【完全版】無料のノーコード(NoCode)開発ツール11選を紹介【もう迷わない】

本記事では、今話題沸騰中のノーコード(NoCode)で開発ができるツールについて解説します。

どんなノーコードツールを使えばいいのか分からない…。

といった悩みを持つ方も少なくはありません。

そこで今回は、すぐに使える優秀なノーコードツールを厳選して紹介していきます。本記事を読めば、代表的なノーコードツールを全て網羅できるでしょう。是非参考にしてみてください!

当記事は、東京フリーランスのCTOであるフルスタックエンジニアのとだこうき(@cohki0305)が監修しています。

とだ
とだこうき(@cohki0305
東京フリーランスCTO。
営業から転職し、6ヶ月でリードエンジニアになったフルスタックエンジニア。その後半年でフリーランスとして独立し、ブロックチェーン・機械学習の案件に携わる。
デイトラアプリの開発、Ruby/Railsコースの作成を行っている。

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無料で使えるノーコード(NoCode)開発ツールを一覧表で紹介!

ノーコードとは、「コードを書かずにアプリやサービスを作れるSaaS(サービスとしてのソフトウェア)」のこと。

ノーコードで開発できるサービスは日々進化していますが、なぜノーコードが急速に成長を遂げているのかについては、以前こちらの記事でも紹介しました▼

さて本題ですが、無料で使えるノーコード開発ツールを一覧表で表すと以下の通りです。

カテゴリ サービス名
Webサイト Webflow
Shopify
STUDIO
Webアプリ Glide
bubble
スマホアプリ Adalo
AppSheet
buildbox
業務効率化 Zapier
Microsoft Power Platform
docupilot

これらのツールを順に紹介していきますね。

Webサイトを開発できる無料のノーコード(NoCode)ツール

Webサイトを開発できるノーコードツールは以下です。

  • Webflow
  • Shopify
  • STUDIO

Webflow

出典:Webflow

Webflowとは、プログラミングを不要にして直感的な操作のみでWebサイトが制作できるツール。FigmaのようなデザインツールでWebサイトが作れてしまうイメージです。

Webflowは他のツールにも増してテンプレートがたくさんあるので、ノーコードで作ったとは思えないようなデザインやカスタマイズを再現できるでしょう。

(※実際にWebflowのテンプレートを覗いてみると、無料のものだけでも40種類以上はありました。)

簡単なホームページを作成するだけなら「Wix」のようなツールでも十分ですが、WebflowはProプランを選択すればCMSとの連携も可能なので、メディアの運用がWebflow一つで完結するようになります。

なお、WebflowはStripeのような決済機能とも連携できるので、自社サイトを作って商品やサービスを販売したりもできるでしょう。

Webflowの導入事例

Webflowは既に世界を代表する大手企業によっていくつか採用されています。
例えば米コンピューター企業のDELLでは、Webflowを使ってHTMLとCSSで構築されたプロトタイプが作成されるようになりました。

出典:Webflow

さらに、日本の「楽天スーパーロジスティクス」もWebサイトの運営をWordPressからWebflowに切り替えていますが、それによってプログラマーが4〜5時間かけていた作業をわずか20分に短縮できたそうです。

出典:Webflow

Shopify

出典:Shopify

Shopifyとは、誰でも簡単にECサイトが作れるオンラインストア作成サービスです。ECプラットフォームとしてのシェアは世界No.1で、活用されているネットショップの範囲は世界175ケ国で60万以上。

本来ECサイトの構築は決済機能や返金機能、DBの構造などの開発にかなり手間がかかりますが、ShopifyならECサイトに必要な機能はほぼ揃っており、100種類以上の無料テーマからデザインも自由に選べます。

なお、Shopifyは月額29ドルから導入でき、最初の14日間は無料体験が可能です。日本でもBASESTORESといったECプラットフォームがありますが、Shopifyはそれらに比べてデザインや決済手段も豊富で、SEO対策などもできる部分が強みと言えるでしょう。

Shopifyの導入事例

Shpifyは既に国内外問わず多くの企業がECサイトに活用されています。
例えばあの有名な「RedBull」のオンラインショップも、Shopifyで作られているそうですね。

出典:RedBull

他にも、日本なら「ゴーゴーカレー」の公式通販サイトがShopifyで作られています。パッと見ノーコードで作られているかどうかなんて、全く分からないですよね。

出典:ゴーゴーカレー

STUDIO

出典:STUDIO

STUDIOは、ブラウザからコーディング不要でWebサイトを作れる無料のノーコードツール。業界を代表するトップデザイナーが集結して作られた日本発のサービスです。

STUDIOは新規登録してログインさえすれば、すぐに無料でテンプレートを選択してWebサイトを作れます。

日本語に対応しているので、英語のみのツールを比べてもかなり使いやすいでしょう。こんな感じの飲食店のメニューも、テンプレートに沿って簡単に作れます。

なお、STUDIOならプログラマーやWebデザイナー向けのポートフォリオサイトも手軽に作れるので、「ポートフォリオサイトを作りたかったけどどうすれば良いか分からなかった」といった人にも最適でしょう。

STUDIOの導入事例

STUDIOも既に多くの日本でお馴染みの企業がWebサイトへ導入しています。
例えば、「note pro」や「Goodpatch Anywhere」などもその事例の一つ。

他にも予約制トイレ「QREA」の公式サイトでSTUDIOが活用されています。

「トイレの予約専用のサイトなんてニッチ過ぎないか」と思わたかもしれませんが、ノーコードならほとんどお金も時間もかからないので、サクッとこういったサイトを作ってリリースできてしまいます。

他にもクックパッドやNewsPicksといった著名な企業がSTUDIOを使っていたりするので、ツールの信頼度はかなり高いと言えるでしょう。

Webアプリを開発できる無料のノーコード(NoCode)ツール

続いて、Webアプリを開発できるノーコードツールは以下です。

  • Glide
  • bubble

Glide

出典:Glide

Glideとは、Googleのスプレッドシートを使ってWebアプリが作れるノーコードツールです。Glideは「とにかく高速でアプリが作れる」という点が特徴的で、使える機能はまだ少ないものの、簡単にアプリを作ってリリースできる部分が強みでしょう。

実際に使ってみると、スプレッドシートを用いたアプリ作成はもちろんのこと、無料のテンプレートを使ったアプリの作成もできました。

こちらが無料のテンプレを使ってアプリを作っている模様です。

ワンクリックでアプリのアイコンからフォーマット、色までを全て選択できる機能には感動を憶えましたね。これなら非エンジニアでも十分にアプリを作れるでしょう。

なお、Glideは比較的新しいサービスなので、まだまだこれから新しい機能がどんどん実装されていくかもしれません。

Glideの導入事例

Glideの事例ですが、ちょうど以前東京フリーランスでも対談させて頂いたしんじさん(@__shinji__)が、Glideでメルカリのようなサービスを作っていました。しかも、その開発期間はたった2日です!

https://twitter.com/shinji/status/1185025688111206401?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1185025688111206401%7Ctwgr%5E&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.com%2F__shinji__%2Fn%2Fn4fc0052716e8

No Code系YouTuberしんじさんとの対談記事はこちら▼

他にも、たった1日で5,000ダウンロードを突破した「いなぎお弁当マップ」、高校生が作った「災害情報 九州」といったようなWebアプリも爆速で誕生していました。

Glideはまだ新しいサービスなので、企業による開発事例は多くありませんが、今後さらに増えていくことが予想できますね。

bubble

出典:bubble

bubbleはコーディング不要でWebアプリが作れるノーコードツールで、ボタンによる操作やUIコンポーネントの配置だけでWebアプリが作れます。

bubbleは上述したGlideに比べると非常に自由度が高く、大抵のアプリは作れてしまう優れたノーコードツールではありますが、比較的難易度が高いので初心者には少しハードルが高いかもしれません。

なお、bubbleでは他の開発者によって作られたアプリがテンプレートとして販売されているので、自分の作りたいサービスに沿ったテンプレートを購入すれば、より自分のイメージに近いデザインを導入できるでしょう。※もちろん無料のテンプレートもあります。

bubbleの導入事例

実際にbubbleで作られたアプリの事例は公式サイトでもたくさん掲載されています。

出典:bubble

他にも、bubbleを使って作れられたUber Eatsのクローンアプリや、Airbnbのクローンアプリが開発されている事例もありますね。

bubbleは他のノーコードツールと比べて難易度が高いかもしれませんが、プログラミングを学ぶよりは簡単なので、非エンジニアでWebサービスを作りたい方にはおすすめです。

スマホアプリを開発できる無料のノーコード(NoCode)ツール

そして、スマホアプリを開発できるノーコードツールは以下です。

  • Adalo
  • AppSheet
  • buildbox

Adalo

出典:Adalo

Adaloはプログラミング不要でネイティブアプリやデスクトップ用のWebアプリが作れるプラットフォームで、メールアドレスを登録してログインすればすぐに使えます。

Adaloではアプリの作成に必要なテンプレートが予め用意されているので、1からデザインを考えなくとも、簡単にテキストや画像を変更したり、1クリックで色を変えたりできます。

Adaloは気軽にサービスが作れる点が魅力的ですが、比較的自由度が低いので、自分の構想するサービスが作れない可能性がある点がデメリットとなるでしょう。

Adaloの導入事例

Adaloの導入事例として日本でも話題を集めたのが、以前東京フリーランスでも取材した「SPOTTO」というサービスです。

SPOTTOはスマホアプリを使って企業のオンライン説明会や面談の予約ができるサービスで、日本初となるノーコードアプリ買収案件として注目されました。

SPOTTOはAdaloを使ってかなりの短期間で開発されましたが、アプリそのものの完成は1週間、そしてトータルで費やした開発期間は約1ヶ月という驚異的なスピードでした。

AppSheet

出典:AppSheet

AppSheetはノーコードで業務アプリを開発できるプラットフォームであり、2020年1月にはあのGoogleに買収されたことで話題となりました。

このAppSheetは、GoogleドライブやOffice365といったサードパーティサービスに接続可能な点が特徴的です。

何かアイデアを思いついた際、連携したスプレッドシートでデータベースを作成すれば、あとはアプリエディターにデータ接続してボタン一つでデプロイ、といった具合でアプリ開発を進められます。

なお、AppSheetではサンプルアプリがたくさん用意されているので、用件に沿ったアプリを見つければすぐにノーコードでアイデアを実現できるかもしれません。

AppSheetはGoogleに買収されたこともあるので、今後はさらなるアップデートがあるかもしれませんね。

AppSheetの導入事例

AppSheetは既に以下の図にあるようなサービスで活用されているようです。トヨタやアマゾンといった、誰もが知るような企業の名前も連なっていますね。

出典:APPSHEET

特に「業務支援アプリの開発」で注目を浴びているツールなので、今後日本でも導入する企業が増えていくかもしれません。

buildbox

出典:buildbox

buildboxはコーディング不要で2D、3Dのモバイルゲームが作れるノーコード開発ツールです。遂にノーコードでゲームが開発できるツールまで登場しました。

buildboxでは「スマートアセット」「ブレインボックス」といった機能が各レイヤーで指定されており、ゲームで使用するアイテムを1クリックで挿入したり、ドラッグ&ドロップで操作したりできます。

実際にbuildboxで作られたゲームアプリも公式サイトに記載されていますが、ざっと100種類ほどのゲームが既に開発されていますね。

出典:buildbox

業務を効率化できる無料のノーコード(NoCode)ツール

さいごに、業務を効率化できるノーコードツールは以下です。

  • Zapier
  • Microsoft Power
  • docupilot

特に「Microsoft Power Platform」や「docupilot」は、自分でコードが書ければより便利に使える「ローコード(LowCode)」のツールとしても活かせるでしょう。

ローコード(LowCode)とは?
最小限のソースコードで開発する為のITツール。
コードが完全不要の「ノーコード」に対し、ローコードは多少プログラムを書く必要がある。

Zapier

出典:Zapier

Zapierとは、業務の効率化を目的とした自動化アプリがコード不要で作れるツール。ZapierはGoogleやTwitter、Facebookなどを含む2,000種類以上のアプリ同士を繋ぎ合わせられる部分が最大の特徴です。

例えば、「Gmailに届いた添付ファイルをDropboxにアップロードし、その結果をSlackに通知する」というシステムも、Zapierなら簡単に作れます。

他にも、Googleスプレッドシートの内容をTrelloに自動アップロードしたり、RSSの更新情報をFacebookやTwitterなどのSNSに投稿したりなど、もはや使い方は無限大です。

Zapierの導入事例

Zapierは既に300万人を超える人々に使われていますが、日本の大手フリマアプリの「メルカリ」でも、業務自動化の為にZapierが一部導入されています。

※参考:社内の面倒な手作業はZapierにやらせようーーノンプログラマーでも業務自動化ができるツールを導入してみて

メルカリは2017年10月にZapierを導入していますが、それによってノンプログラマーが半年で400以上の業務の自動化に成功したそうです。

「会議のSlack通知」や「曜日別の当番通知」なども全てZapierで自動化されているみたいなので、今後同じようにZapierで業務を効率化する企業が増えるかもしれませんね。

Microsoft Power Platform

出典:Microsoft Power Platform

Microsoft Power Platformは、Microsoftが提供する業務アプリケーションプラットフォーム。Power Apps、Power Automate、Power BI、Power Virtual Agentsなどといった各ツールを使うことで、データの収集や解析、予測までがほぼコーディングいらずで実現します。

出典:Microsoft Power Platform パートナーソリューションガイド

特にMicrosoft Officeを使い慣れている人なら、新しい業務アプリの構築も簡易にできるでしょう。

なお、Microsoft Power Platformはイギリスのメトロバンクやヒースロー空港などを始め、様々な開発アプリケーションの事例があります。

出典:Microsoft

実際に空港では、同ツールの導入後1年で約2.5万枚の紙と850時間の残業が削減されたようです。

docupilot

出典:docupilot

docupilotとは、ドキュメントの作成を自動化できるノーコードツール。docupilotを使えば、見積書や請求書などといったドキュメントを作成する手間を省けます。

実際に使ってみましたが、ツールに実装されているテンプレートを使えば簡単に請求書や見積書が作れますし、金額の入力なども全部自動化できて便利でした。

なお、docupilotで作成したドキュメントはZapierやGmail、Dropboxなどのアプリに送信可能なので、Zapierのようなノーコードツールと組み合わせて使えば益々自動化を促進できるでしょう。

ノーコード(NoCode)開発ツールのまとめ

カテゴリ サービス名
Webサイト Webflow
Shopify
STUDIO
Webアプリ Glid
Bubble
スマホアプリ Adalo
AppShee
buildbox
業務効率化 Zapier
Microsoft Power
docupilot

以上が今すぐ使えるノーコードツール11選でした。ここでは紹介できなかったツールもたくさんありますが、ツール選びに迷ったら是非今回お伝えしたものを使ってみてください。

今後世の中にノーコードツールが深く浸透するようになれば、アイデアがより具現化しやすくなり、ビジネスのスピードも一層加速していくでしょう。

なので時代に乗り遅れることのないよう、今の内にノーコードツールを使いこなせるようになっておくと良いですね!

追伸:ノーコードが学べる新サービスをリリースしました!

東京フリーランスでは、ノーコードに関する知識を体型的に習得できるオンライン学習サービス「puzzlly」をリリースしています。

puzzllyでは、今回の記事でも出てきたGlideやShopify、Webflowなどを使ったアプリやサイトの開発方法も網羅しています。※今後も新しいコンテンツを随時リリースする予定

これから本格的にノーコードを学んでいきたいという方は、是非puzzllyを活用してみてください!

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