしてスケベ博士が生まれて。
一日で一万人以上が登録して、五万件以上のリクエストが発生して。
GoogleAppsScriptの許容量が一日五万件なんですが、あっという間に上限超えて動かなくなったりしました。
それはとんでもない数字ですね!!
そうしたらそれをきっかけに5社からリクルーティングが来て。
その時に「あれ、やればできんじゃん」と思いました。
Aidemy石川社長との出会い
そのどれかに入社したんですか?
そのときに、Aidemyの石川さん(@ai_aidemy)の「スケベ君に会員数抜かれた!」というツイートを見たんですよ
で、石川さんのプロフィールとか見てみたら教育×ITって書いてあるから興味が出てきて。
Tweetを表示
見てみたら「新しい人探してる」とあったからすぐに連絡して。
そうしたら焼き肉に連れて行ってもらえて、その場で内定もらいました。
Aidemyに入ってからはどんな仕事をしていましたか?
そこでプログラミングがわからないと絶対にできないようなことをしていました。
マーケターだとわからないけど、エンジニアだとやりたがらない、そんな領域をしていましたね。
仮説が当たって喜んだり、ハズレたらなんでだろうって考えたり。
自分でやったキャンペーンでいっぱい登録したときは本当に嬉しかったです。
学ぶことも好きですしね。
フリーランスになったきっかけとは?
それからフリーランスになったんですよね。
フリーランスになったきっかけはなんでしょう?
Aidemyの時に色んな面白い人と会えたんですよ。外から色んな凄い人がやってくるから。
世の中にいるそういった面白い人たちとスピード感持って仕事したいなと思ったんです。
事業の意思決定をする最上流は社長ですからね。
それで2018年11月にフリーランスになりました。
フリーランスになって生活はどう変わった?
フリーランスになってから、生活はどう変わりました?
意思決定も「これやーめた」もすぐできる。
ずーっと試行錯誤してるんですね。それがすごく面白い。
とださんはフリーランスになってからどうしてました?
特に結婚してないとやばいですね。
マーケター視点に見る、これからのフリーランスに必要なこととは?
マーケティングの観点から見たとき、今後フリーランスとして活躍するのに必要なことはなんでしょう?
こちらから営業するというよりは、お客さんから発注が来る感じです。
頑張って営業していると、自分のことを全部知ってもらうところから始めなければいけなくって。
でも、メディアから来てくれた人は自分のことを既に知ってくれているからやりやすいです。
一個に依存しないで、収益源を分散することが大事。
例えばアフィリエイトなんかも一つの方法です。
アダルトサイト開発進みました😏
DMMからデータを定期的に取得する仕組みを作り、表示するところまで出来ました。次は女優詳細ページとレビュー機能を実装していきます
SEOとか表示速度とか考えて遅延ロードしたりSSRしてて、こんなに頑張ってアダルトサイト開発しているのぼくだけかもしれない pic.twitter.com/zhEwvk9qwR
— とだこうき@デイトラ運営 (@cohki0305) March 20, 2019
人口ボリュームを縦軸に、熱狂度を右軸に取った時、一番右上にあるのがアダルトですからね。
ニッチ向けのコンテンツの場合、熱狂度は高いけどボリュームが低い、マス向けコンテンツだと熱狂度は低いけどボリュームが高い。
エロや恋愛は人間の本能を刺激するから、熱狂度もボリュームも高い珍しいジャンルなんです。
「誰に何をどのように届けるのかを決めること」。これがマーケティング
これはどのように実現できるのでしょうか?
マーケティングだったらゴールの設定や個別の施策とか。
それを仕事が欲しい業界から逆算してターゲティングして発信するんです。
だから僕も今、マーケ寄りのネタを発信していてマス受けは狙ってないです。
2019年1月から辞めたこと一覧。
・読者の期待とは異なるツイートでもするようにした
・発信内容の統一をやめた。
・「他人のために自己犠牲」という発信をやめたこれはたぶん、どの媒体でも、共通してファンを増やすなら共通して「やってはいけないこと」一覧なはず。
— DAI (@never_be_a_pm) April 4, 2019
それよりは経営者層をターゲットに濃い情報を発信した方がいい。
一人が100いいねしたいと思えるコンテンツを発信するイメージです。
さきほどの話で言えば、マス向けのコンテンツ発信です。
大衆向けなので、なるべく簡単に、かつみんながそこそこ興味を持つことを発信するのが重要ですね。
「誰に何をどのように届けるのかを決めること」、これがマーケティングだと思っています。
Daiさんが今後目指すもの
今は「届ける」ことに特化しているんですけど。
サービスのコンセプトを考えて作ったり、届けた後のカスタマーサービスについてもやれるようになりたいです。
誰に届けるのか考えて、競合性考えたりと。
SEOもSNSも同じだし、やったことはありませんがYouTubeも考え方は同じだと思います。
それ以上に、届けなくても勝手にくるシステム作ったり、届けた後を良くしたいなと。
これからどんどん活躍する領域を広げていくのが楽しみです!
そのジャンルって、クエリ(検索キーワード)を探るのが難しいんですよ。
悩んだ時にどんなキーワードで検索するのかが明らかになっていないそうです。
熱量もボリュームもあるのに、課題も解決されていないジャンルなんです。
『独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本』絶賛発売中!
Daiさんが執筆した『独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本』が全国の書店&Kindleで発売中です!
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・DaiさんのTwitterはこちら⇒@never_be_a_pm
・ゲスエンジニアとださんのTwitterはこちら⇒@cohki0305
・編集長初芝賢のTwitterはこちら⇒@hatushiba_ken
Dai(@never_be_a_pm )
AIエンジニア・マーケター。
AIエンジニアとしては、独学で開発した「文字起こし君」や「スケベ博士」が大ヒット。
マーケターとしても数々の情報を発信。2000年代生まれの若者にリアルな生活の発信を勧めた「#ミレニアムnote」が一大ムーブメントとなり大きな反響を呼んだ。
現在はBtoBマーケティングやメディア運営、受託開発など行いながら、Twitterやブログにて情報発信をしている。
2019年3月にKADOKAWAより『独学プログラマーのためのAIアプリ開発がわかる本』を出版。