- Webマーケティング
- 2021.07.25
今回は、日本初となるノーコードアプリの買収劇で話題を集めた株式会社For A-career代表の浅尾洋伸(@ASAON4)さん、そしてノーコードアプリ「SPOTTO」を同社へ売却した連続起業家のノーコード博士さん(@nocodehakase)にお話を伺ってきました。
プログラミングに携わる人なら、一度は「コーディング不要」と称したツールなどを見かけたことがあるのではないでしょうか。
そう、それが「ノーコード(NoCode)」と呼ばれるムーブメントです。
ノーコードとは、コーディングなしでサイトやアプリを開発すること。このノーコードは海外でも急速に普及を遂げており、今やプログラマーをやるなら絶対に知っておかなければならないトピックとなりました。
東京フリーランス一同も最近はノーコードに注目していたのですが、ノーコードアプリを開発して買収・売却までされた人を目にするのは初めてのことだったので、興味が湧かずにはいられませんでした…!
そこで今回は、初の買収案件として話題騒然となったノーコードアプリ「SPOTTO」についてや、ノーコードで開発を行うメリット、将来性までを網羅的に聞いていきます!
ノーコード博士さん(@nocodehakase)
連続起業家として数々の事業を売却してきた他、サイバーセキュリティの専門家として政府公的機関にて技術顧問を務める。
SPOTTOの売却で、日本初ノーコードアプリ買収案件として話題を集める。
初芝賢(@hatushiba_ken)
東京フリーランス編集長。現在はシステム開発のPMや新規事業に携わる一方で、フリーランスライターとして出版・キャッチコピー・WEBメディア連載などを手掛けている。東京フリーランスではインタビュアーや司会進行を務めることが多い。
ノーコードで作られた無料就活アプリの「SPOTTO(スポット)」とは?
早速ですが、ノーコードで作られた「SPOTTO」は一体どんなアプリなのでしょうか?
出典:SPOTTO
出典:SPOTTO
就活って地方の学生だと説明会や面接の度に上京しなきゃなりませんでしたし…。
Web上で就活を完結できるようなプラットフォームはまだ少なく、Web説明会やWeb面接に対応する企業でさえもごくわずかでした。
なので企業毎にログイン方法などが異なり、学生にとっては色々と面倒な部分が多かったと思うんです。
しかし、SPOTTOならリアルでの採用活動が不要となり、安価なコストで採用をオンライン完結できるようにます。
SPOTTOを活用すれば、説明会から面接〜内定までのフローが一つのアプリケーション内で一元管理できるということですね!
「オンライン就活」をもっと世に広めたかった。
そこで、転職・就活をされる方々への手助けをしたいと思い、オンラインで就活が完結する「SPOTTO」を活用したいと考えたんです。
今はどのくらいの企業が参画されてるんでしょうか?
素早くサービスをリリースできることがノーコードの魅力
当時は「1秒でも早く就活生を手助けしたい」と思っていたので、何よりも開発のスピードを重要視していたんです。
元々企業と働き手を繋ぐマッチングプラットフォームの雛形を作っておったんじゃが、浅尾氏と出会った後はすぐにオンライン就活アプリの構想を練って開発へ着手したぞい。
そこで、構想していたものがある程度カタチになって、浅尾氏が買収したというわけじゃ。
普通は開発にものすごくコストがかかっちゃうし、すぐに着手していくのは難しいと思いますが、そういったスピード感もノーコードならではなのでしょうか?
開発の工数や費用面もかなり節約できるからの、ノーコードは時間の短縮やコストの削減に繋がるんじゃぞい。
ノーコードこそプログラマーの“クリエイティビティ”を引き出す
もちろん工数を削減できるという面では開発が楽になるけどのう、その分クリエイティビティを必要とする部分に頭のリソースを投下できるようになるんじゃ。
しかしじゃ、ノーコードなら文字通り「コードが不要」やからの、「ロジック」だけに注力すればよくなるんじゃぞい。
しかし、ノーコードならコードの手書きによるエラーの懸念が無くなる。
すなわち、アプリを開発している間はずっとクリエイティビティが必要な部分にフォーカスしていけるというわけじゃ。
たった3日でフレームワークが作れる世界
しかし、ノーコードアプリのクオリティはどうなんでしょう?
落ちたりしないんですか?
実際に完成したアプリを見てみると、ノーコードだと気づかないくらいのクオリティだったんですよ。
ノーコードならユーザーの意見をすぐに取り入れて改善できる
そこで、要望頂いた修正を1日もかからないくらいのスピードで対応していったんです。
ですが、修正を繰り返している内にどんどんサービスが改善されていきましたね。
まるでデザインツールを触ってるみたい…。
アプリに関して何か要望があった際、可能な限り一件一件のリクエストに対しすぐに実装できるようにしました。
それもすごい!
羽と胴体だけを先に作って飛ばしながら、中の客室を作っていくみたいな感覚じゃ。
A/Bテストもすぐにできるし、意見を言ってくれた人にすぐに使ってもらえるからの。
普通の開発では見られない開発方法がノーコードならできるんじゃ。
さらに、一つの機能を公開してまたクローズするのに「8時間」の時間を要することもありました。
その分、ノーコードならスピーディーに世の中に出せますよね。
着想から実装までのスピードが速くなれば、アイデアもどんどん集まるようになるからの。
アイデアを即カタチにする「ノーコードハッカソン」も開催
Twitter上で「#ノーコードハッカソン」と共にアイデアを投稿してもらい、投稿されたアイデアを基にそれをノーコードでアプリにしていくというものじゃ。
僕もハッカソンの経験はありますが、アイデアを出して見た目の部分を構想するだけでしたので…。
アイデアソンは、約100個ほどのアイデアが集まり、先週、かなり盛り上がったぞ。
詳細はこちらから確認してくれ。
この記事の公開が早ければ、まだ参加できるはずじゃ。
ノーコードの将来性について
今ノーコードが注目されているのは「黎明期」だからなんじゃが、これからはもっと当たり前になっていくぞい。
では、今後「コードを書く」というプロセスはもう消えていくのでしょうか…?
というのも、本質的には開発がノーコードだろうと通常のコードだろうと関係なく、ぶっちゃけどっちでも良いんじゃよ。
どういうことなんでしょう?
構想したプロダクトを早く実行できる「スピード感」が何より重要で、それを踏まえた上でノーコードだと速くできるってだけなんじゃよ。
各プラットフォームの特徴はそれぞれ違うじゃろうから、ノーコードにこだわらず「どの手法が仮説に対して最も早くアプローチできるか」にフォーカスして選定しておるぞい。
「こういうサービスがあったらいいな」をどれだけ早くカタチにできるかが何よりも重要やからの。
さいごに:SPOTTOの今後について
僕もバイトでお金を貯めながら、泊まり込みで東京へ就職活動をしていた過去がありますが、もうそういう時代はもう終わると思っています。
そうすれば、地方の学生でもチャレンジする人が増えるし、企業側も地方の優秀な人材にアプローチできるようになると思います。
参加者が増えんと、ノーコードのマーケットも拡大していかんからのう。
引き続きノーコードハッカソンやイベントもどんどん開催していくぞい。
SPOTTOで就職活動や採用活動を“オンライン完結”させよう!
株式会社For A-careerと株式会社PicUAppが手掛けるオンライン就活プラットフォームのSPOTTOは、企業説明会から面接、内定までを全てオンライン上で完結できる全く新しいスタイルのアプリケーションです。
こういった悩みも、全部SPOTTOを使えば解決できるでしょう。従来の就職活動、採用活動のプロセスを一新し、全部一つのアプリで完結させられます。
今就職や採用に関する活動でお悩みの方は、是非SPOTTOに登録して使ってみてください!
浅尾さん(@ASAON4)
株式会社For A-career 代表取締役
店舗などの空きスペースを、広告枠として誰でも売買できるWEBプラットフォーム「HALTO(ハルト)」を展開している。
また、SPOTTOの買収劇では国内だけでなく、海外からも注目を集める。