ドローンに関わる免許・資格は民間資格のみでしたが、2022年から国が認証するドローンの免許制度が始まります。ですが、まだドローン業界自体が新しいこともあって、ネット上にはまだまだ情報が少ないんですよね…。
ドローンの市場規模は2016年から右肩上がりに成長を続けている一方で、ドローン資格に合格するためにはどんなことが必要なのかや、資格取得後にどんな仕事をしている人がいるのかを知る機会がほとんどありません。
↑ドローンの市場規模は、2019年には1409億円、2021年には2305億円と急速に拡大中。
そこで今回は、デイトラドローンコース卒業後に認定試験を合格された5名と、ドローンコースのメンターであるフジモトさん(@drone_fujimoto)と一緒に、ドローンに関する情報についてお話してきました!
・ドローンの練習方法や飛行場所の申請について
・ドローンパイロットの仕事や単価について
「これからドローン試験を受けたいけど実際どんな感じなの?」「ドローンパイロットってどんな仕事があるの?」と疑問に思っていた方は、ぜひ最後までご覧ください!
初芝賢(@hatushiba_ken)
当メディア「東京フリーランス」の編集長。それ以外にも、マーケティング戦略の立案から広告運用のディレクション、LPOなどマーケティング業務全般を行っている。
商用のパイロット資格が取れる「ドローン試験」について
早速ですが、みなさんがデイトラドローンコース受講後に受けられた「認定試験」の学科・実技試験それぞれの感想を教えていただきたいです!
ドローンパイロットになるためには何が必要?
ドローンパイロットは、国土交通省の認証である「包括飛行許可申請」を受ける義務があります。その申請に必要な手続きを簡略化できる資格が「UAS Level2技能認証カード」と「10時間飛行履歴証明書」。デイトラドローンコースでは、学科試験と実技試験の試験対策を含めた実践的なカリキュラムを用意しています。
学科試験はきちんと対策さえしていれば合格できる!
合格率は7割くらいだったみたいです。
せりぽよさん(@seri_nonnon)
フリーランスでライターや動画編集、Web制作等の経験を持つ。ドローン学習を始めたきっかけは、自分の持つWebスキルとドローンを掛け合わせた仕事に興味を持ったから。
きちんと勉強さえしていれば受かる感じです。
Yuki_Miyaさん(@YesYukiMiya)
ドローン学習を始めたきっかけは、知り合いが趣味でドローン撮影をしていたこと。本業と並行してデイトラドローンコースを受講し、2021年11月に試験合格。
試験が簡単というのは、ノー勉強でもクリアできるくらいですか?
それとも、デイトラの試験対策の通りに出題されたから解けたという感じでしょうか?
デイトラのカリキュラムでは、学科試験に向けて航空法や電波法などのドローンに関する知識がちゃんと学べるので、その通りに勉強していれば9割は当たると思いますね。
まこっちゃんさん(@onsen_counselor)
ドローン学習のきっかけは、趣味の一眼レフがドローンに代われば面白そうだと思ったから。デイトラドローンコースを受講し、2021年12月末に試験合格。
意外とノー勉強で受験しに来る人も多いらしくって…。笑
ひとりしゃちょーさん(@rubyprogram)
ドローン学習のきっかけは、ドローンが面白そうだなと興味を持ったこと。デイトラドローンコースを2021年11月頃から受講し、2022年1月に試験合格。
実技試験は練習あるのみ。再試験で受かる人も!
実技は再試験される方も多いので「けっこう難しい試験なのかな?」と思っていたんですが…。
試験官の人も「私たちは落とすためにやってません」って言っていました。
かいりさん(@kairidesign)
ドローン学習のきっかけは、ドローン経験者の知人に「やってみないか?」と誘われたこと。Twitterを通じてデイトラドローンコースの存在を知り受講し、2022年1月に試験合格。
目視内飛行とは?
目視(直接肉眼による)できる範囲でドローンとその周囲を常時監視して飛行させること。目視外飛行は、その反対を意味する。
ちなみに、試験会場では直前の練習はできるんですか?
そしてあっけなく、1回目は落ちました。笑
フジモトさん(@drone_fujimoto)
デイトラドローンコースのマネージャー兼メンター。現役大学生でありながら、ドローンパイロット・エンジニアとしても活動中。
補修の時点でほぼ合格レベルだと言ってもらえて、本番でもすんなりいけた感覚があります。
なので試験前に申し込む方はほとんどいないらしいですが、僕の経験からいうと、不安だったら事前に受けておいてもいいのかなって思いました。
ホバリングとは?
空中で一定の場所に止まって浮かぶ飛行方法。ドローンを操縦するうえで必須の基本操作。
初回は、その辺りがうまくできていなくて実技を落とされたと思います。
私がとにかく言われたのが「1ミリ単位の操作ができること」です。
・学科試験(3択10問)は、デイトラのカリキュラム通りに試験対策していればそこまで難しくない!
・目視外(直接ドローンを見ずに操縦すること)の操作は、ほぼぶっつけ本番!
・実技試験で不合格になった場合でも、補修(有料)を受けて再チャレンジできる。
練習用と試験用のドローンは操作感覚に差がある!
トイドローンとは?
200g以下の小型ドローンのこと。デイトラドローンコースでは、実技試験の練習用として3ヶ月間無料でトイドローンを3台貸し出している。
練習用に使うトイドローンは、気圧も影響するのか日によって操作感がけっこう変わりますし、バッテリーの位置が真ん中にないと機体がブレます…。
あとこれは本番に関係ないかもですが、自宅でトイドローンの操作練習をする場合、飛ばす場所と壁が近いと操作が難しいかもしれません。
かなり操作が難しかったです。笑
ドローンの練習用マット(縦1.5m×横1.5mのスペースが必要)
練習環境があまり良くなかったからこそ、本番で安定してできた感じはあります。笑
ちなみに試験前日はどんな練習をして当日挑まれたんでしょうか?
・「練習用の小型ドローン」と「試験本番で使うドローン」は、操作した感覚が若干違う。
・自宅練習では、練習用マットを敷くため「縦1.5m×横1.5mのスペース」が必要!
ドローンを外で飛ばすなら許可申請が必須
外で飛ばすとしたら、どんなところで練習できるんでしょう?
自分で電話確認をして、許可が降りる時間帯だけ利用していたって感じですね。
ただ早朝なので、犬の散歩やランニングをしている人もいて若干人目が気になります。笑
私は、私有地と公道が入り組んでいる場所で飛ばすのを迷ったことがあります。
でも一応、事前に国土交通省のルールはちゃんと確認した方がいいですね。
通報される可能性もあるので、確実に許可をとっておかないとですね。
東京でも、申請して許可さえ取れば、意外と飛ばせる場所は多いんですが…。
でもその申請が面倒くさくて、地方まで行っちゃうことがほとんどです。笑
住んでいる環境によって、飛ばせる飛ばせないがかなり左右されそうです。
特に、住宅地が近い場所だとなおさら厳しめです。
例えば、飛行ルートを決めて市区町村に連絡すると「ウチは大丈なので、あとは〇〇と〇〇に確認してみてください。」という感じで言ってもらえるケースが多いです。
万が一、管理している部署が違っていたり、管軸外だったりしても繋げてもらえます。
大体いつも、一回目の電話では「確認して折り返します」と切られて、翌日担当者から連絡が来ることが多いです。
そういう場所なら、確認の連絡先が一か所で済むので楽です。笑
なので、デイトラドローンコースみたいに自由に情報交換できる場所は貴重です!
・ドローンを外で飛ばして練習するためには、国土交通省のルールを確認する必要あり!
・飛ばせる区域か分からない場合は、警察署や市区町村に連絡し、必要に応じて許可申請をしよう。
・デイトラドローンコースでは、受講生同士でドローンを飛ばせる場所などについて情報交換できる。
デイトラドローンコースで資格取得したその後は?
ドローンパイロットの求人は正社員雇用の方が多い!?
最初はどうやってドローン撮影の案件をとったんでしょう?
現状、実務経験のある方はまだ少ないので、1回経験しておくだけでも差別化になりますし、次の仕事の受注に繋がりやすくなると思います!
人が点検すると危険な仕事をドローンが代わりにやる、という感じですね。
職人さんが撮りたい場所を僕たちが代わりに撮影するイメージですね!
それって、いきなり1人でドローン操縦するんですか…?
僕もそうでしたが、補助的な役割からステップアップしていくことがほとんどだと思います!
点検系の仕事は、電線とか引っかかると危険なものがあるので…。
点検以外ではどんな仕事を経験されたんですか?
空撮は、点検の仕事に比べて制限が少ないので、操作自体はそこまで難しくないです。
ただ、ドローンの求人数ってWeb系の仕事に比べるとまだ少ないんです。
なので、ドローンを仕事にするなら自分からガツガツ仕事を取りに行く必要があるなって感じています。
転職の求人は、ドローンパイロットとしての募集なんですか?
僕が実際に営業してみた際にも「転職ならとっているんだけど…」と言われることも多かったです。
ただ、正社員で働くにしても「資格があれば優遇します」という文言が多いので、資格はあるに越したことがないです!
・ドローン業界は規制が厳しいため、業務委託よりも正社員で募集している会社が多い。
・個人で働くなら、まずは報酬よりも実務経験を優先して「実務経験者」になった方が、その後に仕事を受注しやすい!
・業務形態に関わらず、資格保有者は優遇されやすいので、資格があるに越したことはない!
ドローンパイロットの受注相場は条件面で変動する
空撮の仕事は、撮影の補助のみなら1件1.5万円。撮影もするなら1件2〜5万円くらいです。
撮影の補助者として参加するのか、メイン操縦者として参加するのかでも全然違います。
編集まで請け負うのか、単純に補助者として受けるのか、でかなり単価感が変わりそうですね。
ドローン資格に「+α」のスキルがあれば仕事を受注しやすい
例えば、動画編集者がドローンで空撮をして編集もする、という形をとるとか。
ドローンって毎日飛行するわけではないので、他の業務と並行してやる方が多いですね!
特に個人で活動するなら、ドローン単体というより「ドローン×何かのスキル」が大事だと思います。
みなさん「作品が欲しい」と思って依頼をされているので…。
ただ、自分ができなくても、動画編集者とタッグを組むことも可能ですね!
ドローンがメインの事業というよりも、ドローンと掛け合わせた仕事の需要が多そうですね。
ドローンは、他のスキル価値を高める“飛び道具”のようなイメージです!
現状、ドローンを使った点検や調査に関する仕事は正社員求人が中心ですが、フリーランスであれば、サイト制作や動画編集などの仕事に+αの提案ができるので、スキルの掛け合わせが実現すると思います!
最近では、ドローンをプログラミングしたり、デパートの集客アイテムとして使われたりとか、少しづつ色んな分野でドローンが使われるようになってきていますね。
・空撮の単価は、撮影補助で1件3〜5万円くらい。
・1件あたりの単価は、編集作業があるかどうかなど条件次第で変わる。
・ドローンを仕事にするなら、何かのスキルと掛け合わせた方が需要が高く案件を受注しやすい。
横のつながりを作っておけば仕事につながる可能性も!?
東京だと、スクールやインストラクター系の案件が多いです。
イベント情報の仕入れ先とか。
あとは有料のコミュニティやオンラインサロンにも入っています。
ドローンスクール卒業生の方も多く参加されているので、自分からメッセージを送ってみたりとか、情報共有しあったりとか、横の繋がりを作っておくといろんな場面で活きます。
だからこそ、コミュニティで横のつながりを大切にしているといいなと思っています。
みなさん、本日はありがとうございました!!
・地方では農薬散布の仕事、関東ではスクールやインストラクター系の仕事が多い。
・案件探しや仲間作りは、Facebookや有料のコミュニティ・オンラインサロンを活用できる。
・コミュニティで横のつながりを作っておけば、仕事のチャンスが舞い込んでくる可能性も!
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東京フリーランスでは、未経験でも楽しく学べるオンラインスクール”デイトラ”を運営しています!
「デイトラドローンコース」は、本記事で登場していたみなさんも受講しており、商用パイロット資格を取るために必要な航空法や電波法などのドローンに関する知識から、操縦技術まで体系的に学習できます。
デイトラドローンコースでは、3ヶ月間無料で小型の軽量ドローンを”3台”貸し出しており、飛行の実技を自宅で練習可能です。完全オンラインで「座学から実技の試験対策まで含んだ実践的なカリキュラム」を受講できるので、わざわざ遠方のスクールに通う必要はありません!
これからドローンの資格を取得したいとお考えの方は、ぜひデイトラドローンコースを受講してみてください!