近年増加傾向にあるフリーランスという働き方。現在は「会社に勤めていれば一生安泰」といった考えが古くなりつつあり、個人で収入を得る力が求められる時代だと言えるでしょう。
特に就職活動を控える学生は、将来に不安を抱いていたり、自由に生きていきたいといった思いから、在学中からフリーランスを目指している人も少なくありません。
そこで今回は、学生がフリーランスとして活動するメリットや注意点、知っておくべきポイントについて解説していきます!
・フリーランスを目指す際に知っておくべき注意点
・スキルゼロの学生がフリーランスを目指す手順
フリーランスって学生でも目指せるのかな…。
学生がフリーランスとして活動するとどんなメリットがある…?
フリーランスとして失敗しないためには何から始めればいいんだろう…。
こう考えていた方は、ぜひ参考にしてみてください!
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学生でもフリーランスは目指せるの!?
結論、学生でもフリーランスを目指せますが、ハードルはかなり高いと思っておいてください。
そもそもフリーランスは、即戦力が求められます。なので学生でも既に何かしらのスキルを身に付けており、社会で立派に活躍していけるほど能力が高ければ採用してもらえる可能性はあるでしょう。
しかし即戦力でないなら、企業からするとわざわざ学生のフリーランスと契約するメリットはありません。
また、残念ながら学生というだけで信用度は低くなりがち…。悔しいですが、これが現実です。
フリーランスはただでさえ信用度が低いにも関わらず、学生だとそのデメリットがさらに大きくなりかねません。
よって、学生がフリーランスを目指すなら、並ならぬ努力とスキルの習得、実績の積み上げが必要不可欠でしょう。
学生がフリーランスになるメリット3つ
とはいえ、学生がフリーランスになると以下のようなメリットを得られます。
- アルバイトより稼げる可能性がある
- 場所を選ばずに働ける
- うまくいけば就職する必要がなくなる
順番に解説していくので、フリーランスに興味がある方はチェックしてみてください!
1.アルバイトより稼げる可能性がある
フリーランスの報酬は案件ごとに単価が定められるのが一般的で、アルバイトのように「時給○◯円」などと固定式ではありません。
不安定にはなりがちですが、スキルが高くなればその分単価もアップしますし、初心者でも単純に作業すればするほど稼げます。働き方によっては、アルバイトより高収入を得られる可能性があるでしょう。
フリーランスの収入に天井はありませんから、収入面では非常に夢があると言えます!
2.場所を選ばずに働ける
フリーランスは同じ場所や時間で働く必要がありません。出社する必要のある「常駐型」として契約しない限り、好きな時間に好きな場所で働けます。
通学中や授業の合間など隙間時間を使って仕事ができるので、学業と並行しなければならない学生にとっては大きなメリットでしょう。もちろんアルバイトとの掛け持ちも可能です。
「部活をしているからアルバイトができない…」といった学生でも、フリーランス業なら取り組めるかもしれません。
3.うまくいけば就職する必要がなくなる
学生のうちからフリーランスとして活動し、生計を立てられるようになれば、就職しない道も選択できます。
学校を卒業し、「いきなり独立」というのも夢ではありません。現に、そのようなフリーランスは多く存在します。
また、例え就職したとしても、フリーランス時代に培ったスキルや社会経験はあなたの強みになるでしょう。副業フリーランスとして活動を続け、本業とは別に副収入を得ながら生きていくのも可能です。
学生のうちであれば失敗してもいくらでもやり直しできるので、チャレンジして損はありません。
学生がフリーランスとして働く前に知っておくべき注意点
次に、学生がフリーランスとして活動していくにあたり、知っておくべき注意点は以下の5つです。
- 仕事の責任が重い
- スキルがないと稼ぎにくい
- 扶養を外れる可能性がある
- 基本的なビジネスマナーが必須
- 学生でも税金の確定申告が必要
順番にチェックして、本格的に活動する前にしっかり心得ておきましょう。
1.仕事の責任が重い
フリーランスは、アルバイトのように失敗をカバーしてくれる会社や上司の後ろ盾はありません。仕事に対しての責任は全て自分で背負います。何かトラブルがあった場合でも、全て自分で対応しなければなりません。
例えば、仕事が予定通り終わらなかった場合。アルバイトなら仕事を引き継いで帰宅できますが、当然フリーランスは違います。お客様と約束した納期(締め切り)は何があっても厳守しなければなりませんし、「学生だから」「体調が悪かったから」は全く通用しないのです。
一度信頼を落としてしまうと、今後仕事を任されない可能性もあるでしょう。
フリーランスとして働くなら、アルバイトより何倍もの責任感を持って仕事に取り組んでください。
2.スキルがないと稼ぎにくい
スキルなしでフリーランスになるのは、正直無謀です。どんなに意欲があっても、スキルがなければ中々仕事を受注できません。
中にはスキルなしで受注可能な初心者案件もありますが、参入障壁が低い分、競争率が高く単価も低い仕事がほとんどでしょう。生活していけるほどのお金を稼いでいきたいのであれば、ある程度のスキルは必要不可欠です。
スキルがなくてもフリーランスは目指せますが、まず勉強しないと厳しい業界であることは十分心得ておいてください!
3.扶養を外れてしまう可能性がある
フリーランスになって所得が増えてくると、親の扶養家族から外れてしまう可能性があります。
そもそも扶養家族とは、自分の収入で養っている家族のこと。「103万円の壁」という言葉がありますが、一般的に年間給与所得が103万円を超えると扶養を外れてしまいます。
ただし、フリーランスにはこの「103万円の壁」がありません。フリーランスの収入は給与所得ではなく事業所得に該当するため、代わりに年間合計所得が48万円を超えると扶養家族を外れます。すると、親の支払う税金が高くなったり、学生本人が納税者となったりして、場合によっては世帯全員で損をする可能性もあるでしょう。
フリーランスとして活動するのであれば、必ず親にも相談しておいてくださいね!
4.基本的なビジネスマナーが必須
学生と言えど、フリーランスとして活動する限りあなたは立派な社会人です。当然ですが、仕事をするうえでのビジネスマナーは最低限身に付けておかなければなりません。
いくら仕事ができても、素晴らしいスキルを持ち合わせていても、ビジネスマナーがなっていないと全て台無しです。クライアントに悪い印象与え案件獲得のチャンスを逃す可能性もあるでしょう。フリーランスとして活動する限り、「学生だから…」は通用しません。
最低でも、以下のビジネスマナーは学んでおいてください!
- 挨拶
- 服装
- 言葉遣い
- メールの書き方
なお「メラビアンの法則」といって、視覚・聴覚・言語の3つが印象を決める重要な情報であるという考え方があります。
中でも重要視されているのが、視覚情報。クライアントとの面談などがある場合、例えオンラインでも身嗜みを整えておけば、それだけでもプラスの印象を与えられるでしょう。
5.学生でも税金の確定申告が必要
フリーランスとして働くなら、学生でも「確定申告」が原則必須です。
確定申告とは?
1年間の所得を申告し、そこにかかる税金を申告・納税する手続き。
そもそもですが、確定申告は学生だろうと未成年だろうと所得がある限り必ず申告しなければなりません。所得税の算定基礎となる所得金額は「売上−必要経費−各種控除」なので、売上から経費と各種控除を差し引いた金額がプラスであれば確定申告を行ってください。
なお、フリーランスの税金については以下の記事で詳しく解説しています。本気で活動を考えている方はぜひチェックしておいてください↓
【保存版】フリーランスが知っておくべき税金の基礎知識【ゼロから独立するための完全ガイド】
スキルゼロの学生がフリーランスとして仕事を獲得する手順
学生がスキルゼロからフリーランスを目指すなら、事前準備が欠かせません。
必ず以下3つの手順を踏んでからデビューしましょう。
- なりたい職業を決める
- スキルや知識を身につける
- 副業として仕事を受注する
1.なりたい職業を決める
まずは、フリーランスとして何の職業で活動していくかを決めてください。
フリーランスといっても業種は様々ですが、できるだけ興味のあることや好きなこと、「これなら得意かも!」と思えるような分野を選択すると良いでしょう。
未経験からでも比較的挑戦しやすい職業例は以下の通りです。
- Webライター
- 動画クリエイター
- Web制作
- Webデザイナー
これらも勿論スキルの習得や勉強、経験の積み上げが必須ですが、参入障壁としてはそこまで高くありません。
なお、東京フリーランス(本サイト)では、LINEで簡単な質問に回答するだけであなたにぴったりのWebスキルが分かるスキル診断を行なっています。「フリーランスになりたいけど自分には何が向いてるのか分からない…」「どの仕事に挑戦しよう…」と迷っている方は、ぜひ活用して自分に合った職業を選択してみてください!
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2.スキルや知識を身につける
次に、挑戦したい仕事に必要なスキルや知識を身につけましょう。
当然ですが、何も知らない状態では仕事を受注できません。例えスキルゼロで始められる職業だとしても、継続して大きく稼ぎたいのであればやはりそれなりの知見と技術は必須です。
具体的にどんなスキルが必要なのか調べるのは勿論、現場の厳しさについても知っておくべきでしょう。
挑戦したい職業に対して徹底的にリサーチし、自分には何が足りないのかを考えながら勉強を進めてみてください!
3.副業として仕事を受注する
勉強したからといって、いきなり独立するのはハイリスクです。基礎的なスキルや知識を身につけたら、早速アルバイトなどと並行しつつ副業として仕事を受注してみてください。
そもそもですが、実績や経験がない状態では中々仕事を獲得できません。また、副業から始めれば、事前に必要な作業量や稼げる金額を把握できるので、独立の指標となるでしょう。
なお、業種にもよりますが、フリーランスの案件は主に以下のような方法で獲得できます。
- クラウドソーシング
- TwitterなどのSNS
初心者ならクラウドソーシングが一般的。中でも「ランサーズ」や「クラウドワークス」なら初心者向けの案件も豊富です。
まずは、副業として月5万円〜10万円稼ぐことを目標にしてみましょう!
スキルなしで独立する方法については以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせてチェックしておいてください↓
まとめ:学生フリーランスとして将来の幅を広げよう!
以上、学生がフリーランスとして活動するのは非常に素晴らしいことですが、何も考えずに飛び込める世界ではありません。
とはいえ、学生ならスキルを磨く時間や勉強する時間が社会人に比べ確保しやすいはずです。当然、並々ならぬ努力は必要ですが、社会人よりもハイスピードで独立に近付くのも夢ではないでしょう。
学生ならではの知見や若さも活かし、重宝されるフリーランスを目指していきましょう!
独立するうえで必要な知識はある?