- Webマーケティング
- 2021.07.25
ECの市場は年々右肩上がりで規模が拡大しています。法人-個人間におけるEC市場だけでも、なんとその規模は12兆円超。前年比120%以上の成長を見せる市場となりました。
出典:経済産業省
EC市場の成長によって、今EC業界ではさまざまな分野でクリエイターが不足しています。ECはショップのHPがあれば始められるというものではありません。商品を魅力的に見せるバナーやLP、集客のための広告、お客さんとコミュニケーションするためのLINE公式アカウントなどなど…。ECにまつわる仕事は多岐にわたります。
そこで本記事では、今EC業界で需要のある仕事や現場で求められるスキルについて、日本最大級の物販スクール「物販総合研究所」で講師をされている銀さん(@gintama_42)に解説していただきました。
銀さんは自身でも年商2億円規模の商品販売を行うプロの物販プレイヤー。そんな銀さんに、プロの目線から見た「EC業界で求められている人材」はどんな人なのか伺っています!
・未経験からECクリエイターの仕事に繋げる方法
・ECの仕事をどうやって受注するのかについて
EC関係の仕事をしたいと思っている方はぜひ最後までご覧ください!
藤谷銀さん(@gintama_42)
日本最大級の物販スクール「物販総合研究所」の講師。法人で複数のブランドを取り扱い、年商2億円規模の事業を展開。Webマーケティングのスキルを活かした商品プロモーションを得意としている。
EC業界では「Webマーケティングに強いクリエイター」が不足している
早速ですが、物販のプロから見た”EC業界で需要のある仕事”についてお聞かせください!
いち物販プレイヤーとしては、商品ページやLP、広告のクリエイティブなどを制作できるデザイナーの需要が増加しているように感じます。
また、デザイナーだけでなく、LPやストアを制作後の広告運用やSNS運用、LINE公式アカウント運用でも人手不足です。
それらはいずれもマーケティングが関わってきますので、一言で言えば「Webマーケティングに強いクリエイターが不足している」のかなと思います。
ただ言われたからLPを作りました、広告出しました、LINE作りました、ではなく。売るためのセオリーを知っていて、それを実践できる人が求められています。
物販はモノの仕入れ・販売を繰り返して資金を回転させていくビジネスのため、物販プレイヤーは売上にとてもシビアです。
先ほど色んな人材が不足しているという話がありましたが、それぞれの分野でマーケティングに精通している人を集めるのは大変そうですね。
だからこそ、EC業界では”Webマーケティングのスキルを用いて必要な業務をまとめて巻き取れる”人はとても重宝されています。
大事な話なので詳しく説明しますね!
ECに必要なクリエイティブ制作はなるべく一人のクリエイターに任せたい。
「LPのデザインはAさん、バナーのデザインはBさん、ライティングはCさん、広告運用はDさん」と全部バラバラだったら指示するだけでも一苦労ですよね。
それぞれの担当者に商品やユーザーについて説明しなくちゃいけませんし、作業を指示した後の管理も大変になります。
その方が全体的なクオリティも上がるかもしれません。
でも、物販プレイヤーのような小規模業者の場合、コミュニケーションをシンプルにして素早く販売を進めていきたいという方が多いのが現状です。
売る物とターゲットは決まってるけど、具体的なデザインやセールスライティングなんかはわからない。
だからそれらをまるっと引き受けてくれる人がいるならその人にまとめて頼みたい、という需要が生まれているんです。
コミュニケーションコストを抑えるため、なるべく発注先を散らしたくないというニーズがあるんですね!
求められるのは「綺麗なデザイン」ではなく「売れるデザイン」
たとえば「Webマーケティングに強いデザイナー」と言うと、どんな人でしょうか?
ECが増えているということは、それだけ商品も広告も増えているということです。
ライバルがひしめく中で自社商品の魅力をユーザーにアピールし、「買いたい!」という気持ちを喚起できるデザインを作れる人はとても貴重な存在です。
たしかにそれらのデザインは洗練されていて美しく感じます。
でも、「ブランディングされている商品」と「ユーザーが初めて見るなじみのない商品」では考え方が全く異なります。
どんな商品で、何に役立ち、買った人にどんな未来を与えてくれるかを伝えないことには何も始まりません。
仮にその結果洗練された美しいデザインでなくなったとしても、ユーザーへ適切に情報が与えられているなら良しと考えます。
一般のEC業者が全員高級ブランド店になれるわけではないので、他社商品との差別化を図るために「売れる工夫」をデザインに入れていかないといけません。
そのような理由もあって、デザイン未経験の方にもおすすめしたい職業ですね。
マーケティングに必要なのは「正しい知識」
Webマーケティングの歴史はもう20年以上あるので、人間の購買行動に関する研究結果はかなり蓄積されています。
まずはそうしたセオリーを抑え、「正しい知識をもとに実践すること」がとても重要になります。
ちなみに銀さんが講師を務めるデイトラのECクリエイティブコースでは、そういったECに必要なマーケティングスキルも学べるんでしょうか?
ECクリエイティブコースではEC事業の実務に沿ったカリキュラムを用意しており、商品ページやLPなどで必要となるマーケティング知識も解説しています。
2.モール型EC最適化
3.商品LP制作
4.EC販売促進
ECクリエイティブコースでは、ECに必要なマーケティングスキルを身につけてEC事業者から丸っと仕事を受けられるクリエイターを目指せるカリキュラムが提供されています。
未経験からEC関連の仕事に繋げるための3ステップ
ではECに必要なスキルを身につけた後は、どんな仕事を受注していけば良いのでしょうか?
なので「物販に必要なクリエイティブ制作で仕事を受注し活躍するための3つのステップ」をお話ししますね!
ステップ1:案件が豊富な「商品ページ制作」を受注する
そもそもEC事業者は定期的に色んな商品を出品するので、商品をECサイトに出品する度に商品ページの制作需要が発生します。
商品ページの制作から始めて、商品を多く出品する人の専属クリエイターになれば継続依頼がもらえそうですね。
ホームページ制作などのように「一度作って終わり」ではなく、EC事業者は新商品を定期的に投入していきますので、「継続案件に繋げやすい」という特徴があります。
ステップ2:LP制作などの高単価案件にチャレンジする
商品LPの相場は20万円以上、高くて30~100万円のような案件もあります。
商品の良さを最大限に伝えるためにも、EC事業者としてはここをしっかりと作り込みたいと思っているんですね。
なのでEC事業者としてはLP制作に必要なディレクションまで巻き取ってくれるとかなり助かりますね!
制作チームを作って仕事を巻き取れる人がいたらかなり活躍できそうです!
ステップ3:付随業務を巻き取って継続案件につなげる
他にもLINE公式アカウントを作って、自社商品の販売を促進したりとか。
LPも「作って終わり」ではなく、運用後の改善を担えば月額で報酬をもらいながら仕事ができますし、定期的に発生するクリエイティブ制作の業務も全て引き受けていけば、リピーターになってくれる人も多いと思います。
ECの仕事を取るならEC事業者が集まるコミュニティに入るのがおすすめ!
ふと思ったんですが、物販プレイヤーから見て「EC事業者の方々から仕事を受注するためにおすすめな方法」って何かありますか?
事業者様と受講生のマッチングなども行なっていまして、これは双方から非常に喜ばれているサポートとなっていますね。
デイトラのECクリエイティブコースはまだ始まって数週間ですが、すでに10名以上の方が案件を受注されています。
まとめ:EC業界では「商品を売れるクリエイター」が求められている!
だからこそ、既にデザイナーとして活動されている方は、肩書きをしっかり作った方が良いと僕は考えています。
だからECで仕事をするなら「ECデザイナー」といったように、肩書きをしっかり見せた方が良いと考えているんです。
結局大事なのは「EC事業者(発注者)が求めるスキルをしっかり学ぶこと」だと思いますね。
EC業界におけるクリエイティブ制作の仕事は、デザイナー未経験者でもしっかりとマーケティングのスキルを身につければ、案件を受注できる可能性があると思います!
今日はとてもためになるお話が聞けました!
銀さん、ありがとうございました!
【PR】EC事業支援のプロになりたいなら「デイトラ」がおすすめ!
東京フリーランスでは、未経験でも楽しく学べるオンラインスクール”デイトラ”を運営しています。そして、2022年2月28日から新コース「ECクリエイティブコース」を開設しました!
「ECクリエイティブコース」は、本記事でECクリエイターについて解説していただいた銀さんを講師に迎え、未経験でもEC事業で活躍できるクリエイターを目指せるコースです!
2.モール型EC最適化
3.商品LP制作
4.EC販売促進
商品紹介・LP制作・Web広告・LINE公式アカウントの運用など、「ECに必要なマーケティングスキルを身につけてEC事業者から丸っと仕事を受けられるクリエイター」を目指せます。
また、本講座は講師の銀さんが所属する「物販総合研究所」とのタイアップ講座です!
「物販総合研究所」の数々の実績から、クリエイティブ制作・販売促進の面で全面的な監修を受けて制作しているので、現場が「今まさに欲しい人材」を育成できるカリキュラムに仕上がっています。
「デザイン案件の受注に苦労している」「専門性のあるスキルを身につけて仕事を始めたい」とお考えの方は、ぜひデイトラECクリエイティブコースを受講してみてください!