現在、右肩上がりに成長を続けているドローン業界。年々ドローンを活用した新たなビジネスが模索されており、今後はドローンパイロットの需要がより広がっていくと言われています。
さらに、今までドローンに関わる免許・資格は民間資格のみでしたが、2022年から国が認証するドローンの免許制度が始まることが決定し、国がドローン事業を推進する動きも見られています。
とはいっても「ドローン業界は将来性があると言われているけどそれは本当なの?」「ドローンパイロットとして仕事をしていくことは可能なのかな?」と疑問に思っている方は多いはず。
そこで本記事では、デイトラドローンコースのマネージャーを務める藤本さん(@drone_fujimoto)にドローン業界の将来性やドローンパイロットの仕事について詳しく伺ってきました!
・ドローンパイロットの仕事内容や単価について
・フリーランスのドローンパイロットに必要なスキルについて
彼は、ドローン資格取得後3ヶ月間で56万円分の仕事を受注した現役ドローンパイロットでもあります。そんな彼が、ドローンパイロットとして市場価値を上げる方法や具体的な仕事内容までお話ししてくださいました。
「ドローンに興味はあるけど本当に仕事になるのかな…?」「ドローンパイロットはどんな分野で活躍できるんだろう?」と疑問に思っていた方は、ぜひ最後までご覧ください!
初芝賢(@hatushiba_ken)
当メディア「東京フリーランス」の編集長。それ以外にも、マーケティング戦略の立案から広告運用のディレクション、LPOなどマーケティング業務全般を行っている。
現役ドローンパイロットに聞く「ドローンの将来性や仕事」について
現在は大学に通いながら、デイトラドローンコースのマネージャー兼ドローンパイロットとして活動しており、広告関連や売上などデイトラの事業にも一部携わらせていただいています。
まずは、藤本さんがドローンパイロットになったきっかけから順番に教えていただけますか?
そこで、デイトラのショーヘーさん(@showheyohtaki)から「藤本さんにはドローン事業を任せます。」というお話をいただき、ドローンについて学ぶことになりました!
というのも、趣味でドローンを飛ばしている人が多いと思っていたので、ドローンを使って仕事をしていくイメージが全然湧かなかったんですよね…。
ただ、デイトラドローンコースの事業に携わるようになったり、ドローンパイロットの資格を取って仕事をこなしていく中で、ドローンにはたくさんの魅力や将来性があることが分かったんです!
ドローンの求人数は1年間で約1.5倍に増えている!?
ドローンのどんなところに魅力や可能性を感じたんでしょうか?
ドローンの市場規模は2016年からずっと右肩上がりに成長を続けていて、2025年には6,500億規模の市場になると予測されているんです。
それだけドローン業界の将来性にはかなり期待できると思っています!
数年後には今以上にもっとたくさんの場所でドローンが使われるようになりそうです。
実際に経済産業省は「空の産業革命に向けたロードマップ」というガイドラインを作成していますが、これは国がドローン業界を成長産業の一つとして位置付けている証拠でもあるんですよね。
国家試験が導入されるとさらにドローン事業は拡大していくと思います。
ということは、ドローンパイロットの求人も増えているんでしょうか?
例えば、求人サイトで「ドローン」に絞って調べたところ、昨年のほぼ同時期は6,000件くらいだったのに対して、現在(2022年6月)では約9,600件の求人がヒットするようになったんです。
たった1年間で求人数が1.5倍にも伸びているんですね!
ドローンは既にあらゆる分野で活用され始めている!
配送業務でドローンを使えるようになると、離島など交通インフラが十分に整っていない場所への配送が容易になったり、交通渋滞の影響を受けずスピーディーな配達ができるようになったりします。
ドローン配送が可能になれば、運送業の人手不足解消などにも貢献できそうですね。
例えば、屋根上の点検業務にドローンを活用すれば、人が屋根に登る必要がないので安全面に考慮してハシゴをかけることも無くなりますし、屋根を壊してしまうリスクもありません。
・ドローンの市場規模は2016年から右肩上がりに成長を続けている。
・ドローンは空撮や点検業務、測量、農業、災害対応など幅広く活用されている。
フリーランスのドローンパイロットはどんな仕事が多い?
僕もドローン資格取得後3ヶ月で56万円ほどのお仕事をいただけたんですが、完全未経験の状態から初めて受注したのはインターンで経験した屋根の点検業務でした。
仕事内容や単価感についてそれぞれ教えてください。
企業からの空撮依頼はプロモーション動画の撮影が多い!
観光産業や不動産業は地方でもドローンの需要が生まれそうですよね!
PR動画は撮影工程が大変そうですが、実際の現場はどんな感じなんでしょうか?
ドローン映像は、あくまでPR動画内のワンシーンとして使うケースがほとんどなので、僕たちドローンパイロットが動画の構成全体を練ったり、撮り方をゼロから考えたりすることはほとんどないと思います。
例えば僕の場合、サーフィンをしている風景を海から撮って欲しいというご依頼や、カメラマンの方に「通常の写真に加えて、空撮写真も欲しいから手伝ってほしい」と依頼を受けた経験があります!
藤本さんが撮影したドローン空撮の映像。
ちなみに、空撮費用はどれくらいで受注できるのでしょうか?
あと空撮においては、ドローンがどこかへぶつからないようにチェックする撮影補助者としての役割もあって、その場合の単価は1件あたり1.5万円くらいが多いと聞きます!
・企業からの空撮依頼はサービスや商品、場所などのPR動画が多い。
・空撮の単価は、企業が1件あたり10万円前後、個人は2万円〜5万円ほど。
・撮影補助者として参加するなら1件あたり1.5万円くらいが目安。
人に代わってドローンを飛ばす「点検業務」にも需要がある!
点検業務の受注単価は大体いくらくらいなんでしょうか?
点検にかかる時間は、準備時間をのぞいて大体15分くらいで終わることが多いと思います。
・点検業務では、道路や高層ビルの壁面、建築物、屋根などへドローンを飛ばす。
・点検業務の受注単価は1件あたり1万円〜1.5万円くらいが目安。
▶︎当メディアではデイトラドローンコース卒業生5名を交えて、藤本さんへドローン資格後の仕事について伺っています。その詳細はこちらから!
ドローンパイロットは完全未経験から始められるの?
資格取得ができた時点で、働けるだけの知識や技術は身についているはずです。
実際にデイトラドローンコースでは、受講生3人がドローン資格取得後の100日間でどれくらい稼げるかという「100日間チャレンジ」企画を行っているんですが、残り1ヶ月を残して全員が仕事を受注できています。
個人で案件を受注するなら「営業力」が必要不可欠!
なので、ドローン技術を突き詰めたからといって必ずしも高単価の仕事に繋がるとは限りません。
どのスキルにも共通しますが「スキルを身につけること」と「仕事を受注していくこと」は別ですよね。
では、実際にドローンパイロットとして仕事をしていくためにはどうすればいいんでしょうか?
ドローン操縦の中では空撮の難易度が1番高いので、空撮技術をきちんと証明できるようなポートフォリオ動画を用意しておけば、点検業務などの案件もしっかり受注できるようになります。
ポートフォリオとは?
自分のスキルや経歴、能力などを相手に伝えるための作品集のこと。ドローンパイロットの場合、ドローンを使って撮影した映像が該当する。
ちなみに、藤本さんはどうなところへ営業をしていたんですか?
求人で募集がされていなくても「実はドローンを使いたかった」という企業さんが多いのでチャンスがありますし、デイトラドローンコース受講生さんの中にも工務店に営業をしている方がいらっしゃいます。
ドローンスキルと自分の強みを掛け合わせて仕事にできる!?
例えば、動画編集のスキルを持っている方であれば、空撮をしたあとにその動画を編集して1本の作品に仕上げられますし、ライターの方であればドローン系のメディアの執筆にスキルを活かせます。
ドローンを活用すれば、元々持っていたスキルの価値もより高まりますよね。
今すでに動画編集スキルやライティングスキルなどを持っている方であれば、募集の段階で「〇〇も一緒に受けられますよ!」とアピールできるので受注にも繋がりやすいと思います!
動画編集者を例に挙げると、普通の編集業務での単価は1本5千円〜1万円くらいが相場ですが、ドローンの空撮+動画編集をまとめて請け負った場合は10万円〜30万円くらいで受注できるケースが多いみたいです。
それだけ「ドローン+α」のスキルがある人材は市場価値が高いということですね。
もし自分にスキルがなくても、スキルを持っている人とチームで動けば問題ありません。
実際に、僕もカメラマンの方とチームでお仕事をすることが多いんですが、カメラマンにとってもドローンパイロットと組めば仕事の幅が広げられるので双方にメリットがあるんです!
フリーランスであればチームを組んでお仕事をする選択肢もありますね。
・フリーランスのドローンパイロットとして仕事をするなら「営業力」が必要!
・「ドローン+α」のスキルがあると市場価値を上げられる。
・カメラマンや動画編集者とチームを組んで案件を受注する方法もある。
ドローンパイロットを目指すならまずは資格取得から!
では、完全未経験からドローンパイロットを目指すならまずは何をすればいいでしょうか?
現状はドローン資格がなくても飛行自体は可能ですが、ドローンパイロットとして仕事をするのであれば、飛行技術や知識を学ぶためにも資格が必要不可欠といっても過言ではないです。
ドローンパイロットになるためには何が必要?
ドローンパイロットは、国土交通省の認証である「包括飛行許可申請」を受ける義務があります。その申請に必要な手続きを簡略化できる資格が「UAS Level2技能認証カード」と「10時間飛行履歴証明書」。デイトラドローンコースでは、学科試験と実技試験の試験対策を含めた実践的なカリキュラムを用意しています。
デイトラドローンコースなら実務で使うスキルやノウハウまで学べる!
そのため、完全未経験からドローン資格を取得した方は、資格取得後にどうやって仕事をとっていけばいいのか、そもそもどんな仕事があるのかといった悩みに直面することが多いと思います。
Web制作やWebデザインなどフリーランス人口が多いスキルに関しては、少し調べただけでも学習ロードマップがたくさん出てきますが、ドローンに関しては参考にできる指標が全然ないですね…。
なので、デイトラドローンコースでは資格取得を目指したカリキュラムに加えて、ドローンパイロットとして仕事をしていくために必要な営業方法や業務に関する知識までお伝えしています!
デイトラコミュニティではドローンの最新情報が日々共有されている!
現役ドローンパイロットと繋がって情報を共有しあえる環境はかなり貴重だと思います!
・デイトラでは、ドローンパイロットに必要な営業方法や業務に関する知識も学べる!
・ドローンの情報を共有しあえるコミュニティがあれば心強い!
さいごに:ドローンの仕事は好奇心旺盛な方にぴったり!
ドローン業界はまだ発展途上にあるので、最先端テクノロジーに興味があるとか、将来性のある業界でポジションをとっていきたいという好奇心旺盛な方は楽しめる業界だと思います!
実際、心配性なドローンパイロットの知り合いはドローンを1回も落としたことがないそうです。
ドローンは屋外で使うのでアクティブな方にも向いていそうです!
空撮では普段訪れない自然スポットに行って撮影することも多いので、旅行好きや自然が好きなアクティブな人は楽しみながら仕事ができると思います!
藤本さん、本日はありがとうございました!
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デイトラドローンコースは、商用パイロット資格を取るために必要な航空法や電波法などのドローンに関する知識から、操縦技術まで体系的に学習できます。
さらにデイトラドローンコースでは、3ヶ月間無料で小型の軽量ドローンを”3台”貸し出しており、飛行の実技を自宅で練習可能です。完全オンラインで「座学から実技の試験対策まで含んだ実践的なカリキュラム」を受講できるので、わざわざ遠方のスクールに通う必要はありません!
これからドローンの資格を取得したいとお考えの方は、ぜひデイトラドローンコースを受講してみてください!
藤本さん(@drone_fujimoto)
現役ドローンパイロット兼デイトラドローンコースマネージャー。デイトラへの学生インターンをきっかけに、ドローン資格を取得しドローンパイロットへ。現在は大学に通いながらドローンパイロットとして実務も行なっている。今までに撮影したドローン空撮の本数は合計1,000本以上。