年賀状は、Webデザインの基本スキルがふんだんに使われているデザインの一つです。
シンプルな構成の中で、余白の使い方や配色、フォント選びを工夫することで、洗練されたデザインを生み出す力が鍛えられます。
本記事では、プロのWebデザイナーが実際に年賀状デザインを添削し、より良いデザインにするポイントを解説します。
デザイン初心者の方でも実践しやすい内容になっているので、ぜひ自分のデザインに活かしてみてください。
今回ブラッシュアップするデザイン課題の内容
はじめに、今回ブラッシュアップするウィークリーデザインのお題や概要などを確認しましょう。
お題 | デジタル年賀状 |
概要 | 2025年の年賀状デザイン |
載せたい内容 | ・2025 ・巳年 ・新年の挨拶文 |
ターゲット | 自分の同世代 |
配信先・掲載先 | LINEで友だちに送る |
サイズ | 自由(年賀状サイズ:283px×420px) |
ウィークリーデザインとは?
毎週X上で出されるデザイン課題に沿って作品を作り、Xで投稿するデイトラWebデザインコースの人気企画。デイトラを受講していなくても参加できる。
プロが添削!年賀状デザインをより魅力的にするポイント
ここからは、実際の年賀状デザインを見ながら、ブラッシュアップのポイントを詳しく解説していきます。
プロのWebデザイナーが指摘した箇所を参考に、余白の使い方や配色の工夫を学んでいきましょう。
事例1:花柄×白ヘビのお正月らしいデザイン
このデザインでは、幸運の象徴とされる白ヘビがモチーフとして使われており、お正月らしい赤や光のエフェクトが施されています。
本文に使用しているフォントは、ターゲットである20〜30代の女性に親しみやすい「せのびゴシック」を使っているのが素敵です。
ブラッシュアップのポイント
- 背景に薄めの赤を使っている
→ 赤のトーンを少し濃くしてお正月らしさをアップさせる - 光のエフェクトが文字の上に重なり、コントラストが弱くなっている
→ 光を少しずらすことで、文字を際立たせる - 全体的に赤が多い
→ 一色だけ異なるアクセントカラーを加えて、インパクトのあるデザインに
事例2:鏡餅×ヘビのユニークなデザイン
このデザインは、鏡餅とヘビを融合させたユニークなアイデアが特徴です。
フォントも和風のかわいらしいものを採用し、テキストに合った雰囲気を演出しています。
ブラッシュアップのポイント
- 中央揃えだが、視覚的に少しズレて見える箇所がある
→最終的には目視で確認しながら微調整することで、バランスが良くなる - ヘビと「2025」の周りがやや詰まり気味
→あしらいはあえて離し余白を増やすことで、目立たせたい部分を強調できる
LINEで実際に送ってデザインの見え方を確認し、必要に応じて修正を加えましょう。
事例3:インパクトのあるおしゃれなデザイン
このデザインは、「謹賀新年」がフレームから一部はみ出しており、ダイナミックさがあるのが魅力です。
素材の選び方も素晴らしく、全体的に完成度の高いデザインになっています。
ブラッシュアップのポイント
- 配色の工夫で高級感をプラスする
→背景を黒に変更し、金やシルバーの色を加えることで、より洗練されたデザインになります。 - あしらいに使う色は画像から抽出する
→メイン素材にある色を使うとまとまりが良く見える
事例4:グラデーションを活かしたポップなデザイン
このデザインは、ヘビのイラストの背景にピンク色のグラデーションを活用し、ポップでかわいらしい仕上がりになっています。
自作している三角形のあしらいもかわいらしさを強調しています。
ブラッシュアップのポイント
- 「謹賀新年」の上と左の余白に差がある
→余白の取り方を統一することでバランスが良くなる - レイヤー管理が整理されていない
→Figmaでは文字エフェクトを調整するために複製を活用することが多いため、関連するレイヤーをグループ化しておくと後で修正がしやすくなる - テキストの配置が中央寄せになっている
→左寄せにして、文字の始まり位置を揃えた方が整って見える - フォントの選び方で印象を変える
→イラストのかわいらしい雰囲気に合ったフォントを使うと、よりクオリティが高く見える - 背景に模様を入れてオリジナリティを演出
→ストライプや水玉などの素材を淡く入れることで雰囲気を変える
袋文字は視認性を上げる際に効果的なので、目立たせたい文字にぜひ使ってみてください!
まとめ:年賀状デザインを通してWebデザインの基礎スキルを磨こう
年賀状デザインは、「余白の使い方」「配色の工夫」「フォントの選び方」など、Webデザインにも応用できる多くのスキルを学べます。
特に、視認性を高めるための余白の取り方やターゲットに合わせた配色の選択は、Webデザインにおいても不可欠な要素です。
また、レイヤーの管理やデザインを調整するテクニックも、実践を積むことでだんだんと身につきます。
さまざまなデザインから学びを得て、Webデザインに活かしていきましょう。
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ももさん(@momo_web24)
デザイン会社社長。WebアプリのUI/UX設計からHP、ロゴ作成まで幅広くWeb制作に携わっている。デイトラWebデザインコースのメンター。