HTML/CSSの基礎の基礎|初心者が知っておくべきことまとめ

Web制作に興味があるなら、HTMLとCSSは避けて通れない重要な技術です。

Webデザインの基礎であるWebページの構造を定義するHTMLと、見た目を装飾するCSSを理解することで、Webサイトを自由に構築できるようになります。

この記事では、HTMLとCSSの基本概念から、具体的な書き方、学習方法まで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。

HTMLとCSSの基本的な役割

Webサイトは、大きく分けて「構造」「デザイン」「動き」の3つの要素で構成されています。

HTMLとCSSは、このうちの「構造」と「デザイン」を担っています。

HTMLは、Webページの骨格を定義する言語です。

見出し、段落、画像、リンクなど、Webページを構成する要素を記述します。HTMLは、Webページの情報を構造化し、検索エンジンやブラウザに正しく伝える役割も果たします。

CSSは、HTMLで記述されたWebページの見た目を装飾する言語です。

文字の色やフォント、背景色、レイアウトなど、Webページのデザインを細かく制御します。

CSSを使うことで、Webページのデザインを美しく整えられ、ユーザーが使いやすい快適なページの作成が可能になります。

HTMLの基礎

HTMLは、Webページの構造を定義するためのマークアップ言語です。

タグと呼ばれる<〇〇>〜</〇〇>の書き方で、間に表示させたいテキストを書いてWebページを構成します。

ここでは、HTMLの基本的な構造と主要なタグについて解説します。

HTMLの基本構造

HTMLファイルは、以下の基本構造を持ちます。

 上図のように、最初に<!DOCTYPE html>を書いてコードを書き始めます。

一見すると覚えるのが大変に思えるかもしれませんが、暗記の必要はありません。

VSCodeのEmmetの省略記法で「!」を入力すると、上図の必要な要素が全て表示されます。

それぞれのタグについては、以下に意味をまとめました。

<!DOCTYPE html> HTML5で記述されたドキュメントであることを宣言します
<html lang=”ja”> 言語は日本語(ja=日本語)
<head> Webページのメタデータ(Webページに関する情報)を記述する部分
<meta charset=”UTF-8″> 文字エンコーディングの指定。UTF-8は、世界中のさまざまな言語の文字を扱うことができる、推奨されるエンコーディング
<meta name=”viewport” content=”width=device-width, initial-scale=1.0″> スマートフォンなどのモバイルデバイスでWebページを適切に表示するための設定
<title>ページのタイトル</title> Webブラウザのタブや検索結果に表示されるWebページのタイトル
<body> Webページのコンテンツを記述する部分。ここにWebページに表示されるテキスト、画像、動画などが記述される

これらのタグは、Webページの基本構造を作るうえで欠かせない要素です。

正しく理解し、適切に使うことで、閲覧環境に応じた適切な表示やSEO対策にも繋がります。

主要なHTMLタグ

HTMLには、数多くのタグがあり、それぞれ異なる役割を持っています。

ここでは、Webページの作成によく使われる主要なタグを紹介します。

意味 備考
<h1>〜<h6> 見出しを定義する <h1>が大見出し、<h6>が小見出し
<p> 段落を定義する 文章を<p>タグで囲むと段落として認識される
<a> リンクを定義する href属性にリンク先のURLを指定する
<img> 画像を挿入する src属性に画像ファイルのパスを指定する。alt属性には、画像が表示されない場合に表示される代替テキストを指定する。
<ul> 順序なしリストを定義する リスト項目は<li>タグで記述する
<ol> 順序付きリストを定義する リスト項目は<li>タグで記述する
<li> リスト項目を定義する <ul>または<ol>タグの中で使用する
<div> コンテンツをグループ化するための汎用的なタグ レイアウト構成時に頻繁に使用する
<span> インライン要素をグループ化する テキストの一部にスタイルを適用する際によく使用される

これらのタグを使いこなすことで、目的やデザインに合わせた多種多様なWebページを制作できるようになります。

CSSの基礎

CSSは、HTMLで記述されたWebページの見た目を装飾するための言語です。

CSSを使うことで、文字の色やフォント、背景色、レイアウトなど、Webページの装飾ができます。

ここでは、以下の3つについて説明します。

  • CSSの基本構文
  • CSSのファイルを読み込む
  • よく使うCSSプロパティ

気になるところからチェックしてみてください。

CSSの基本構文

CSSは、セレクタ、プロパティ、値の3つの要素で構成されています。

セレクタ スタイルを適用するHTML要素を指定する。たとえば、pをセレクタにすると、全ての<p>タグに対してスタイルが適用される。
プロパティ スタイルを適用する対象の属性を指定する。たとえば、colorを指定すると、テキストの色の変更ができる。
プロパティに設定する値を指定する。たとえば、color: red; と書くと、テキストの色が赤 になる。

上図の例では、文字の太さを太く指定しています。

このように、CSSは「どの要素に」「どんなスタイルを」「どの値で適用するのか」を明確に記述する仕組みです。

CSSファイルを読み込む

CSSを使うには、HTMLからCSSファイルを読み込む必要があります。

作成したCSSファイルを下図で示した位置、head内に追記します。

CSSファイルにスタイルシートstyle.cssを作成した場合は、以下のように記述します。

<link rel=”stylesheet” href=”./css/style.css”>

HTMLファイルに追記したら、読み込み完了です。

CSSのよく使用するプロパティ

CSSには、数多くのプロパティがあり、それぞれ異なる役割を持っています。

ここでは、Webページのデザインによく使われる主要なプロパティを紹介します。

意味 備考
color 文字の色を指定する 色の指定方法は、red、blueなどの名称と#ff0000のような16進数表記、rgb(255, 0, 0)のようなRGB表記などがある
font-size 文字サイズを指定する font-size: 16px;は文字のサイズを16ピクセルに設定する。px以外にも、emやremなどが使用される。
font-family 文字のフォントを指定する font-family: “Arial”, sans-serif;`は、Arialフォントを使用し、Arialフォントがない場合はsans-serifフォントを使用するように指定する
background-color 背景色を指定する
margin 要素の外側の余白を指定する margin-top、margin-bottom、margin-left、margin-rightはそれぞれ上下左右を指定できる
padding 要素の内側の余白を指定する padding-top、padding-bottom、padding-left、padding-rightはそれぞれ上下左右を指定できる
border 要素の境界線を指定する
width 要素の幅を指定する
height 要素の高さを指定する
text-align テキストの配置を指定する text-align: center;はテキスト中央寄せ、left(左寄せ)、right(右寄せ)、justify(均等割付)に指定できる
display 要素の表示形式を指定する block(ブロック要素)、inline(インライン要素)、inline-block(インラインブロック要素)、none(非表示)などの値を指定できる

これらのプロパティを組み合わせることで、Webページのデザインを自由にカスタマイズすることができます。

HTMLとCSSを効率的に学習する方法

HTMLとCSSの学習は、ロードマップに沿って進めるのが効率的です。

ロードマップを活用することで「いつ」「何を」学べば良いのかが明確になり、無駄なく着実にスキルアップできます。

さらに、進捗が可視化されるため、小さな達成感を積み重ねながら学習を続けられるでしょう。

しかし、世の中にはさまざまなロードマップが存在するため、どれを選択するかによって学習効率は大きく変わります。

そこでここでは、デイトラ代表のショーヘーさんやベテランコーダーのはにわまんさんの意見を取り入れた「最強のWeb制作ロードマップを紹介します。

学習の道筋をしっかりと定めることで、よりスムーズに実力を伸ばしていけるため、ぜひチェックしてみてください。

HTMLとCSSコーディングを爆上げするツール

HTMLとCSSのコーディングは、ツールを使いこなしているかどうかで、コーディングスピードが変わります。

これからWeb制作を学ぶなら、使っておきたいツールを4つ紹介します。

  • VSCode
  • Emmet
  • Figma for VSCode
  • Github Copilot

VSCode(Visual Studio Code)は、Microsoftが提供する無料のコードエディタで、「軽量・シンプル・拡張性の高さが特徴です。

豊富な拡張機能を活用することで、コーディング効率を大幅に向上できます。

HTMLやCSSを短縮で入力できる補完機能があるEmmetは、タグの自動生成や省略記法ができるため、初心者でも記述ミスを減らしながら素早いコーディングができます。

Figma for VSCodeは、VSCode上でFigmaのデザインカンプを直接確認できるツールです。

画面の行き来を減らして作業効率がアップするだけでなく、文字サイズやフォントなどの値を自動コピーできるため、デザインカンプをもとにしたコーディングがスムーズになります。

GitHub Copilotは、コードの提案や補完をリアルタイムで行うAIツールです。予測入力やエラー修正のサポートを受けられ、スピード感があるコーディングができます。

これらのツールを使いこなすことで、HTMLとCSSのコーディングを効率化し、より洗練されたWebサイト制作が可能になります。

まだ使ったことがないツールがあるなら、ぜひチェックしてみてください。

▶ツールについてもっと詳しくしりたい方はこちら

まとめ:HTMLとCSSでWebデザインの可能性を広げよう

HTMLとCSSを習得することで、Webデザイナー、フロントエンドエンジニア、Webディレクターなど、多種多様なキャリアパスが開けます。

Web制作だけでなく、Webアプリケーションの開発や、モバイルアプリの開発にも役立つため、IT業界で活躍するための強力な武器となります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、焦らずに少しずつ学習を進めていきましょう。

独学が不安な方は、メンターに気軽に相談できる環境があるデイトラWeb制作コースの受講がおすすめです。

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HTML/CSSやjavaScriptの言語の基本はもちろん、デザインカンプからのコーディング、WordPressのオリジナルテーマ作成までカリキュラムに含まれています。

さらに、中級・上級の最終課題はメンターによる課題レビューがあります。現場目線の品質チェックが受けられるため、大幅なスキルアップが期待できるでしょう。

Web制作のスキルを身につけたい方は、ぜひデイトラWeb制作コースをチェックしてみてください!

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