属人性があり、AIに奪われないライターの仕事として話題の「取材ライター」。
SEO記事や取材が不要ないわゆる”こたつライター”以外にできることを増やしたいと考え、取材に興味を持っている方は多いのではないでしょうか。
ただ、取材の仕方や仕事の取り方など、求めている情報にはなかなかたどりつけないですよね。
そこで本記事では、初心者から取材ライターになるまでの具体的なロードマップや単価アップのポイントを解説します!
この記事を読めば取材の仕方から仕事の取り方までまるっとわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。
取材ライターって何?
取材ライターとは、取材を経て人が話した内容等をもとにして記事化するライターのことをいいます。
たとえば、商品を実際に購入して使った方に対して、購入した経緯や商品の使用感を尋ねる「ユーザーインタビュー」は代表的な仕事です。
そのほかにも、複数人での対談、セミナーやウェビナーの内容を記事化することも含まれます。
ここでは、「取材を経て人が話した内容等をもとにして記事にするライターが、取材ライターである」と押さえておきましょう。
取材ライターになるための5STEP
取材ライターになるための流れを5STEPで解説します。
ゼロから取材ライターを目指したい方は、STEP1から順番に歩みを進めてみましょう。
- STEP1:どんな取材をしたいのか考える
- STEP2:サンプルの取材記事を作成する
- STEP3:クラウドソーシング等で文字起こしの仕事を取る
- STEP4:直接営業する
- STEP5:実績を溜めて紹介されやすい状況を作る
STEP1:どんな取材をしたいのか考える
まず、自分がどんな取材がしたいのかを考えましょう。取材対象によって、聞く内容や相手は異なります。
取材は大きく分けると、次の3種類に分けられます。
・【人】に聞く:有識者へのインタビュー/ユーザーインタビュー(導入事例)
・【場所】について聞く:体験型の記事
・【サービス】について聞く:LPやメルマガなどのセールスライティング/広告用の記事
この中で自分が興味の持てるものがある場合は、そこから始めてみてください。
もしなければ、ウェビナーやセミナーを記事化する仕事がおすすめ。インタビューする必要がなく、手っ取り早く始められるからです。
この中でもインタビュー記事は、人に質問して、回答をもとに記事にします。
始めのうちは聞くことも、聞いたことをもとに記事化することも、ハードルが高いと感じやすいですよね。
ただ、ウェビナーやセミナーは誰かがすでに話しているものをもとに記事化できるので、インタビューするよりも難易度が低くなります。
また、記事化する中で身についたスキルは、のちの取材記事にも活かせます。
いきなり人に取材するのはなかなか難しいので、まずは練習としてウェビナーやセミナーを記事にするところから始めてみてください。
慣れてきたら、「人」「場所」「サービス」について聞けるようになりましょう。
STEP2:サンプルの取材記事を作成する
どんな取材がしたいかが決まったら、自分のブログ等でサンプルの取材記事を作成しましょう。
ブログを持っていない場合は、インターネット上に公開できるものであれば何を使っても構いません。
サンプルの取材記事を作成する目的は、「どんな人にどんな話を聞きたいのか」をはっきりさせることです。
たとえば、STEP1で「人に取材したい」と思ったとします。
ここで取材対象を「人」に絞っていても、美容に詳しい人にスキンケアについて聞くのか、売上が高いフリーランスに働き方について聞くのかでは、聞き方も聞く内容も変わってきますよね。
そのため、自分がどんな人に何を聞きたいのか、切り口やテーマを決めることが重要です。
自分のブログであれば納品先のクライアントがいないので、精神的な負担なく記事を作成できます。
ここでは、自分がしたい取材に近いインタビュー記事を作ってみましょう。
STEP3:クラウドソーシング等で文字起こしの仕事を取る
サンプルの取材記事を数本作ったら、クラウドソーシング等で文字起こしの仕事を獲得してみましょう。
おすすめする理由は3つあります。
- クライアントは取材の仕事を抱えている可能性が高い
- クライアントとのコミュニケーションを通して信頼を得られる
- インタビュー音源から学べる
順に説明していきますね。
理由1:クライアントは取材の仕事を抱えている可能性が高い
1つ目の理由は、取材の仕事を抱えている可能性が高いからです。
文字起こしを外注するということは、その裏で文字のコンテンツを作成したいという狙いが感じられます。
つまり、文字起こしを通じて、取材の仕事につなげてもらえるチャンスがあるというわけです。
文字起こしは単価が安い傾向にあります。
しかし重要なのは「収入を増やすために仕事を受けるわけではない」ということです。
ここで稼ごうとするのではなく、取材の仕事をたくさん持っている会社と出会う手段として、文字起こしの仕事を活用しましょう。
理由2:クライアントとのコミュニケーションを通して信頼を得られる
2つ目の理由は、文字起こしの仕事でのコミュニケーションを通して、信頼を得られるからです。
取材記事をライターに発注する際、取材の現場でライターが相手に対して失礼なことをしないかという不安をもっているクライアントは多くいます。
そのため、自分がビジネスの場で失礼のないコミュニケーションが取れるライターであることをアピールする必要があるのです。
文字起こしの仕事で問題なくやり取りできると信頼を得ることで、取材案件につなげてもらえる可能性が高まります。
理由3:インタビュー音源から学べる
3つ目の理由は、インタビュー音源から学ぶことが多いからです。
文字起こしをする際は、インタビュー音源を何度も聞く必要があります。
繰り返していくうちに、どのようなインタビューが良いのかを自分の中に落とし込むことにつながるというわけです。
インタビューのやり方の良し悪しは、自分の中に基準がなければ判断できません。
「この話の組み立て方は記事化しやすい」「この聞き方は相手の反応が良くて盛り上がる」と判断するためには、自分の中である程度のパターンがないと難しいのです。
そのため、生のインタビューに触れられる文字起こしの仕事をおすすめします。
STEP4:直接営業する
クラウドソーシング等で仕事を獲得できるようになったら、クラウドソーシング以外でも直接営業していきましょう。
もちろん、クラウドソーシングでの営業と並行して直接営業を行っても構いません。
直接営業とは、次のような方法で営業することを言います。
- メディアに対して直接声をかける
- 取材案件を持っていそうな人に声をかける
- 取材案件を持っていそうな会社に声をかける
1つずつ具体的な営業の仕方を解説します。
メディアに対して直接声をかける
最も手軽にできる方法は、メディアに対して直接声をかけることです。
地域の情報を伝えていたり、有識者へのインタビューを載せていたりするメディアはたくさんあります。
インタビュー記事を書きたいと思うメディアを見つけたら、問い合わせフォームから連絡してみましょう。
取材案件を持っていそうな人に声をかける
取材案件を持っていそうな人に声をかけるのもおすすめです。メディア運営の指揮を取っているコンテンツディレクターに連絡してみましょう。
コンテンツディレクターは1つのメディアだけでなく、複数のメディアにまたがって仕事をしていることは少なくありません。
よって一度信頼してもらえると、複数のメディアで仕事ができる可能性が高まります。
また、ディレクター同士のつながりで紹介してもらえる場合もあります。
コンテンツディレクターと出会う方法には、大きく2つあります。
1つ目は「クラウドソーシング等でつながりを持つこと」。窓口担当がディレクターということが多いので、やり取りをする中で仕事が広がる場合があります。
2つ目は「X(旧Twitter)で探すこと」です。ディレクションや編集をしている方を見つけて、気になった方がいたらメッセージを送ってみましょう。
取材案件を持っていそうな会社に声をかける
取材案件を持っていそうな会社に声をかける方法もあります。
取材ができるライターである旨を、人材採用フォームや問い合わせ窓口から送ってみましょう。
たとえば、次のような会社が挙げられます。
- マーケティング会社
- Web制作会社
- IT系のコンサル会社
- 広告代理店
- マーケティング系のツールを作っている会社
これらの会社は、ライターを積極的に募集していなくても人が足りていなかったり、誰に声をかけて良いのかわからなかったりといった課題を抱えていることが多い傾向にあります。
また、クラウドソーシングで募集してライターを選ぶほどの余裕はないくらい忙しい場合がほとんどです。
よって、人材採用フォームや問い合わせ窓口から直接連絡することで、仕事につながる可能性があります。
そのときに依頼してもらえなくても、何かのときに思い出して連絡をもらえることもあるので、ぜひ連絡してみてください。
STEP5:実績を溜めて紹介されやすい状況を作る
最後に、紹介で仕事がもらえる状態を目指しましょう。
これまでのステップでは自分から積極的に営業して、声をかけることで仕事を獲得していました。
しかし、ずっと営業し続けることは現実的ではありません。
周りから「仕事をお願いしたい」と思ってもらえるライターになるのが理想です。
紹介されやすくなるためには、実績を溜めていくことが重要です。
具体的には、STEP1からSTEP4までの間で獲得した仕事の中で、記事に自分の名前を載せてもらえるかどうかを確認してください。
名前を載せることが難しいと言われた場合は、営業資料にどのような取材をしたか、記事を書いたかを掲載しても良いか確認しましょう。
実績として掲載させてもらう代わりに1記事目を割引にするという交渉も一つの選択肢です。
また、紹介されやすくなるためには、得意なジャンルを絞ることも有効です。
たとえばBtoBの取材案件があったときに、どの領域でも取材できるライターAさんとBtoBの取材が得意なライターBさんがいたら、Bさんにお願いしたくなりますよね。
専門性のあるライターのほうが安心して紹介できる側面があるので、可能な範囲でジャンルを特化させていくと良いでしょう。
単価を上げるためのポイント3つ
ここまで、取材ライターになるまでの流れを5STEPで解説しました。
取材ライターとしてもっと単価を上げるためには、次のポイント3つを押さえましょう。
- 業界
- 用途
- 提案
ポイント1:業界
1つ目のポイントは「業界」。結論として広告費が多い業界を選ぶのがおすすめです。
取材は言わば広告の一つで、集客や購入促進などマーケティングのために行われます。
マーケティングに予算を割けるのは、1つあたりの商品単価が高い業界です。
たとえば自動車は1台販売できるだけで数百万円のお金が動きます。
投資、美容医療、BtoBなども同様で、マーケティングにお金を投じる価値があるとして広告費の予算が多い業界です。
よって、取材案件の単価も、他の業界に比べると高い傾向にあります。
単価を上げたい場合は、広告にお金を割いている業界を選びましょう。
ポイント2:用途
2つ目のポイントは「用途」です。自分がした取材や作った記事がどこでどう使われるかという点を意識しましょう。
用途には次の2つの観点があります。
- クライアントにとってお金に近い部分の取材・記事かどうか
- 取材や記事を転用できるか
それぞれ深掘りしていきます。
クライアントにとってお金に近い部分の取材・記事かどうか
お金に近い部分の取材・記事であるほど単価は高くなります。
なぜかというと、クライアントがお金を出す判断がしやすいためです。
たとえば、サービスの申込誘導にLP(ランディングページ)を使っているとします。
毎月100万円の利益が生まれるとすると、LPを作るために300万円のお金をかけても惜しくないとなるかもしれません。
利益につながることがわかりやすいため、クライアントも予算を割いていいかどうかの判断がしやすいのです。
よって、LPに載せるユーザーインタビューや専門家の声などの取材案件は、単価が高い傾向にあります。
取材や記事を転用できるか
一度行った取材や作った記事を幅広い場所で使えるかというのも重要なポイントです。
たとえば、ユーザーインタビューは一度行うと次のような場所で使えます。
- 導入事例をまとめたページ
- LPに掲載するお客様の声
- 商談で使う資料
このように、さまざまな場所で使える取材や記事は価値があるので、そのぶんお金をかけても良いと判断されやすい傾向にあります。
また、商品の申込を後押しするものであればあるほど、単価が高くなります。
ポイント3:提案
3つ目のポイントは「提案」で、クライアントに対して提案できるライターは単価アップにつながります。
一般的な取材案件は、クライアントから誰にどのような取材をするかが指定されています。
一方、提案できるライターは受動的に依頼を受けるのではなく、積極的に助言します。
たとえば「今アプローチしたい業界を見極めて取材先を選ぶ」「マーケティングの全体像から最適解を捉えて、今作るべきコンテンツを提案する」などです。
ここまで来ると、取材ライターの領域を超えてコンサルティングに近い仕事になるので単価が上がります。
まとめ:信頼される取材ライターを目指そう
この記事では、初心者から取材ライターになるまでのロードマップを5STEPで解説しました。
始めはクラウドソーシングでつながりを作りつつ、直接営業で人脈を広げていくのがおすすめです。
取材ができるライターはWeb制作会社やマーケティング会社など、さまざまな場所で求められています。
オフライン・オンライン含めて需要があるので、興味がある方は今からでもぜひ目指してみてください。
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ここまで読んで、
「Webライターを目指そうと思うけど、何から手をつけていいのか分からないな。」
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- ポートフォリオサンプル
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など、ライティングで仕事をしていく上で押さえておきたい内容を分かりやすくまとめました!
①Webライターなら知らないとヤバい!?Webライティング用語集
仕事を継続して受注していくためにはクライアントと信頼関係を築くことが非常に重要です。
ですが、
「文章の書き方は練習したけれど重要な専門用語の意味を押さえておかなかったばかりに、クライアントから不信感を抱かれて案件を逃してしまった」
このような経験をする駆け出しライターは少なくありません。
専門用語を知らない人=素人とクライアントから思われてしまうと、仕事に繋がることが難しくなってしまいます。
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ポートフォリオとは、自己紹介と併せて
- 自分が過去にどのような記事を書いてきたのか
- 自分の得意なジャンルは何か
などを簡潔にまとめた資料のことを指します。これがないと仕事を受注することができない、と言っても過言ではありません!
とはいえ、
「ポートフォリオなんて作ったことないから、何を書いていいのか分からない…」
そう悩む方も多いはず。
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これさえあれば、コピーして自分用に編集するだけで立派なポートフォリオが完成します!
③仕事が舞い込む!提案文の作り方
ここで問題です!あなたがクライアントなら、AさんとBさん、どちらに仕事をお願いしたいでしょうか?
【前提】クライアントは○○ジャンルでの記事の執筆をしてくれる方を募集している。
Aさん「あなたの希望に沿って、丁寧に執筆します!一生懸命頑張ります!」
Bさん「〇〇の経験があるので、このジャンルにおいては非常にリアリティのある文章が書けます!」
多くの方はBさんを選んだのではないでしょうか。
上記のケースの場合、Bさんの方が、Aさんよりもクライアントの希望に沿っているように感じられますよね。
この例でも分かるように、クライアントへの提案文は、仕事を受注できるかどうかに大きく影響しています。
クライアントの心に響く提案文を書くことができれば、駆け出しライターでも仕事につながることができます!
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