- Webマーケティング
- 2021.07.25
こんにちは!元エンジニアの高橋ユミエ(@nikoniko_writer)です。
わたしは現在、フリーランスライターとして活動していますが、
「自分のスキルに合った案件を獲得するのが難しい」
「クライアントに単価交渉したら、案件が終了するのでは…」
と、営業に苦手意識を思っています。自分のスキルを活かしたいのに、どうやって営業したらよいのかわからず、悩まれている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、わたしと同じように営業に苦手意識を持つ、
- フリーランスの方
- これからフリーランスとして活動したいと考えている方
に、フリーランスエージェントを活用する「メリット」や「選び方」、「代表的な企業」を紹介します!
苦手な営業も、フリーランスエージェントを利用すれば、効率よく・安定的に案件を獲得できるようになるかもしれませんよ!
フリーランスエージェントとは「営業・面談・契約などのサポートをしてくれるサービスや企業」のこと
フリーランスエージェントとは、その名のとおり「フリーランスの代理人・仲介業者」になってくれる、サービスや企業のことです。
具体的にどんなサービスを受けられるかというと、
- フリーランスの方の代わりに、案件を獲得する営業サポート
- スキルや要望のヒアリングをし、マッチングする案件を提供
- クライアントとの面談の準備や面談同席でサポート
- 案件開始後の相談
- セミナー開催や会計士などのアドバイス
など、フリーランスの方の営業・面談・契約などをサポートしてくれます。※フリーランスエージェントによって、受けられるサポートは異なります
フリーランスエージェントが提供する案件は、エンジニア・人事・広報・編集などと幅広いですが、
- ITエンジニア
- Webデザイナー
- ITコンサル
などといった、IT系の案件を対象としている事が多いです。
企業への常駐案件が多めですが、以下のように働き方が柔軟な案件もあります。
- 週2~3日勤務
- 就業時間がフレキシブル
- リモートワーク可
そのためフリーランスエージェントは、副業をされている方にも利用されています。
フリーランスエージェントへの登録や案件の紹介が無料であるしくみ
フリーランスエージェントは、「営業・面談・契約」など幅広い業務を代行してくれます。でも、「これだけやってもらうのだから、きっとお金がかかるんだろうな…」と思いますよね。
しかし、フリーランスエージェントへの「登録」や「案件の紹介」は無料なんです。なぜ無料であるのか、以下にそのしくみを紹介します。
- フリーランスエージェントはクライアントから案件を獲得します
- 案件の単価の中から、フリーランスを紹介する手数料(中間マージン)を引きます
- 「案件の単価ー手数料」を契約したフリーランスへの報酬とします
フリーランスエージェントは、クライアントが提示する単価から手数料を受け取り、主な収益源としています。そのため、利用者であるフリーランスは、登録・案件紹介を無料で受けられるのです。※+αのサービスを受ける場合は、別途料金がかかる場合もあります
案件によっては、クライアントから直接受注するのではなく、いくつもの仲介業者を挟む場合もあります。間に入る仲介業者が少ないほど手数料は安くなるため、フリーランスの方が受け取る報酬額は多くなります。
フリーランスエージェントを利用する3つのメリット
それでは、フリーランスエージェントを利用すると、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのメリットについて解説していきます!
メリット1: 営業が苦手な人でも新規案件の開拓や継続的な案件獲得ができる
どんなに高いスキルを持ったフリーランスの方でも、営業が苦手であれば、案件を獲得することは難しいですよね。フリーランスエージェントを利用すると、個人では営業をかけづらい大手企業へも営業してくれるので、幅広く新規案件を開拓できるメリットがあります。
さらに、契約終了となりそうな案件が出てきた場合も、次の案件の準備をしてくれます。継続的に案件を獲得できる安心感があるので、仕事に集中しやすくなるのです。
メリット2: 単価交渉もしてくれるので、安すぎる案件で消耗しにくい
フリーランスエージェントは案件紹介だけでなく、クライアントとの単価交渉も代行してくれます。
個人でクライアントに営業をしていると、単価交渉に悩まされることもしばしば。「単価を上げてもらいたいけど、案件が終了になったらどうしよう…」と考えてしまい、なかなか交渉できない方もいるのではないでしょうか。
フリーランスエージェントは、クライアントとフリーランスの中立的な立場にいます。希望する単価への交渉もスムーズに進められるため、安すぎる案件で心や体を消耗しにくいメリットがあるのです。
メリット3: 案件開始後もサポートをしてくれるところもある
案件開始後も、フリーランスエージェントが定期的にサポートしてくれる場合もあります。
「労働条件の交渉」だけでなく、「キャリアアップのためにどのような働き方をしていけばよいか」「確定申告の方法を知りたい」などの相談もできるところもあるのです。フリーランスエージェントは、フリーランスとして歩んでいくためのコンサルタントのような役割も担っています。
フリーランスエージェントを利用する3つのデメリット
フリーランスエージェントには、デメリットと感じるところもあります。しかし考え方によっては、必ずしもデメリットになるとは限りません。3つのデメリットに加え、メリットにもなる考え方や、対策についても紹介します!
デメリット1: 案件の単価から手数料が引かれた分が手取りの報酬になる
フリーランスの方が受け取る報酬は、「案件の単価ー紹介手数料」となります。そのため、個人で営業して案件を獲得した場合よりも、受け取れる報酬が減ってしまうことがデメリットと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし個人で案件を継続的に獲得する手間がなくなることを考えると、必ずしもデメリットであるとは限らないのです。
デメリット2: エージェントのスキルによって希望する案件を獲得できないこともある
担当するエージェントのスキルは、人によって異なります。経験豊富なエージェントが担当者になるとは限らないので、希望する案件を獲得できない場合もあるかもしれません。
ミスマッチを防ぐためにも、複数のフリーランスエージェントへ登録しておくこともおすすめです。さまざまなエージェントとやりとりを進めていく中で、自分が満足できるエージェントを見つけてみましょう。
デメリット3: 常駐案件が多く、リモート案件が少なめ
フリーランスエージェントが抱えている案件は、クライアント先での常駐案件が多く、リモート案件が少なめの傾向があります。そのため、自宅やカフェなどで仕事をしたいと考えている方は、案件獲得が難しく感じるかもしれません。
しかしリモート案件がまったくないわけではないので、エージェントには事前に、リモート案件を希望することを伝えておきましょう。
自分に合ったフリーランスエージェントを選択するときの5つのポイント
フリーランスエージェントを選択するときには、抑えておきたいポイントが5つあります。一つずつ簡潔に説明していきますので、参考にしてください!
ポイント1: 自分のスキルとマッチした案件が多いところを選ぶ
フリーランスエージェントによって、得意な案件のジャンルがそれぞれ異なります。そのため、自分のスキルを活かせるジャンルの案件が多いところを選ぶのがポイントです。
IT系の案件と言っても、プログラマー・システムエンジニア・ITコンサル・UI/UXデザイナー ・SEOディレクターなど、多くのジャンルに分けられます。どのジャンルの案件紹介を得意としているのか、事前にチェックしておきましょう。自分の希望する案件を、より獲得しやすくなります。
ポイント2: クライアントから直接受注している案件が多いところを選ぶ
クライアントとフリーランスエージェントの間に仲介業者が少ないほど、手数料も少なくなります。手数料が少ないということは、フリーランスの方が受け取れる報酬も多くなるということです。
そのため、クライアントから直接受注している案件を選べば、必然的に報酬は多くなります。少しでも多くの報酬を得るために、クライアントから直接受注している案件が多いところを選ぶのがポイントです。
ポイント3: 手数料の割合を確認し、低いところを選ぶ
クライアントから直接受注している案件が多いところでも、手数料の割合が高い場合は、報酬が減ってしまいます。そのため、なるべく手数料の割合が低いところを選ぶのがポイントです。
しかし手数料の割合を公開しているところの方が、少ないのが現状…。代表的なフリーランスエージェントでは、Pe-BANK(8~12%)やMidworks(10~15%)が公開しています。
このように、手数料の割合を公開しているところから選んでみましょう。単価の高い案件が多いところは、手数料の割合が低い可能性があるので、手数料の割合が非公開であっても選んでみるのもおすすめです。
ポイント4: 準委任契約書の内容に瑕疵担保がないところを選ぶ
クライアントと結ぶ業務委託契約の区分には、「請負契約」と「準委任契約」があるのですが、それぞれ負う責任が異なります。
請負契約は、クライアントが要求した仕事を完成させる責任を負います。完成しなかったり、要求を満たすものができなかったりすれば、報酬を得られないのです。さらに不具合がある場合は、無償で修正する瑕疵担保責任もあります。
一方、準委任契約には仕事の完成義務はなく、契約した期間に業務を遂行する責任があります。期間内に業務を遂行していれば、完成しなかった場合でも報酬を得られるのです。
当然、準委任契約は瑕疵担保責任も問われないのですが、中には準委任契約に瑕疵担保責任を含めているフリーランスエージェントもあるようなので、注意しましょう。
ポイント5: 支払いサイトが短いところを選ぶ
支払いサイトとは、業務の締め日から報酬が支払われるまでの期間のことです。月末締めで、翌月末に報酬が支払われる場合、支払いサイトは30日になります。
支払いサイトが短いほど、資金力のある優良な企業である場合が多く、すぐに収入を得られるメリットもあります。短いところで15日、長いところで60日以上と開きがあるので、30日以内のなるべく短いところを選ぶようにしましょう。
代表的なフリーランスエージェント3社を口コミも参考に比較!
それでは最後に、代表的なフリーランスエージェント3社をご紹介します。利用された方のTwitterやブログの口コミも合わせて紹介しますので、あなたに合ったところを見つけるヒントになればと思います!
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、ITエンジニア向けの案件を提案しています。業界知名度No1で、案件数7,000件以上と、業界最大級の規模です。
以下に、レバテックフリーランスの特徴をまとめてます!
- 直案件だから高単価案件を紹介してもらえる
- 平均年収862万円、78,000人が利用
- 全国の主要な都市を拠点としている
- 頻繁な営業で企業を詳細に把握しているので、提案力が高い
- 案件開始後も相談でき、クライアントへの交渉もスムーズ
- 契約書の作成も、お手伝いしてくれる
案件の多さと、直接契約による単価の高さ、提案力が特徴です。以下が案件の実例となっています。
サポートも手厚いので、これからフリーランスとして活動していかれる方におすすめです。
しかし、在宅・リモート案件が少なく、直接企業に常駐する案件が多いため、リモートワーク希望者にとって難点と言えます。
Twitterやブログには、
「即戦力が求められる案件が多い」
「中には未経験OKの案件もある」
「月収70万円以上の案件が多い」
「企業からのスカウトもある」
など、案件の多さや単価の高さを評価している方が多くみられました!
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すげえ。PHP 案件で検索したらレバテックフリーランスで大体月70万円の案件ばっかや。
すげえな。夢ある。
— Mono@筋トレ大好きエンジニア (@maegya527) October 16, 2019
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ITProパートナーズ
ITProパートナーズは、IT起業家やフリーランスの自立支援を行うことを目的とした、フリーランスエージェントです。案件数も、2020年2月時点で約1,800件の規模です。
ITProパートナーズの特徴は、以下のとおりです。
- 週2~3日からの案件が多数ある
- リモート案件や就業時間もフレキシブルな案件が多い
- 仲介会社を挟まずにクライアントと直接契約のため、高単価。
- スタートアップ・ベンチャー企業の案件が多い
レバテックフリーランスと同様に、IT系の案件を紹介する企業ですが、多様な働き方ができる案件が多い印象です。週2~3日勤務の案件やリモート案件が多いため、副業や在宅ワークを考えている方は利用しやすいかもしれません。
以下が案件の実例です。
一方、案件の多くはハイレベルなスキルを必要とするものが多いようで、未経験の方の利用は厳しい可能性があります。
Twitterやブログでも、
「リモート案件を紹介してもらえる」
「週2~3日の案件が多いが単価が高い」
「案件がハイレベル」
などの意見が多く見られました!
- ベンチャーやスタートアップの案件数が多い
- リモートワークの案件が本当にあった
- 週2日にも関わらず単価は高くこれだけで安定した生活を送ることができました
- レベル感高いので、スキルに自信がない方は少しITプロパートナーズは合わないかなと思いました
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ITPROパートナーズにて、エージェントとの面談DONE。
物腰が柔らかい方で、とても話しやすかった!
自分の市場価値が客観的に知れるので、フリーランス目指しているなら話だけでも聞く価値アリですよ!#フリーランス #エンジニア— ウェブ系ウシジマくん@リモート専門エンジニア (@web_ushizima) March 8, 2018
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ワークシップエージェント
ワークシップエージェントはエンジニア案件だけでなく、広報・人事フリーランス、財務・ファイナンス、編集・ライター、プランナー・マーケッターなどの案件も紹介しているのが特徴です。主に、ハイクラスのスキルをもつフリーランス向けの案件を扱っています。
ワークシップエージェントの特徴は、以下のとおりです。
- 非エンジニア案件も扱っている
- 時給4000円以上の高収入案件のみ
- 週2や土日だけの案件もある
- 福利厚生が充実している
多くの企業がエンジニア向け案件を専門とするなか、幅広い分野の案件を扱っていることが最大の特徴です。
以下が、実際の案件の一例になります。
そのほかに、以下のように福利厚生が充実していることもポイント。独立を支援するためのサポートを受けられるのが魅力です。
- 会計ソフトの「freee」の無料提供
- 会計士、税理士、社労士、司法書士からアドバイス
- セミナーや勉強会を定期的に開催
ハイクラスの案件のみを扱っているため、利用するには書類審査に合格する必要があります。スキルに自信がある方は、挑戦してみましょう!
Twitterやブログでは、
「週2の案件・時給5,000円の案件を獲得できた」
「エージェントが真摯な姿勢だった」
など、案件だけでなくエージェントの評価も高いようです。
私自身が実際にWorkship Agentに登録して週2日の案件を取ることができました。32万円(税別)なので時給では5000円です。案件面接でもとてもきれいなオフィスで、CTOの方も好感が持てる企業でしたので、Workship Agentの案件の質は悪くないです。
「フリーランスエンジニア独立・成功ガイド」から引用
僕も実際使ってみて、エージェントさんの真摯な姿勢と営業が苦手な自分の代わりに調整などをしてくれる点は本当にありがたかったです。
フリーランスエージェントを利用して、自分のスキルを活かせる働き方を見つけよう
フリーランスエージェントを利用すると、営業を代行してくれることで、たくさんのメリットがあります。
- 営業が苦手な人でも新規案件の開拓や継続的な案件獲得ができる
- 単価交渉もしてくれるので、安すぎる案件で消耗しにくい
- 案件開始後もサポートをしてくれるところもある
多くの案件の中から、自分の条件にあったものを安定的に獲得し、フリーランスとしてキャリアアップを積んでいく方法の一つです。
登録や案件の紹介は無料なので、今回ご紹介したフリーランスエージェントにまずは登録してみてはいかがでしょうか!