28歳“完全未経験”から独学でスタートアップを支えるリードデザイナーへ転身!実体験から学ぶ「評価されるデザイナー」になるコツとは|あゆみさん突撃インタビューvol.11

28歳“完全未経験”から独学でスタートアップを支えるリードデザイナーへ転身!実体験から学ぶ「評価されるデザイナー」になるコツとは|あゆみさん突撃インタビューvol.11

こんにちは!東京フリーランスのショーヘーです。

今回は、“完全未経験”から1年でスタートアップを支えるリードデザイナーへと転身されたあゆみさんに、東京フリーランスで突撃取材してきました!

Webディレクターの仕事の過程でいろんなデザイナーさんにお会いしてきましたが、僕の知る限りあゆみさんほどのスピードでキャリアアップした人はいません。

28歳・完全未経験の状態からたった1年の独学で、CAMPFIREが運営する新サービスのデザインを担当更にデザイナードラフトでは希望額より100万以上高いオファーが複数届く…!

信じられない成長速度ですよね。

そんなあゆみさんに、「完全未経験からどのようにデザイナーになったのか」について根掘り葉掘り聞いてきました👍

未経験からデザイナーを目指したい…!

デザイナーとして転職を成功させたい…。

アラサーからでもデザイナーになれるかな…。

と考えている方は、絶対に勇気をもらえるはずです。ぜひ最後まで読み進めてみてください!

あゆみさん
【インタビュアープロフィール】
あゆみ(@ayumiueda_)
2018年4月まで3年ほどフィリピンでマーケティングや営業を経験。その後、語学学校のインターン中に留学に来たデザイナーの影響を受けてWebデザイナーに転身することを決意。2018年9月からデザインの学習をスタートし、2019年10月現在、デザイナーとして @CAMPFIREjpで働く。

ショーヘー
【インタビュアープロフィール】
東京フリーランスCMO。立命法→大手で営業職→未経験からエンジニアに転職→フリーランス→合同会社東京フリーランスを立ち上げ。Webマーケティングとプログラミングが好き。フリーランス支援を通して楽しく仕事できる人を応援しています。

あゆみさんはなぜ未経験からデザイナーを目指したのか

ショーヘー
あゆみさん今日はよろしくお願いします!
あゆみさん
ショーヘーさんお久しぶりです。よろしくお願いします!
ショーヘー
去年の夏にお会いした時はまだ英語学校のインターンされてたのに、すごい成長スピードですね! 
ショーヘー
お会いしたあと、デザインの勉強を始められたのはTwitterで見かけて知ってたんです。
こんなこと言うと失礼ですが、いまプログラマーやデザイナーって流行っていて、ファッション感覚で目指す人も多いじゃないですか。
だから「デザイナー目指すことにしたんだなー」くらいにしか思ってなくて。
あゆみさん
(笑)
仰ってることも分かりますw
ショーヘー
ただ、あゆみさんが書かれてた独学・未経験でスタートアップの1人目デザイナーになった、5ヶ月間の記のnoteを読んだ時に「あ、違う‼️この人はめちゃくちゃすごい‼️」と思って。それですぐ連絡しました。
今日はインタビュー半分、スカウト半分くらいの気持ちで来ています(笑)
あゆみさん
ありがとうございます。恐縮です☺️
ショーヘー
スカウトの話は一旦後にして、まずはインタビューからw
改めてご経歴から聞いていきたいんですが、あゆみさんはデザイナーになる前はどんなお仕事をされていたんですか?
あゆみさん
2019年の4月からデザイナーになりましたが、それまではデザインと全く関係のない仕事をずっとやってました。
あゆみさん
新卒で事務の仕事を3年間やった後は海外就職をして、フィリピンのマニラで2年間マーケティングや営業をやっていましたね。
ショーヘー
全くの別業界ですね(笑)
あゆみさん
そうですね。
その後はフィリピンのセブ島で英語学校のマーケティングをやりましたが、そこで初めてバナー制作やWebページのデザインをさせてもらったんです。

場所や時間に縛られず、色んな国で自由に働きたかった。

ショーヘー
なるほど🤔
あゆみさんがデザイナーを目指そうと思ったきっかけは何だったんです?
あゆみさん
色んな国を旅しながら働きたい」という想いが、デザイナーを目指す強いきっかけとなりました。
以前から、時間や場所に縛られることなく、様々な国へ移動しながら「自分の裁量で働きたい」という願望があったので、いつかはフリーランスになりたいなと思ってたんです。
あゆみさん
そこで、フリーランスとして色んな国を渡り歩きながら仕事をする方法を模索したところ、エンジニアやデザイナーが出てきたんですよね。
正直、最初はデザイナーの仕事内容もよく分からないし「私には無理だな」と感じたので、デザイナーじゃなくてエンジニアになろうと考えていました。
ショーヘー
そうですよね!去年お会いした時はProgateで勉強中って聞いた気がします。
そこから、何がきっかけでデザイナーに絞ることにしたんですか?
あゆみさん
「デザイナーを目指そう」という気持ちに変わったのは、とあるデザイナーさんとの出会いがきっかけでした。
当時はエンジニアになりたいと思いながらプログラミングを勉強してたんですが、たまたま英語学校に留学に来たデザイナーさんにデザインの魅力を聞いてからコロッと気持ちが変わっちゃって。

デザイナーの仕事は、私が思っていたものとは180度違っていた。

ショーヘー
へー!どんな話を聞いたんです?
あゆみさん
デザインは「センスの世界」ではなく、ロジカルな「課題解決」が本質だと教えてもらいました。
あゆみさん
というのも、私はデザイナーの仕事を“いかに見た目を綺麗に作れるか”が勝負のような「センスの世界」だと勘違いしていました。
だから、「私にはデザインのセンスなんかないし、一生無理な仕事だな」と思ってしまってたんです。
あゆみさん
でもデザインはセンス良くオシャレなものを作る仕事ではなく、課題を解決するために逆算でサービスを組み立てていく仕事だと教えてもらって。
デザインの仕事は「ロジカルな世界」だと知ってから急に「おもしろそう!やってみたい!」と思っちゃったんです。
ショーヘー
なるほどなーw
非デザイナーの僕が言うのもなんですが、デザイナーの仕事って実はコンサルみたいなものですよね。
実際、デザインを”作る”部分にさくリソースって全行程の最後の10%〜20%くらいじゃないですか。
サービスの目標を達成するための最適なアプローチを考えたり、サービスの世界観とユーザーの使いやすさのバランスを考えたり、そういう「調べて考えて頭を使う仕事」にリソースの80%を割いてますよね。
あゆみさん
そうなんですよ!
ただ単に指示どおりの綺麗なデザインを作って納品する仕事 = デザイナーだったら、デザイナーに魅力を感じていなかったと思います。
お客さんの課題を一緒に考えて向き合っていく仕事だと分かったからこそ面白みを感じたんです。
あゆみさん
なんかショーヘーさんのコメントの方が勉強になりますね(笑)
私が聞いてたいw
ショーヘー
いや、これnoteの中であゆみさんも書かれたじゃないですかw
この本質をとても大事にされてる方だと感じたからこそインタビューをお願いしましたし、ぜひ一緒に仕事したいと思ったんですよ!

デザイナーになる為にどんな方法で独学してきたの?

ショーヘー
ちなみにあゆみさんは基本的に独学でデザインを学んだんですよね。どうやって勉強されたんですか?
ぜひ具体的にどんな方法で勉強してこられたのか教えてほしいです!!

Cocoda!を使ってアウトプットを繰り返す日々

あゆみさん
私がずっと使っていたのが、Cocoda!と呼ばれるサービスですね。

出典:Cocoda!

あゆみさん
Cocoda!は「デザイナーになるためのパスポート」をテーマにしたUIデザイナーになる為の学習サービスです。
クライアントからのデザイン依頼を想定した「お題」が出されるのですが、そのお題に沿ってデザインをアウトプットしていくことで現場で通用するようなスキルを身につけていくことができます。
ショーヘー
Cocoda!はいいサービスですよね〜!最近デイトラWebアプリ版の開発をスタートしたんですが、実はCocoda!を目標に開発しています。
課題の分かり易さ・実践力・モチベーションを保つための設計、どれを取ってもすごいんですよね。
あゆみさん
そう!初心者がデザインの勉強を始めるなら最適だと思います!
運営のみなさんの雰囲気もすごく良くて、コミュニティも温かいんですよ。
「未経験からでも
デザイナーになりたい人たちを応援する」という開発者さんの気持ちがコミュニティにも浸透してるなぁと感じます。

出典:Cocoda!

ショーヘー
知らない方のために聞きたいんですが、あゆみさんはCocoda!をどんな風に使ってたんですか?
あゆみさん
1日1つ新しいデザインお題が出る「Daily Cocoda!」を使って、毎日課題をこなしてました。
あゆみさん
Daily Cocoda!では、「プロフィール画面」「20代前半の女性」「可愛い系」などのキーワードが出題されるので、それらのキーワードに沿ったデザインを作っていました。
こんなお題が毎日出される

 

お題に対して他の人がどんなデザインを作ったかも見ることができる
ショーヘー
これアプリUIデザインで使ってるツールまとめ。のnoteでも書かれてましたよね!この練習はめちゃくちゃ力つくよなーと見てて思いました。
ただ、完全初心者の状態でお題出されても「何から始めればいいの?」ってなると思うんですが、あゆみさんはどんな風にデザインを考えてたんですか?
あゆみさん
まずはコンセプトやターゲットを自分の中で落とし込み、似たような機能やアプリを参考にしながら材料を集めてました。
さっきお話した通り、その「調べて考える」工程に全体の80%のリソースをかけていましたね。
あゆみさん
私は本当に初心者だったので、ここにかなりの時間をかけて作っていましたが、その経験がデザイナーになってからも活きています。
私が独学・未経験からスタートアップの1人デザイナーとしてお仕事できたのも、Cocoda!で実践的な練習をしてたおかげだと思いますね。
あゆみさんがDaily Cocoda!の課題に沿って毎日更新されていたアプリのUIデザイン集
ショーヘー
すごいなー!!
Cocoda!やりたくなってきました(笑)

初心者ほどサービスや素材を使いこなしていくことが大事

ショーヘー
ちなみにあゆみさんはデザインにどのツール使われてます?
あゆみさん
私はSketchというデザインツールを使ってます。

出典:Sketch

あゆみさん
以前はPhotoshopなどを使いながらWebデザインをやってましたが、Cocoda!をやり始めた頃からSketchに切り替えました。
もうSketchが楽過ぎて、他のツールが使えなくなっちゃうくらい(笑)
補足情報

Sketchとは、ライセンスの安さ・シンプルな操作感・フリーUIkitの充実・共有のしやすさなどが特徴で、2010年の登場以降、海外のデザイナーを中心に爆発的な人気となったデザインツールです。

少し古いですがGoodPatchのUIデザイナーさんが書かれたSketchのメリット記事が分かりやすいです↓
Sketch 3を使う3つの理由と10の魅力

ちなみに2019年11月現在では、Adobe社のXDやFigmaが次世代スタンダードになりつつあるので、これからデザイン始める方はこっちを使うといいと思います。

あゆみさん
あと、全てを自作するんじゃなくて、外部のサービスもよく利用していました。例えばアイコンはICOOON MONOFLAT ICONといったようなサイトから素材をダウンロードして使っていましたし、Sketch APP SOURCESというSketch用のUIキットがダウンロードできるサイトから素材をダウンロードして使っていました。
Sketch用のUIKitがダウンロードできる『Sketch APP SOURCES』
例として『ecommerce』と検索すると40個のフリーデザイン素材がヒットした
あゆみさん
最初は既存の素材を入れ込むことで、自分のデザインに何が必要なのかを知れるので、初心者の方は外部サービスや素材をどんどんと使っていけば良いと思います。
あゆみさんがUIデザインで使っているツール・サービス一覧はこちら!
アプリUIデザインで使ってるツールまとめ。|あゆみ|note

あゆみさんはどうやってデザイナーとして転職できたの?

最初の仕事はTwitterがきっかけだった

ショーヘー
ありがとうございます!あゆみさんの独学の道筋、すごく参考になりました!!
そうやってスキルアップされたのち、2019年の4月から、晴れてスタートアップの1人目デザイナーとして転職されてますよね。
その会社にはどんな流れで入社されたんですか?
あゆみさん
はい、入社のきっかけになったのはTwitterでした。
あゆみさん
当時、Daily Cocoda!で作ったデザインを毎日Twitterに投稿してアウトプットしていたんですが、私の投稿を見た企業の方や個人の方からお声がけ頂けるようになりました。
あゆみさん
そんなお誘いの中の一つで、あるコミュニティ内でボランティアとしてデザインの仕事をお手伝いさせてもらったんです。
コミュニティのSlackでやりとりしながらオンラインでお仕事してたんですが、ある日そのコミュニティにいた社長さんから「うちの会社に来ませんか?」とメッセージを頂いて、そのまま就職することになったんです。

作ったものをアウトプットすることの大事さ

ショーヘー
ボランティアでの活動が仕事に繋がったんですね!
あゆみさん
いま振り返るとそうですね。
当時は全くの初心者で経験もなかったので、お金をもらいながらデザインをやる自信はありませんでした。
なので、まずはボランティアでもいいから「依頼を受けて、デザインを作る」という実際の仕事内容を経験したいと考えたんです。
あゆみさん
ボランティアが実際のお仕事に繋がったので、結果的にとても良い形になりましたね(笑
ショーヘー
これ言うと怒られるかもしれませんが、「まずはボランティアでも」っていうGiver精神って大事だと思うんですよね。まず自分の技術や作品を見てもらう機会を作らないことにはチャンスも回ってきませんからね。
いまのお話を聞いて、僕もフリーランス始めたての頃は開業した友人のホームページを無料で作ったりしてたなーって思い出しました(笑)
ショーヘー
あと大事なのはDaily Cocoda!で制作物を作って、毎日Twitterでアウトプットしていたって部分ですよね。これがすべての起点になってますもんね。
あゆみさん
そうですね!最近だと、周りでもTwitter経由で仕事を獲得している人も多いので、作ったものをアウトプットすることは大事だなと思いました。
ショーヘー
デザインって誰にでも分かりやすい形でアウトプットできるのがいいですよね!
プログラマーがソースコードのキャプチャ撮ってTwitterに投稿しても何のおもしろみもないですからね(笑)
「一般層にアピールがしやすい」ってデザインならではの強みなので、活かさない手はないと思います。

勢いよく転職するのは良いが、後悔した部分も…。

ショーヘー
それにしても、学習のアウトプットがそのまま転職にも繋がって最高の滑り出しですね!
あゆみさん
う〜ん、スカウト頂けたのは大変ありがたいことなんですが、もう少し色んな会社を見てから決めても良かったのかなって思う部分はありますね。
ショーヘー
ほうほう。具体的にはどんな部分でそう感じたんですか?
あゆみさん
デザインの独学はしていたものの、デザイン業界やデザイナーの働き方については無知の状態で入社してしまったんです。
私が入社した会社は、社員5人規模のシードステージの事業会社だったので、一般的には強引すぎるプロジェクトの進め方も「これが普通なのかな」と思ってしまったり、1人目デザイナーゆえにデザインについて壁打ちがしにくかったり、スタートアップ特有の様々なトラブルに時間を取られて、デザインのスキルアップに割く時間が減ってしまったりしてました。
あゆみさん
自分の就職先って結構大事な決断じゃないですか。超スタートアップで、1人でやるしかない環境だからこそ伸びた力もあるんですけど、私は「デザイナーとして経験を積んでスキルを伸ばしたい」という目的を持っていたので、もっと色んな会社を幅広く見て決めても良かったなと思いました。
ショーヘー
なるほどなー🤔
勉強と並行して、業界のことや目的に合いそうな企業について調べておくのも大事ですよね。
あゆみさん
ですね。でも全然後悔はしてないんですけどね(笑)
むしろそういうドタバタな日々も含めて楽しかったです!

実際にデザイナーになってどんな仕事をしていたの?

ショーヘー
ぜひ業務内容についてもお聞きしたいんですけど、その会社では具体的にどんなお仕事をされてたんですか?
あゆみさん
先ほどお話した通りシードステージの事業会社で、0から1を作るようなフェーズだったので、必要なことはなんでもやりましたね(笑)
あゆみさん
例えば、サービスサイトのUI設計やデザイン、LPや名刺、ロゴのデザインなど、デザイン関連の業務はすべて担当してました
ショーヘー
その自己解決力すごいよなぁ!
でも、未経験で1人目デザイナーだと他に聞ける人もいないと思うんですが、例えば当時「LP作って!」と言われたらどうやってデザインを考えてたんですか?
あゆみさん
まずはサービスのビジネスモデルをしっかり理解し、社長の考えるビジョンやイメージをヒアリングしながら、自分のイメージとの擦り合わせを念入りに行ってました。
あゆみさん
そして、どう表現すれば魅力に感じてもらえて、伝えたいことを伝えられるのかって部分を必死に考え、社長と相談しながら試行錯誤していましたね。
ショーヘー
サービスのコンセプトやコアバリューを正確に把握してからデザインすることを大事にされてたってことはあゆみさんのnoteからも伝わりました!
あゆみさん
ありがとうございます。
あと、競合サービスがどんなやり方をしてるのかも研究しながらデザインしてましたね。
あゆみさん
初めてのことだらけでしたけど、デザインの仕事は何でも楽しくやっていましたよ。
私はデザインの勉強やスキルを磨くプロセス自体が楽しいと感じてましたし、チームでディスカッションをしながら一つのものを作っていくのも、すごく楽しみながらやってました!

デザインは答えが一つではないからこそ楽しくもあり苦しくもある

ショーヘー
いいなー!じゃあ逆も聞きたいんですが、未経験からスタートアップでデザイナーをしてみて苦労したことを教えてもらえますか?

「正解が分からない」というデザインの難しさ

あゆみさん
デザイン領域において何でも自分の裁量でチャレンジできる点は楽しみでもあり、難しさでもありました。そのぶん責任がありますからね。
あゆみさん
仕事を進めていると、何が正解なのかわからない局面もたくさん出てくるんです。
社内で議論を交わす中で意見が分かれてしまったり、落とし所が分からなくなったりすることもあって…。
あゆみさん
そんな中でも、絶対にデザインを進めないといけないってことがツライと感じる時もありました。
ショーヘー
確かに、デザインは数学みたいに絶対的な答えがあるわけじゃないですもんね。
そんな中でも自信を持って答えを出さないといけない。
だからこそ、未経験から1つのサービスのデザイン全てを担当されたあゆみさんはすごいなと思います。
あゆみさん
ありがとうございます(笑)
そのへんの考え方も、この半年でだいぶ大胆になりました。考えすぎる前に一回世に出してみて、ユーザーの反応を見ながらPDCAを回すのも大事だなって。
やっぱりユーザーの声を聞いてみないと本当の正解はわからないですからね。
ショーヘー
 (あゆみさん、ほんと東フリで働いてくれないかなw)

とにかくユーザー目線でデザインを作りたかった…。

あゆみさん
あと、マネタイズ(収益化)を重視する運営陣と、ユーザ目線で考えるデザイナーの考え方にズレが生じて難しいと思うこともありました。
ショーヘー
あー!それnoteにも書かれてましたね。
あゆみさん
サービスを存続させるためにマネタイズが大事ってことは分かるんですが、ユーザー目線で考えたときに「それじゃそもそも使ってもらえない」と思うこともあったりして。
そういう時は社長と意見を交わしながら進めてたんですけど、変えられないこともあって歯がゆかったなぁ…。
あゆみさん
正直に言ってしまうと、1社目のスタートアップを辞める直前は社長とぶつかることも多かったんです。
色んな重圧があってのことだと思うんですが、社長がマネタイズを重視するあまり事業や組織に対する思いが感じられなくなっていって、社内のエンジニアも全員辞めてしまうという事があり…。当時は私が最後のメンバーでした。

ユーザー目線で責任を持ってデザインを担当してきたつもりだったし、初めの頃は社長とも二人三脚で仕事していた感覚だったので、そのときは寂しかったですね。

ショーヘー
自戒としてめちゃくちゃ刺さりました…!他人事じゃないなぁ。

東フリも正直マネタイズに振り切ろうと思えばもっと効率的にマネタイズできるんですよ。サロンだけでも3000人以上いますしね。
実際「もったいない!もっとこうすれば稼げるのに!」と外部の企業さんからアドバイス頂くこともあります。
でも、それやっちゃうと理念に反するんですよ。

ショーヘー
サービスを存続させるために収益化は考えなきゃいけないんですけど、自分たちの理念に反することをしちゃったら何のためにこの事業を始めたのか分からない。
だから「何のためにサービスを運営してるのか」は忘れないようにしようと常々思ってます。
あゆみさん
そうそう!それなんです!
ショーヘー
ビジネス的には不器用なのかもしれないけど、最終的には僕らの方がいい結果に結びつく気もしますしねw
そう信じて頑張りましょう!

現在はCAMPFIREが運営する新サービスのデザインを担当

ショーヘー
それから新しい会社に転職されたとnoteで読んだんですが、現在はどこでどんなお仕事をされてるんですか?
あゆみさん
今はクラウドファンディングのプラットフォームを運営しているCAMPFIREという会社へ入社して、CAMPFIRE Ownersという「融資型クラウドファンディング」サービスのデザイナーをしています。

ショーヘー
CAMPFIREが運営する新サービスのデザイン担当ってことですよね?すごーー❗️
CAMPFIRE Ownersでもデザインの全権はあゆみさんに一任されてるんですか?
あゆみさん
そうですね。ありがたいことに任せて頂くことになりました。
Web以外にも、広告のデザインなども担当していきます。

出典:CAMPFIRE Owners

あゆみさん
始まったばかりのサービスなので、まだまだ改善できるところがたくさんあって、今後がすごく楽しみです!

自発的に何でもやる姿勢が強みになった

ショーヘー
独学開始から1年でそれだけ大きなお仕事を任せてもらえるって本当にすごいですよね!
そういえばこの間、デザイナードラフトで希望年収を100万も上回るオファーを複数もらった」「どの会社からも同じポイントを評価して頂いた」ってツイートされてたの見ましたよ!

ショーヘー
これ気になる方めちゃくちゃ多いと思うんですけど、共通してた評価ポイントってどこだったんですか?
あゆみさん
「自発的に何でもやれるところ」を各企業さんからお褒め頂きました。
あゆみさん
前職ではスタートアップの1人目デザイナーとしてサービスに必要なものは何でも作りました。やったことがなかったロゴデザインや名刺デザイン、営業資料のデザインまで。
必要だったから自分で勉強して作っていったんですが、その「少ない組織の中で自発的に何でもやっていた」という部分を評価してくれたんです。
ショーヘー
やっぱりw
先ほど「もう少し他の企業も見てから決めればよかった」って仰ってましたけど、あゆみさんの強みは圧倒的な自己解決力だと思ったので、僕は今の道を選ばれてよかったんじゃないかと思いますw
あゆみさん
そうですね(笑)常に自分で考えながら働けたのは、とても良い経験だったなと思います。
あと、私は「裁量をもらってやり方から考える」ような仕事のほうが向いているとわかったのも収穫でした。
新しく入ったCAMPFIREでもそんな働き方をしていきたいなと思っています。

今後はデザイナーとして成長しながら色んな国へ行きたい。

ショーヘー
あと、あゆみさんの今後の目標も聞いてもいいですか?
あゆみさん
今はやっぱり「デザイナーとして成長していきたい」という欲が強いし、デザインをやってる時が一番楽しいので、とにかく経験を積んで実績作りながらデザイナーとしてのスキルを高めたいです。
あゆみさん
その上で、デザイナーになる前から考えてた「色んな国へ行きながら、時間や場所に縛られず、自由に仕事していきたい」という夢も叶えたいです。
あゆみさん
生きてる間に色んな場所を訪れたいという想いがあって、観光というよりも、実際に住んでみながら各国の人柄や文化を感じていきたいんです。
ショーヘー
いいですね!
デザインでもプログラミングでも、何か一つあるとそれが共通言語になってくれるからいいですよね。
タイはデザインの国なのでオススメですよ(笑)
あゆみさん
ありがとうございます。タイいいですねw
定期的に色んな国に住みながら、デザイナーとしてのスキルも高めていくというライフスタイルが理想ですね!
ショーヘー
あゆみさんは英語も話せるから、デザインと英語を掛け合わせれば海外でもめちゃくちゃ活躍できそうですよね。
そういえば、この前もカフェでアメリカ人に話しかけられて「デザインのお手伝いをすることになった」って書かれてましたよね!

あゆみさん
ビックリしたんですけど、成り行きでそうなりました(笑)
日本に留まらず、色んな国で様々な考え方を持った人たちと働くのが楽しいなと思うので、それも実現させたいですね。

さいごに:誰でもデザイナーになれる時代

ショーヘー
最後に、これからデザイナーを目指す方たちに向けて一言お願いできますか?
あゆみさん
これはどんな分野でも同じですが、とにかく色んな場所へ行って、色んな人に会うことが重要なんじゃないかと思います。
あゆみさん
最近は、デザイナーになりたい人を支援するようなコミュニティやツール、プラットフォームがどんどんと増えてきています。
だから、デザイナーになる為の環境ってすごく整ってきてるし、なろうと思えば誰でもなれる時代だと思うんですよ。
あゆみさん
正直、私も去年まで「自分がデザイナーになれる」なんて、全く思っていませんでした。
私自身アラサーからのスタートで特別なデザインセンスがあるわけでもありませんでしたが、それでもデザイナーになれたので、これから目指すって人は是非頑張って欲しいですね!
ショーヘー
あゆみさん、本日はありがとうございました!
未経験からデザイナーを目指すならCocoda!がおすすめ!

あゆみさんも転職前に活用していたCocoda!は、実際のクライアントからの依頼を想定したお題をもとに、より実践的なデザインスキルを学べます!

未経験でこれからデザイナーを目指すような方は、是非Cocoda!を利用してみてください!

▶︎Cocoda!の公式サイトはこちら!

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