「会社員からフリーランスになると、保険ってどうなるんだろう?かなり高くなるのかな?」
「ちゃんと払っていけるか心配だな・・・」
そんな不安を持っている人は少なくありません。
この記事では、フリーランスの健康保険の賢い選び方について説明します。保険料を安く済ませたいなら、まずは保険の選び方を知ることが大切です。この記事を読めば、安心してお得な健康保険を選べるようになりますよ。
フリーランスが入れる健康保険の種類
フリーランスが入れる健康保険は、大きく分けると3種類あります。
赤ちゃんからお年寄りまで誰もが入れる国民健康保険(以下、国保)、会社員時代の保険に継続して加入する任意継続、同じ職種の人々のために作られた国民健康保険組合(以下、国保組合)です。
3種類のうち一番保険料が安いものはどれか、気になりますよね。
実は、どれを選べば良いかは、状況によって変わってしまうので一概に言えないんです。ではそれぞれの保険がどういった人にオススメなのかを、特徴とともに紹介しましょう。
国保は所得低めの人にオススメ
所得が低めのフリーランスの場合、国保がお得です。なぜかというと、所得が低めだと自動的に保険料が安くなる制度があるからなんです。最大で保険料が7割引されるんですよ。この割引はかなり嬉しいですね。(参考:国民健康保険料の軽減・減免 中央区ホームページ)
その代わり国保では、たくさん稼ぐと稼いだ額に比例して保険料が高くなってしまうのが残念なところです。
とは言っても、フリーランスになりたてだと思ったように仕事が入らないこともありますよね。そんなとき国保で保険料が安くなると、とても助かるはずですよ。所得が低めの場合には、国保を選んでおきましょう。
任意継続は扶養家族がいる人にオススメ
会社員時代の健康保険に継続して加入する任意継続は、扶養家族がいるフリーランスにオススメです。知っている人が多いと思いますが、健康保険であれば扶養家族の保険料は0円です。国保や国保組合では、家族分の保険料がかかってしまうことを考えれば、扶養家族がいるなら迷わず任意継続ですね。
また、保養施設やアミューズメントパーク、スポーツクラブなどの割引が豊富なのも任意継続です。任意継続のコスパは最高ですね。
退職直後しか申し込めず、2年以上継続して加入できないのが任意継続の残念なポイントですが、家族サービスにも自分の健康維持にも一番役立って、さらに保険料も高額になりにくいのが任意継続と言えます。
これから会社を辞めてフリーランスを始めるなら、任意継続を申し込んでおきましょう。
国保組合はしっかり稼いでいる人にオススメ
しっかり稼いでいるフリーランスには、国保組合がオススメです。
とはいっても、そもそも国保組合って聞いたことがない人も多いですよね。国保組合は、医療関係者や建設関係者など同じ職業の人で構成された組合です。フリーランスにも入れる国保組合があるんですよ。
国保組合の場合は、組合によって本人の保険料が一定の場合と、所得に応じて保険料が変化する場合があります。といっても保険料に上限があるので、たくさん稼いだ場合でも保険料が青天井で高額になるわけではありません。
なお、国保組合に入るには職種などを確認する加入審査があるので、誰もが入れるわけではありません。
加入条件を満たしているのであれば、稼いでいるフリーランスにとって保険料を安く抑えられるのは国保組合です。
とても残念なことに、フリーランスエンジニア向けの国保組合はまだ存在していないようです。もしエンジニア向けの国保組合を立ち上げた場合には、ぜひ東京フリーランスまでご一報ください。
より詳細に調べるときはシミュレーターで確かめよう
実際に健康保険を切り替えるときなど、詳しく知りたいときにはシミュレーターで確かめましょう。
現在の居住地での国保の場合と、日本最大の健康保険である協会けんぽでの任意継続の場合との比較ができます。
東京都杉並区の国保の場合と、フリーランスのクリエイターの国保組合の代表格である文芸美術国民健康保険組合(文美国保)の場合との比較ができます。
フリーランスの健康保険は状況に応じて賢く選ぼう
この記事では、国保、任意継続、国保組合の3種類を紹介してきました。
どんな人にどの健康保険がオススメなのかを改めてまとめると、次のようになります。
任意継続は扶養家族がいる人にオススメ
国保組合はしっかり稼いでいる人にオススメ
実際に健康保険を切り替えるときには、収入や扶養家族、居住地などの情報を入力してシミュレーターで確認しましょう。
ここまでの知識があれば、一番お得な健康保険を自信を持って選べますね。
これからフリーランスを目指す方のために、この記事をシェアして役立ててください。