- Webマーケティング
- 2021.07.25
オンラインスクール「デイトラ」では、Webデザイナーのスキルアップを目的とした「ウィークリーデザイン」という企画を行っています。
ウィークリーデザインとは?
毎週X上で出されるデザイン課題に沿ってバナーを作成し、Xで投稿するデイトラWebデザインコースの人気企画。デイトラを受講していなくても参加できる。
この記事では、過去のウィークリーデザインをもとに、デザインをブラッシュアップする方法を解説します。
Webデザインのスキルアップを目指している方や、プロによる添削が気になる方はぜひご覧ください。
今回ブラッシュアップするデザイン課題の内容
はじめに、今回ご紹介するウィークリーデザインのお題や概要などを確認しましょう。
お題 | ネットオーダーバナーデザイン |
概要 | 牛丼チェーン店「東古屋」のネットオーダーを訴求するバナー |
載せたい内容 | ・ネットオーダー限定で200円オフ ・期間限定「8/7〜8/31」 ・さらに公式LINE追加で選べるトッピング無料! |
ターゲット | 都内在住20〜30代 男性 |
配信先・掲載先 | ディスプレイ広告 |
サイズ | 300×250 |
ブラッシュアップ前と後の作品をチェック!
課題の内容をもとにウィークリーデザイン参加者が作成したデザインがこちらです。
・牛丼の写真が大きいため、商品の魅力が伝わる
・「選べる」の吹き出しを緑色にすることで「LINE追加」が色で伝わるようにしている
・背景の左側を暗くすることで視認性が上がっている
そして、ももさんがブラッシュアップしてできた作品がこちらです。
両者を比べて見ると、文言や使われている素材に大きな変化はないものの、印象がガラッと変わっていることがわかりますね。
現役デザイナーによるブラッシュアップのポイント7つ
ここからは、現役デザイナーのももさんがどの部分に注目してデザインをし直したのか、ブラッシュアップのポイントを解説します。
- 訴求イメージに合ったカラーリングにする
- イメージに合ったフォントを使う
- 視線誘導を意識して配置を調整する
- LINEの訴求を緑色で目立たせる
- 湯気を追加しておいしさを表現する
- 全体のバランスを見てサイズを調整する
- 安さを連想させる装飾を使う
1:訴求イメージに合ったカラーリングにする
バナーの色選びは、訴求内容のイメージに合わせることが大切です。
たとえば、「お得感」や「安さ」を強調する場合、赤色や黄色といったビビッドな色が適しています。
ビビッドな色は価格の安さやセールを連想させ、視覚的にも目立つため効果的です。
一方、「高級感」や「キャッシュバック」を伝えたい場合には、ゴールドを使用するとよいでしょう。
今回の場合は元々「200円OFF」の安さを訴求したい場面でゴールドを使用していましたが、赤色や黄色に変更した方が訴求内容に合い、ユーザーにより伝わりやすくなります。
2:イメージに合ったフォントを使う
フォントもデザイン全体の雰囲気を左右します。
ゴシック体は視認性が高く、シンプルでメッセージをダイレクトに伝えたいときに効果的です。
一方で、商品の「おいしさ」や「和風の印象」を伝えたい場合は、明朝体や筆文字を使用することで、よりイメージに沿った表現ができます。
印象的なフォントを部分的に使い、ユーザーに読ませたい文字はゴシックにするなど、2種類のフォントを使い分けるとバランスが良くなります。
今回であれば「牛丼 バナー」で検索して、いろいろなデザインから着想を得ると良いですよ!
3:視線誘導を意識して配置を調整する
要素の配置は、ユーザーの視線を自然に誘導するために重要です。
大事な要素は視線が最初に集まる左上に配置したいため、ブラッシュアップ後のバナーには「ネットオーダー限定200円OFF」という最も伝えたい内容を配置しています。
そのぶん、空いている右上のスペースを有効に活用し、ロゴを配置しました。
どこにどの要素を入れたら良いかを考える際は、視線誘導を意識してみてください。
4:LINEの訴求を緑色で目立たせる
元々のデザインでは「選べる」の吹き出しにLINEのイメージカラーである緑色を採用していました。
ブラッシュアップ後はさらにLINE要素を伝えるために、文字色を変更しています。
また、本来のLINEのイメージカラーよりも少し明るい色を使い、より目立つように工夫しました。
5:湯気を追加しておいしさを表現する
食品系のバナーにおいて、湯気のエフェクトを追加するのは「おいしさ」を視覚的に伝えるための有効な手段です。
湯気が加わることで温かみが伝わり、商品の鮮度やおいしさがよりリアルに感じられます。
6:全体のバランスを見てサイズを調整する
バナー内の文字や画像、各要素のサイズ感も重要です。
情報が詰まりすぎると見づらくなるため、要素間に適度な余白を設け、全体のバランスを保ちます。
特に文字サイズや間隔は、視認性とバランスを考慮して調整することで、見た目もスッキリし、メッセージが伝わりやすくなります。
7:安さを連想させる装飾を使う
価格の安さやお得感を伝える際は、ギザギザの縁取りを始めとした目を引く装飾が効果的です。
形状や装飾にひと工夫加えることで、より安さを強調できます。
まとめ:デザインを言語化すると説得力のある作品ができる!
今回のバナーは「牛丼のおいしさ」「安くなること」を訴求するために、配色やエフェクト、素材を意識してブラッシュアップしています。
このようにデザインの意図を持って作ることで、説得力のあるものが出来上がります。
ぜひデザインをする際には言語化を意識して、使う色や素材の配置などを調整してみてください!
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ももさん(@momo_web24)
デザイン会社社長。WebアプリのUI/UX設計からHP、ロゴ作成まで幅広くWeb制作に携わっている。デイトラWebデザインコースのメンター。