- Webマーケティング
- 2021.07.25
今回は、アロハシャツが好きすぎて自分のアロハブランドを立ち上げてしまった「アロハおじさん」こと、ライフスタイルブランド「Eanbe」を運営するきーちさんに突撃インタビューをしてきました!
彼は当初、アパレル店員でもなければ、デザインの知識も全くのゼロという状態でスタートしましたが、知識も経験もゼロの中、「たった1年でアロハブランドを立ち上げる」というミラクルストーリを作ってみせたのです。
しかし、実際に話を聞いてみると、彼の奇跡は偶然ではなく、起こるべくして起こったんだなと確信できる部分がとてもありました。
知識ゼロの状態でMac一台で上京するも、
コネも経験もなく、製造工場では門前払いの連続…。
「え!?」と驚くような壮絶なストーリーもある中、きーちさんはどのようにして自分のアロハシャツブランドを立ち上げたのでしょうか!?
今回は、そんなきーちさんが起こした奇跡の裏側を覗いていこうと思います!
やりたいことをが中々見つからない…。
自分の好きなことを仕事にしていきたい…!
行動力を身につけて、色んなことに挑戦できるようになりたい!
こう考えていた方は、是非最後まで読み進めて見てください!
初芝賢(@hatushiba_ken)
東京フリーランス編集長。現在はシステム開発のPMや新規事業に携わる一方で、フリーランスライターとして出版・キャッチコピー・WEBメディア連載などを手掛けている。東京フリーランスではインタビュアーや司会進行を務めることが多い。
きーちさんはなぜアロハシャツブランドを立ち上げたのか
きーちさんは沖縄出身ですよね?
はい、僕は沖縄出身で、幼い頃からずっとサッカーをやっていました。
当時は全国大会出場の経験もありましたが、少し燃え尽きたのもあって高校で辞めちゃったんです。
その後は何をされたんですか?
そこで、専門学校に入って資格まで取得しましたが、「これは本当にやりたいことなのか?」と自問自答した結果、やっぱ違うなぁと思って消防士になるのも辞めたんです。
「自由になりたい」という強い想いでデザインを学び始める
あと、将来は沖縄に帰って「アロハシャツショップを立ち上げたい!」とも考えていたので、余計にデザインを必死に勉強しようと思いましたね。
決意の1週間後にはMacbookを買って上京することに!?
何か戦略があったとか…?
ただ純粋に「これをやりたい!」と思ったから、勢いで行動しただけなんです。
ただただ、アロハシャツが好きなだけだった。
元からアロハの柄がすごく好きで、気づいたらアロハマニアになるくらい夢中になってたんですよ。
じゃあ、「アロハシャツを売れば儲かるに違いない!」とか、そういう打算的な考えじゃなくて、ただただほんとにアロハシャツが好きなだけだったんですね。
だから、「いずれはアロハシャツのブランドを地元沖縄で立ち上げたい」という野心的な夢や欲望をずっと抱いていました。
完全に知識ゼロから始めたWeb制作
(は!?正気か…?www)
だけど、「一人だけ全く何にもわかってない奴がいるぞ!」って状態になって、僕のせいでイベントの進行がめちゃくちゃ遅れちゃったこともあったんです(笑)
最初なんて、「階層」という言葉が出てきた時に「ん?海藻?わかめですか?」って思わず言っちゃったくらいなので(笑)
(よくやっていけたな…。)
お金も無くて、本当に勢いだけしかなかったので、ただお金だけ借りて上京してきたって状態でした。
Web制作の会社に入るも厳しい現実が待ち受ける…。
それにしても、勢いだけでお金を借りて上京するってすごい度胸ですよね!
その後はどうなったんですか?
それ以降はずっとWeb制作をしてたんですか?
ですが、会社に入ってからが本格的な修業期間となりました。
会社に泊まり込みで勉強をしていたことも。
なので、Web制作の会社に入ったからといって何か特別な経験をしていたわけでもないんです。
だから、結局実務を全然やらせてもらえなくて、悔しくて3日間会社に泊まり込んで勉強したこともありました。
土壇場で奇跡が起こったアロハシャツブランドの立ち上げ
周りにもやりたいことやってる人がたくさんいたし、自分も動くしかないなと思って。
どこの工場に電話しても門前払いされる日々…。
いざ、アロハの立ち上げを始めようと思った時には、何から始めたんですか?
関東中の工場を回ったり、関西の工場にも電話かけたりしたんですけど、どこも「無理です」と門前払いされて。
工場でも人が足りていないから新規はほぼ受け入れられなくて、個人だとちょっと難しいなというのもあり、正直諦めかけてたんですよ。
最後の決め手は「諦めない行動力」に尽きた
インスタでイケてるイラストレーターさんを見つけてデザインを発注してたから、「これはやべな…。」ってなって(笑)
その後、どうやって工場を見つけたんですか?
そこで打ち合わせさせて頂いた担当者さんが、僕と名前も高校も同じでアロハシャツも作ったことがある方だったので、まさに奇跡が起きました。
苦労の末、夢が現実となり完成したアロハシャツブランドのEanbe。
今考えると、それも巡り合わせだったのかなと思います。
でも、今ってSNSやネットの環境がすごく整っているのもあるし、行動力次第でどうにでもなるんだなって感じました。
過去のデザインの経験がやっと活かされる
発注する際の指示書や、デザインデータの作り方、あとは梱包、送料などをどうするかとかって部分でも結構苦しみました。
WEBデザインの知識以外にも、仕事の進め方やマネジメントに関する部分についても重なるものがあったので、自分がやってきた過去の経験が全て役に立っているとそこで初めて実感しました。
現在の「Eanbe」の公式サイト。
アロハシャツブランド立ち上げ後は想像以上の売れ行きに
夢のまた夢のような世界だった「自分のアロハシャツブランドの立ち上げ」がやっと現実になったんだなって思って。
ありがたいことに、ほとんどのサイズがすぐに完売して。
きーちさんの熱い想いによって作られ、今では人気アロハブランドとなったEanbe。
「アロハが好き」という想いが自己ブランディングに繋がる
どうやって認知を獲得したんですか?
そしたら、結果的に「自分=アロハシャツ」と認知してもらえるようになったんです。
やりたいことをどんどんと宣言していった結果、「アロハシャツの人」っていったような認知を獲得できたんですね!
僕はやりたいことがあれば、ずっと宣言するようにしていました。
東京に上京してからというもの、どこで誰に会っても「アロハシャツやります!」と言っていたし、会社の面接でも言ったくらいですからね(笑)
アロハシャツを着てる写真しかあげなかったり、アロハシャツへの想いをTwitterで書いたり、Instagramでアロハの写真を上げたり。
それで、「こいつはアロハシャツが好きな人なんだ」って感じで認知されるようになって。
写真も全部アロハです(笑)
遊びに行く時も、デートの日も、冬の日もアロハシャツのきーちさん。
結果的にすごく良いブランディングとなったんですが、最初はそんなこと全く意識してませんでした。
ただ好きだからやっていただけだったので。
「宣言すること」こそが行動の起爆剤となる
過去にそういった成功体験が何かあったんですか?
心の中でやりたいと思っていても、心にとどめたまま何もできないって人が多いじゃないですか。
「アロハやります!」「WEBデザイナーやります!」ってどんどん宣言していったことで、結果的に自分を追い込めるようになったんですよ。
ダサいから、恥ずかしいからといった理由で行動できなくなるのはすごくもったいないし、自分の可能性を潰しちゃってるなと思います。
でも、思い切って周りに宣言してると、周りから「こういう人いるよ」って人を紹介してもらったり、アドバイスをもらったりもしましたし、とにかく色んな人に助けてもらいながらやってこれたんです。
やりたかったら即やって、合わなかったら即やめればいい。
やりたいことがない人は、どうしていけばいいんでしょうか?
で、合わなかったら即それを辞めれば良いのかなと。
実際、僕も今はほとんどコーディングはしませんし。
とにかく、最初は色んなことに手を出して行くべきなんじゃないでしょうか。
想いだけで止まる人が多いので。
結局やりたいことをやれるかって、一歩踏み出すか踏み出さないかだけの問題で、スタートすればどうにかなっちゃいます。
だから、あまり余計なことは考えずにやっていけばいいと思うし、みんな「正解」を求めすぎなんですよ。
「好きなこと」や「向いてること」こそが最強のライフスタイルを創る
例えば、「スーツ着たくない」とか「家でゆっくりしたい」とか。
でも、それは仕事を選ぶ上で本質的じゃないよねって。
満員電車が嫌だから会社を辞めましたって人もいるくらいだし…。
そうでないと、絶対にモチベーションが維持できませんから。
好きを仕事にしていたら自然と腕も上がってきて、フリーでも案件を頂けるようになりました。
向いていることや好きなことをやった方が、後から結果がついてきやすいんじゃないかなと。
本当に好きな仕事でやらないと、仮にリモートワークが実現できたとしても続かないし、理想のライフスタイルにはなりませんからね。
SNSの発信内容だけでは本質的な事は全く知れないので。
だから、リアルの場で直接その人にあって話を聞く機会をできるだけ増やして行くのが一番確実だと思います!
今ではすっかり人気のアロハシャツブランドとなった「Eanbe」ですが、その名前の由来は、沖縄の方言である「いい気分」を意味しており、ポップな渋さをコンセプトに、纏っている人がいい気分になって欲しいという願いが込められています。
気になる方は、是非Eanbeのアロハシャツを手にとってみてください!
下地希一(@yonkonwarawara)
ライフスタイルブランド「Eanbe」代表。
WEBディレクター兼デザイナーとして様々な企業、個人のWEB制作を手掛け現在はInstagramマーケター兼自身のブランドの運営を行なっている。