- Webマーケティング
- 2021.07.25
Web制作を学習している方は、次のような声を耳にする機会が増えて不安に感じているのではないでしょうか。
「AIでコーディングできるから、コーダーはオワコンなのでは?」
「これからコーダーの仕事はなくなるだろう」
AIは急速に発展しており、コーダーの仕事が奪われるのではないかと懸念されています。ただ、AIが社会に浸透していく流れが止まることはないため、コーダーは今後もAIと上手に付き合っていく必要があります。
そこでこの記事では、現役コーダーの対談をもとに、AI時代のコーダーの将来性について解説します!
Web制作を学びつつも将来が不安な方や、Web制作に興味があるものの学び始めるべきか悩んでいる方はぜひご覧ください。
ベテランコーダーが語るWeb制作×AIの未来
Web制作はAIの台頭で必要のない仕事になってしまうのかと言われると、決してそうではありません。
たしかに、AIを活用することで、コーディングの作業時間は短縮できます。
コーダーの仕事は、デザイナーが作成したデザインカンプを、コーディングによってWeb上で忠実に再現することです。
デザインカンプとは?
サイトの設計図のこと。フォントや画像の大きさ、背景の色など細かな要件が書かれており、デザインカンプをもとにコーディングする。
デザインカンプを読み取るAI技術が発展すると、入力する手間が省けるのでコーディングの効率が上がることが予想されます。
最近では、Figma for VSCodeというAIツールが登場し、デザインカンプを読み取ってCSSの値をある程度自動で取得できるとして話題になりました。
今後、さらに画像読み取りの精度が上がれば、自動化できる範囲は広がっていくでしょう。
ただし、自動化できる部分とできない部分があるのが現状です。
AIはあくまで提案をくれているだけなので、正しいかどうかは人間が判断しなければなりません。
よって、Web制作の仕事すべてがAIに奪われてしまうわけではないのです。
AI頼りのコーディングしかできない人は、今後淘汰されてしまいます。
コーダーとして生き残るためには、AIの書いたコードの良し悪しを判断できる「AIを使える目」を持っておきましょう!
AIをうまく使うために努力したり、学習したりすることがこれからの課題ですね!
AIはWebサイトの保守・運用ができるのか
結論、AIがWebサイトの保守・運用をすることは難しく、コーダーの仕事として残る可能性は高いです。
デザインカンプからコーディングするような0から1を作ることは、AIによってある程度自動化できる可能性があります。
一方で既存のサイトは元々のコードがあり、すべて読み取って正しく出力することは難しいのが現状です。よって、既存のサイトを改修する仕事は残ります。
新規で作り替えない限りは、AIやノーコードツールによってWebサイトの保守・運用の仕事がなくなることはないでしょう。
現役コーダーのAI活用場面
画面をキャプチャしてコードに起こすAIツールがありますが、まだ精度が低く現場では活用できないのが実態です。
よって、現状のAIはあくまで補助的な役割で活用するのがおすすめです。
たとえば、次のような場面が挙げられます。
- コードを書き換えるとき
- エラーが出てコードを修正するとき
コードを書き換える
元々のコードを別のプログラミング言語を用いたコードに書き換える場面で、AIが活用できます。
たとえば、jQueryで書かれたものをJavaScriptに書き換えるとき、自分で行うとかなりの時間がかかってしまいます。
そこでAIに「jQueryからJavaScriptに変換して」と指示を出すことで、短時間で書き換えができます。
最終的には自分の目で正しく書かれているのかを判断する必要がある点は注意しておきましょう。
エラーが出てコードを修正するとき
エラーが出てコードを修正しなければならない場面でもAIは活躍します。
従来はエラーメッセージをGoogleで検索し、出てきたアプローチを順に試して修正を行っていました。
そこで、ChatGPTに指示を仰ぐと「このエラーに対しては〇〇をしてみてください。」と提案がもらえるため、一つ一つ試すよりも短い時間で解決にたどりつける可能性が高まります。
最近はAIを搭載できるエディタも増えており、ChatGPTと画面を行き来する必要がなくなってさらに効率が良くなりました。
自分の時間があいて他の仕事や学習に割ける時間が増えるので、積極的に取り入れるのがおすすめです!
AIに負けない人材になるために必要なスキル
AIに負けない人材になるためには、次のスキルを身につけることが重要です。
- AIの提案を正しく判断するスキル
- コミュニケーションスキル
AIはコードを作成したり、エラーのアプローチを提案したりできますが、すべてが正しいとは限りません。
サイトを作る目的に対して生成されたコードが適しているのか、正しいコードなのかは人間の判断が必要です。
AIの提案を判断できるスキルを身につけられると、AIが進化しても重宝される人材になれるでしょう。
また、Web制作では、クライアントのニーズを適切に把握して反映することが求められます。
クライアントとコミュニケーションを取ることは、AIにはできない業務の一つです。
わかりやすく伝える力や要望を聞き取る力を磨いて、仕事を任せたいと思ってもらえる人材を目指しましょう。
まとめ:コーディングの基礎を固めて「AIを使える目」を養おう!
AIはWeb制作の仕事を奪う敵のように感じるかもしれませんが、実際は効率よく作業を進めるための優秀な味方です。
また、膨大な知識をもつAIを使うことでコーディングの学習効率も上がり、自分の知識量もどんどん増やせます。
まずはコーディングに必要な基礎スキルを身につけ、AIが提案したコードの正しさを判断できる土台を作ることが重要です。
AIを怖がりすぎず、コツコツと学習を進めていきましょう!
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はにわまんさん(@haniwa008)
Webコーダー。コーディングを中心にディレクションからサイト運用・保守まで、Web制作全般の仕事に400件以上携わった経験あり。デイトラのマネージャーも務めている。