- Webマーケティング
- 2021.07.25
あなたもこんな悩みを抱えていたのではないでしょうか?
そこで今回は、広告運用のスペシャリストである後藤さんに、実戦的な広告運用の極意について根掘り葉掘り伺ってきました!
- 広告運用における戦略策定の方法
- 広告媒体の特徴
- クリエイティブの考え方
シリコンバレーでの経験をもとに国内外で事業を成功させ、今では広告運用のプロフェッショナルとして輝かしい実績を誇る後藤さん。カナダの「2週間で消えるオーガニックタトゥー」Inkboxの代理店となり、最終的には本社から事業を買収されるに至りました。
前回も東京フリーランスで取材させていただきました▼
ネットショップは作って終わりじゃ成功しない!Shopify×広告運用の取り組み方とは?
今回は、後藤さんがこれまで培ってきた広告運用の知識やスキルを、今回は時間の許す限り聞いています!
本記事を最後まで読めば、広告運用で大切な考え方やおさえておくべき指標の見方が分かるようになるでしょう。
これから広告運用にチャレンジしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
後藤亜都夢さん
1993年東京生まれ 。ワシントン大学卒業 。 ファーストリテイリング入社後 、 長谷川ホールディングスにて海外市場調査部にて 国内事業を海外展開へ 、海外事業を 国内展開の市場調査などの経験得た後 、 エーアンドジーインターナショナル株式会社を設立 。 「世界を日本に、そして日本を世界に」を モットーに 「inkbox 」などを日本で展開 。 2019年にinkbox ink inc にinkbox Japan事業譲渡を しinkbox ink Japan合同会社にてマネージングディレクターとして就任 。inkboxでは世界ブランドとしての地位を確立。A&Gでは、WEBマーケティングコンサルティング事業の拡大を図る 。
2016年に早稲田大学政治経済学部卒業後、日本IBMにITスペシャリスト職として入社。チームリーダーとしてプロジェクト推進・提案活動に従事。その後2018年にWebデザインベンチャーにマーケターとして参画。2019年に合同会社東京フリーランス立ち上げ後はマーケティング戦略の立案からWebメディアの編集、広告運用のディレクション、LPOなどマーケティング業務全般を行っている。
まずは広告用語や指標の計算などの基本を勉強するべし!
早速広告運用の基本についてお伺いしたいんですが、いざ広告運用をやるとなった時、まず何から始めれば良いんでしょうか…?
特に最低限の広告用語や考え方、数値の見方などは最初に理解しておくと良いですね。
基本をおさえないまま広告を運用してしまうと、結局自分が何をしているのか分からない状態になってしまいますからね…。
広告の運用で重要となる指標はROAS
ROASとは?
ROAS(Return On Advertising Spend)とは、かけた広告費に対してどれだけ売上が立っているのかを計る指標。
中には「インプレッションを上げよう」「コストを下げよう」「クリック率を上げよう」とクライアントに提案する広告代理店もありますが、そこの数字って”手段”であって”目的”ではないんですよね。
そして、それを考える際に重要なのがROASです。
なのでROASを第一に置いて、その次にインプレッションやクリック数といった指標に目を向けると良いでしょう。
「なんとなく」ではなく「仮説」を持って運用しよう!
ですが、すべての運用成果に対して「なぜそういう結果になったのか」を理解しなければなりません。
運の要素もある中、分析するときはどの指標を見ればいいんでしょうか?
現状のROASに対してインプレッションやクリック数が良いのか悪いのか、どう動いたのかを細かく見ます。
「インプレッションが良かったから数字も良いのかな」といったように互いに話し合える基本体制を作ると、運用が円滑に進められるでしょう。
事前の戦略策定が広告運用の成果を分ける!?
まずは「会社として売上がいくら欲しいのか」といった最終目標を明確に置くのが戦略の前提となります。
その上でクライアントと広告を回すのか回さないのかを判断するのがベストです。
運用を始める前におおよその広告費まで計算しておかないといけないんですね!
運用を始めた後もROASを中心に見ていくのでしょうか?
ROASは運用中も重要な指標です。
その場合は、CTR(クリック率)を上げるために訴求文言を改善しようとか、逆にインプレッションが少ないから広告の露出をもっと増やそうと考えたりしますね。
広告が表示された回数に対して、ユーザーからクリックされた割合。
「オーディエンス・市場・競合」は事前に調査しておこう!
商品を買ってくれるのが誰なのか分かっていないと、どのような訴求軸で広告を打てば効果的なのかも見えませんからね。
広告を受け取る側の人のこと。主にCookieなどから得たユーザー情報をオーディエンスデータと呼ぶ。
例えば商材によっては、Googleで配信する広告は反応が悪いのに、Yahooで配信する広告だと途端に反応が良くなる、なんてことも起こりえます。
商材のジャンルによって配信する広告媒体を考えていかないといけませんね…。
広告媒体によってユーザーの年齢層も変わってくるので「広告を出す場所にどんな特性があるのか」も考える必要があります。
- 自分たちが何%のシェアを取りたいか
- 競合が何%のシェアを取っているのか
- 現実的に取れそうなシェアは何%なのか
現実的に取れそうなシェアが分かれば、企業の成長規模も見えますし、目標や戦略設定がしやすくなります。
広告の予算はどうやって決めればいいの!?
「ROASが3倍」を想定して広告費を考えよう!
目標の売上に対してどれだけ予算を割けるか計算し、そこから広告をどう回していくかを考えなければいけません。
たとえば売上目標が1,000万円なのであれば、準備するべき広告費は333万円という計算です。
「その日の調子」で広告費を上げたり下げたりしてはダメ。
広告は運の要素もありますし、根拠が全くない状態で広告費を調整するのはあまり得策ではありません。
でも多くの方がやってしまいがちな運用でもある気がします…。
しかし、短期的な成果の変動で広告費を変えていたら、結局何が良くて何が悪いのかが検証しづらくなるんです。
プル型とプッシュ型の媒体で広告を分けよう!
GoogleやYahooのリスティング広告はプル型で、その他のSNSなどで配信できる広告媒体が「プッシュ型」という位置付けです。
リスティング広告とは?
検索エンジンの検索結果に、ユーザーが検索したキーワードに連動して掲載される広告のこと。
プル型広告の特徴
「あれ欲しいな」「何か食べたいな」と考えたとき、みんな自分の欲しい情報を求めてGoogleやYahooで検索をかけますよね。
例えば、YahooのユーザーはGoogleのユーザーと比べて少し年齢層が高めなんです。
プッシュ型広告の特徴
決め込んだターゲットに対して「こんなのあるよ!」とこちらから向かっていくのがプッシュ型の特徴ですね。
プッシュ型広告も媒体によって大きな違いがある!
特に最近はSNS媒体がアクティブになってきたこともあり、プッシュ型広告の種類も同時に増えてきたかと思います。
ただ、それぞれのSNS広告の違いってどんな感じなのでしょうか?
バズを狙うならTwitter広告が最適
例えばTwitter広告は文字での訴求が強く、Facebook広告やInstagram広告では写真や動画を活用した訴求が強いです。
ハッシュタグやリツイートの機能が拡散力を高めているので、イベントやキャンペーンの告知などをPRしたい場合はTwitter広告が向いているかもしれませんね!
Instagram広告やFacebook広告の特徴は?
よく両者の媒体を見てると配信されている広告のジャンルも違いますね!
TikTok広告では生活必需品がおすすめ!
反対に高単価な高級ブランド品などは難しいのではないかと思います。
多くのユーザーが音楽に合わせてLチキを食べる動画をTikTokに投稿して、それが話題になりました。
広告のクリエイティブが運用の成果を決める!?
特にSNS広告ではビジュアル的な訴求も多いですし、クリエイティブにもこだわるべきポイントがあるのかなーと思いまして…。
広告で使われる制作コンテンツのこと。バナー広告に使われる画像やテキスト広告の原稿を指す場合が多い。
結局運用の内容がパーフェクトでも、お客さんが目にするビジュアル面にずれがあると見てくれません。
なのでお客さんが見やすいと思うクリエイティブを作るのはもちろんですが、広告媒体の世界観にマッチした内容にする視点も重要です。
でもそこでおしゃれな世界観にそぐわない広告を出されると、Instagram側も良い広告として評価しづらいわけです。
目では見えないところで評価されている可能性があると…。
では、クリエイティブを作るうえでおさえておくべきポイントはありますか?
同じくデザイナー側も広告運用について理解しておく必要があります。
何が良くて何が悪かったのかを検証するためにも、チーム内で統一された知識や理解度が必要ですね。
さいごに:広告運用は計画と検証が大事!
何が良くて何が悪いのかを検証できないのが、失敗する一番の原因だと思いますしね。
失敗したときは「なぜ失敗したのか」を考えなければなりません。
失敗も成功も全て分析して原因を理解していけるようになれば、徐々に広告運用も上手くなると思います!
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広告戦略の考え方や広告の組み方を、実際の広告画面を使いながら分かりやすく解説しています。Googleアナリティクスやヒートマップの使い方や活用法も学習できるので、広告の基礎から実務で必要な分析や検証の方法まで網羅的にスキルを身につけられるのが魅力です。
また、学習内容で分からない部分は専門のメンターにいつでも質問できるので、独学するよりも効率よく広告運用の学習を進められるでしょう。
広告運用の案件をできるようになりたい方やWebサイトを改善できるようになりたい方は、ぜひデイトラ広告運用コースで必要なスキルを身に付けてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、広告運用に必要な知識や考え方はある程度知っておきたい…。