こんにちは!東京フリーランスのショーヘーです。
今回は、“完全未経験”から1年でスタートアップを支えるリードデザイナーへと転身されたあゆみさんに、東京フリーランスで突撃取材してきました!
Webディレクターの仕事の過程でいろんなデザイナーさんにお会いしてきましたが、僕の知る限りあゆみさんほどのスピードでキャリアアップした人はいません。
28歳・完全未経験の状態からたった1年の独学で、CAMPFIREが運営する新サービスのデザインを担当、更にデザイナードラフトでは希望額より100万以上高いオファーが複数届く…!
信じられない成長速度ですよね。
そんなあゆみさんに、「完全未経験からどのようにデザイナーになったのか」について根掘り葉掘り聞いてきました👍
未経験からデザイナーを目指したい…!
デザイナーとして転職を成功させたい…。
アラサーからでもデザイナーになれるかな…。
と考えている方は、絶対に勇気をもらえるはずです。ぜひ最後まで読み進めてみてください!
東京フリーランスCMO。立命法→大手で営業職→未経験からエンジニアに転職→フリーランス→合同会社東京フリーランスを立ち上げ。Webマーケティングとプログラミングが好き。フリーランス支援を通して楽しく仕事できる人を応援しています。
あゆみさんはなぜ未経験からデザイナーを目指したのか
こんなこと言うと失礼ですが、いまプログラマーやデザイナーって流行っていて、ファッション感覚で目指す人も多いじゃないですか。
だから「デザイナー目指すことにしたんだなー」くらいにしか思ってなくて。
仰ってることも分かりますw
今日はインタビュー半分、スカウト半分くらいの気持ちで来ています(笑)
改めてご経歴から聞いていきたいんですが、あゆみさんはデザイナーになる前はどんなお仕事をされていたんですか?
その後はフィリピンのセブ島で英語学校のマーケティングをやりましたが、そこで初めてバナー制作やWebページのデザインをさせてもらったんです。
場所や時間に縛られず、色んな国で自由に働きたかった。
あゆみさんがデザイナーを目指そうと思ったきっかけは何だったんです?
以前から、時間や場所に縛られることなく、様々な国へ移動しながら「自分の裁量で働きたい」という願望があったので、いつかはフリーランスになりたいなと思ってたんです。
正直、最初はデザイナーの仕事内容もよく分からないし「私には無理だな」と感じたので、デザイナーじゃなくてエンジニアになろうと考えていました。
そこから、何がきっかけでデザイナーに絞ることにしたんですか?
当時はエンジニアになりたいと思いながらプログラミングを勉強してたんですが、たまたま英語学校に留学に来たデザイナーさんにデザインの魅力を聞いてからコロッと気持ちが変わっちゃって。
デザイナーの仕事は、私が思っていたものとは180度違っていた。
だから、「私にはデザインのセンスなんかないし、一生無理な仕事だな」と思ってしまってたんです。
デザインの仕事は「ロジカルな世界」だと知ってから急に「おもしろそう!やってみたい!」と思っちゃったんです。
非デザイナーの僕が言うのもなんですが、デザイナーの仕事って実はコンサルみたいなものですよね。
実際、デザインを”作る”部分にさくリソースって全行程の最後の10%〜20%くらいじゃないですか。
サービスの目標を達成するための最適なアプローチを考えたり、サービスの世界観とユーザーの使いやすさのバランスを考えたり、そういう「調べて考えて頭を使う仕事」にリソースの80%を割いてますよね。
ただ単に指示どおりの綺麗なデザインを作って納品する仕事 = デザイナーだったら、デザイナーに魅力を感じていなかったと思います。
お客さんの課題を一緒に考えて向き合っていく仕事だと分かったからこそ面白みを感じたんです。
私が聞いてたいw
この本質をとても大事にされてる方だと感じたからこそインタビューをお願いしましたし、ぜひ一緒に仕事したいと思ったんですよ!
デザイナーになる為にどんな方法で独学してきたの?
ぜひ具体的にどんな方法で勉強してこられたのか教えてほしいです!!
Cocoda!を使ってアウトプットを繰り返す日々
出典:Cocoda!
クライアントからのデザイン依頼を想定した「お題」が出されるのですが、そのお題に沿ってデザインをアウトプットしていくことで現場で通用するようなスキルを身につけていくことができます。
課題の分かり易さ・実践力・モチベーションを保つための設計、どれを取ってもすごいんですよね。
運営のみなさんの雰囲気もすごく良くて、コミュニティも温かいんですよ。
「未経験からでもデザイナーになりたい人たちを応援する」という開発者さんの気持ちがコミュニティにも浸透してるなぁと感じます。
出典:Cocoda!
ただ、完全初心者の状態でお題出されても「何から始めればいいの?」ってなると思うんですが、あゆみさんはどんな風にデザインを考えてたんですか?
さっきお話した通り、その「調べて考える」工程に全体の80%のリソースをかけていましたね。
私が独学・未経験からスタートアップの1人デザイナーとしてお仕事できたのも、Cocoda!で実践的な練習をしてたおかげだと思いますね。
Cocoda!やりたくなってきました(笑)
初心者ほどサービスや素材を使いこなしていくことが大事
出典:Sketch
もうSketchが楽過ぎて、他のツールが使えなくなっちゃうくらい(笑)
Sketchとは、ライセンスの安さ・シンプルな操作感・フリーUIkitの充実・共有のしやすさなどが特徴で、2010年の登場以降、海外のデザイナーを中心に爆発的な人気となったデザインツールです。
少し古いですがGoodPatchのUIデザイナーさんが書かれたSketchのメリット記事が分かりやすいです↓
Sketch 3を使う3つの理由と10の魅力
ちなみに2019年11月現在では、Adobe社のXDやFigmaが次世代スタンダードになりつつあるので、これからデザイン始める方はこっちを使うといいと思います。
あゆみさんはどうやってデザイナーとして転職できたの?
最初の仕事はTwitterがきっかけだった
そうやってスキルアップされたのち、2019年の4月から、晴れてスタートアップの1人目デザイナーとして転職されてますよね。
その会社にはどんな流れで入社されたんですか?
コミュニティのSlackでやりとりしながらオンラインでお仕事してたんですが、ある日そのコミュニティにいた社長さんから「うちの会社に来ませんか?」とメッセージを頂いて、そのまま就職することになったんです。
作ったものをアウトプットすることの大事さ
当時は全くの初心者で経験もなかったので、お金をもらいながらデザインをやる自信はありませんでした。
なので、まずはボランティアでもいいから「依頼を受けて、デザインを作る」という実際の仕事内容を経験したいと考えたんです。
いまのお話を聞いて、僕もフリーランス始めたての頃は開業した友人のホームページを無料で作ったりしてたなーって思い出しました(笑)
プログラマーがソースコードのキャプチャ撮ってTwitterに投稿しても何のおもしろみもないですからね(笑)
「一般層にアピールがしやすい」ってデザインならではの強みなので、活かさない手はないと思います。
勢いよく転職するのは良いが、後悔した部分も…。
私が入社した会社は、社員5人規模のシードステージの事業会社だったので、一般的には強引すぎるプロジェクトの進め方も「これが普通なのかな」と思ってしまったり、1人目デザイナーゆえにデザインについて壁打ちがしにくかったり、スタートアップ特有の様々なトラブルに時間を取られて、デザインのスキルアップに割く時間が減ってしまったりしてました。
勉強と並行して、業界のことや目的に合いそうな企業について調べておくのも大事ですよね。
むしろそういうドタバタな日々も含めて楽しかったです!
実際にデザイナーになってどんな仕事をしていたの?
でも、未経験で1人目デザイナーだと他に聞ける人もいないと思うんですが、例えば当時「LP作って!」と言われたらどうやってデザインを考えてたんですか?
あと、競合サービスがどんなやり方をしてるのかも研究しながらデザインしてましたね。
私はデザインの勉強やスキルを磨くプロセス自体が楽しいと感じてましたし、チームでディスカッションをしながら一つのものを作っていくのも、すごく楽しみながらやってました!
デザインは答えが一つではないからこそ楽しくもあり苦しくもある
「正解が分からない」というデザインの難しさ
社内で議論を交わす中で意見が分かれてしまったり、落とし所が分からなくなったりすることもあって…。
そんな中でも自信を持って答えを出さないといけない。
だからこそ、未経験から1つのサービスのデザイン全てを担当されたあゆみさんはすごいなと思います。
そのへんの考え方も、この半年でだいぶ大胆になりました。考えすぎる前に一回世に出してみて、ユーザーの反応を見ながらPDCAを回すのも大事だなって。
やっぱりユーザーの声を聞いてみないと本当の正解はわからないですからね。
とにかくユーザー目線でデザインを作りたかった…。
そういう時は社長と意見を交わしながら進めてたんですけど、変えられないこともあって歯がゆかったなぁ…。
色んな重圧があってのことだと思うんですが、社長がマネタイズを重視するあまり事業や組織に対する思いが感じられなくなっていって、社内のエンジニアも全員辞めてしまうという事があり…。当時は私が最後のメンバーでした。
ユーザー目線で責任を持ってデザインを担当してきたつもりだったし、初めの頃は社長とも二人三脚で仕事していた感覚だったので、そのときは寂しかったですね。
東フリも正直マネタイズに振り切ろうと思えばもっと効率的にマネタイズできるんですよ。サロンだけでも3000人以上いますしね。
実際「もったいない!もっとこうすれば稼げるのに!」と外部の企業さんからアドバイス頂くこともあります。
でも、それやっちゃうと理念に反するんですよ。
だから「何のためにサービスを運営してるのか」は忘れないようにしようと常々思ってます。
そう信じて頑張りましょう!
現在はCAMPFIREが運営する新サービスのデザインを担当
CAMPFIRE Ownersでもデザインの全権はあゆみさんに一任されてるんですか?
Web以外にも、広告のデザインなども担当していきます。
自発的に何でもやる姿勢が強みになった
そういえばこの間、「デザイナードラフトで希望年収を100万も上回るオファーを複数もらった」「どの会社からも同じポイントを評価して頂いた」ってツイートされてたの見ましたよ!
必要だったから自分で勉強して作っていったんですが、その「少ない組織の中で自発的に何でもやっていた」という部分を評価してくれたんです。
先ほど「もう少し他の企業も見てから決めればよかった」って仰ってましたけど、あゆみさんの強みは圧倒的な自己解決力だと思ったので、僕は今の道を選ばれてよかったんじゃないかと思いますw
あと、私は「裁量をもらってやり方から考える」ような仕事のほうが向いているとわかったのも収穫でした。
新しく入ったCAMPFIREでもそんな働き方をしていきたいなと思っています。
今後はデザイナーとして成長しながら色んな国へ行きたい。
デザインでもプログラミングでも、何か一つあるとそれが共通言語になってくれるからいいですよね。
タイはデザインの国なのでオススメですよ(笑)
定期的に色んな国に住みながら、デザイナーとしてのスキルも高めていくというライフスタイルが理想ですね!
そういえば、この前もカフェでアメリカ人に話しかけられて「デザインのお手伝いをすることになった」って書かれてましたよね!
日本に留まらず、色んな国で様々な考え方を持った人たちと働くのが楽しいなと思うので、それも実現させたいですね。
さいごに:誰でもデザイナーになれる時代
だから、デザイナーになる為の環境ってすごく整ってきてるし、なろうと思えば誰でもなれる時代だと思うんですよ。
私自身アラサーからのスタートで特別なデザインセンスがあるわけでもありませんでしたが、それでもデザイナーになれたので、これから目指すって人は是非頑張って欲しいですね!
あゆみさんも転職前に活用していたCocoda!は、実際のクライアントからの依頼を想定したお題をもとに、より実践的なデザインスキルを学べます!
未経験でこれからデザイナーを目指すような方は、是非Cocoda!を利用してみてください!
あゆみ(@ayumiueda_)
2018年4月まで3年ほどフィリピンでマーケティングや営業を経験。その後、語学学校のインターン中に留学に来たデザイナーの影響を受けてWebデザイナーに転身することを決意。2018年9月からデザインの学習をスタートし、2019年10月現在、デザイナーとして @CAMPFIREjpで働く。