Webデザイナーが増えている今、ただスキルを持っているだけでは生き残るのは難しい現状があります。
Webデザイナーを目指す多くの人が、スキルを磨き仕事を獲得することを目標にしますが、目指すべきは「単なるWebデザイナー」ではなく「市場価値の高いWebデザイナー」です。
この記事では、市場価値の高いデザイナーになるためのポイントについて解説します。
市場価値の高いWebデザイナーになるためのポイント
市場価値が高いWebデザイナーになるためのポイントは、大きく次の2つに分けられます。
- デザインスキルが高い
- クライアントと円滑にコミュニケーションが取れる
高いデザインスキルを深堀りすると、次の3つが挙げられます。
- デザインツールを操作できる
- 伝わりやすいデザインを制作できる
- 広さや深さのある表現力を身につける
デザインツールを使いこなせるようになることは、Webデザイナーとして当然必要になるスキルです。加えてユーザーに伝わりやすいデザインを制作することができるようになると、より仕事を受注しやすくなります。
広さや深さのある表現力は、プロとして経験を積み重ねていく中で磨かれていくものです。すぐに身につくものではないので、デザインと向き合いながらコツコツと身につけていきましょう。
また、クライアントはデザインに詳しくない場合が多いため、「かわいくしてほしい」「スタイリッシュにしてほしい」など抽象的なイメージを伝えられる場合も珍しくありません。
そんな場合でも、クライアントの意図を汲み取って円滑にコミュニケーションが取れるWebデザイナーは重宝されます。
市場価値の高いWebデザイナーに必要な「デザインスキルが高いこと」「クライアントと円滑にコミュニケーションが取れること」の2つに共通するのは、「言語化力」です。
市場価値の高いWebデザイナーに欠かせない「言語化力」とは
言語化力とは、ただ良いデザインの真似をするのではなく、そのデザインの良さや工夫を抽出し、自身の創意工夫や組み合わせによってより良いものを生み出す力をいいます。
その根源となるのは「なぜそのデザインになったのか」を見出し、抽象化して言葉にすることです。
たとえば「青を使っているのは安心感や誠実さを伝えるためだ」「視線の流れをスムーズにするためにZ型のコンテンツ配置になっている」などが挙げられます。
日々デザインの言語化を積み重ねていくことによって、クライアントの要望に沿った論理的なデザインができるようになります。
活躍しているデイトラ受講生は、特に言語化力が優れていると感じますね。
クライアントワークにおいて言語化力を高める3つのメリット
言語化力を高めることによるメリットを3つ解説します。
- 意図の共有がスムーズになる
- 修正指示を効率的に対応できる
- デザインの説得力が増す
1:意図の共有がスムーズになる
言語化力を高めると、クライアントとの意思疎通がスムーズになります。
クライアントは必ずしもデザインについて詳しいとは限りません。
そのため、「目立たせたい」「かっこよくしたい」などの抽象的な要望を受けた際は、デザイナー側で具体化し、デザイン案に落とし込むことが求められます。
そこで言語化できれば、クライアントの抽象的な要望をヒアリングで深堀って必要なデザインを導き出せるため、クライアントとのズレを減らしてスムーズにプロジェクトを進めることが可能です。
2:修正指示を効率的に対応できる
言語化力があれば、修正依頼に対して何をどう変えるべきかを正確に判断できます。
デザインに詳しくないクライアントは、「思っていたよりかっこよくない」など見た目の良さに言及することも少なくありません。
そこで「見た目の良さではなく、目的に沿ってこういうデザインをした」とクライアントに論理的に伝えられれば、不要な修正を減らせます。
また、本当の意味でクライアントのビジネスをサポートできるデザインが作れるため、デザイナーとしても高く評価されることにつながります。
3:デザインの説得力が増す
デザイン自体の説得力が増すことも言語化力を高めるメリットの一つです。
たとえば、クライアントから「目立たせたい」という要望があり、目立つ色として候補に赤や黄色、ゴールドなどさまざまな色が浮かんだとしましょう。
このとき、理論に基づいて「高級感のあるブランドイメージだから赤よりもゴールドが適切」というように提案できると、理由がハッキリしているため「なるほど」と思ってもらいやすくなります。
根拠がはっきりしていないとクライアントに提示した際、「自分は赤のほうが目立つと思う」「なんとなくゴールドが目立って見える」といった個々の受け取り方による感情的な議論になりがちです。
納得できるデザインを提案するためにも、言語化力を鍛えることは重要なのです。
言語化力を高める3つの方法
言語化力を高めるために有効な方法を3つご紹介します。
- 日々のデザインでメモを取る
- フィードバックを活用する
- デザイン以外の分野でも言語化を意識する
1:日々のデザインでメモを取る
自分が作ったデザインや他者が作ったデザインについて、「なぜこのデザインが良いのか」を徹底的に書き出してみましょう。
書き出す時は「色」「レイアウト」「タイポグラフィ」などの各要素について着目するのがおすすめです。
自分の言葉で言語化を積み重ねていくことで、デザインの引き出しが増えていきます。
2:フィードバックを活用する
デザインにフィードバックをもらったときは、意見をただ受け入れるだけでなく、何が求められているのかを言葉で整理することが重要です。
フィードバックに対して嫌なイメージを持つ方もいますが、あくまでデザインがより良くなる提案であって作成者を否定するものではありません。
フィードバックを通してデザインや自分のスキルと向き合い、改善を重ねていきましょう。
3:デザイン以外の分野でも言語化を意識する
デザイン以外の分野でも、言語化を意識しましょう。
カフェで食べた料理がおいしいと感じた理由や好きなアーティストの新曲が良いと感じた理由など、日常の中での「なぜ」を追求することが大切です。
言語化を重ねることはデザインの引き出しが増えるだけでなく、他分野の方との関わるうえでの理解度や考えの深まりに影響します。
デザイン力以外に自分自身の地力アップにもつながるので、日々言語化を意識して生活してみてください。
まとめ:言語化力を鍛えて周りに差をつけよう!
市場価値の高いWebデザイナーは、そのデザインの良さや工夫を抽出し、自身の創意工夫や組み合わせによってより良いものを生み出す「言語化力」を持っています。
ただ、言語化力はすぐに身につくものではありません。
良いと感じたデザインを見つけたらなぜそ感じたのかを言葉にしたり、もらったフィードバックからどのようなデザインが求められているのかを言葉にしたりすることで少しずつ高められます。
この先、Web業界は発展していくにつれてさらに競争が激しくなっていくことが予想されます。
厳しい業界の中で生き残るためにも、言語化力を鍛えて周りに差をつけましょう。
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船越良太(@ryota_funakoshi)
デイトラWebデザインコース運営者。未経験から独学でWebデザインを学び、社会人2年目に独立。現在はデザイン会社社長・現役デザイナーでありながら、デイトラで受講生にWebデザインを教えている。